まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

放射能から子供を守る運動

2011-08-05 | 暮らし

わたしたちの弓道協会で、佐野明弘さんが弓を引いていたのは、もう10年くらい前のことです。加賀市の光闡坊の僧侶です。正式に脱会されたのは2008年です。多忙のため体調を崩されてからも、会員として在籍していました。

わたしたちは、出会った頃、みんなで忘年会の流れで、佐野さんのお寺へ行って、阿波研造先生の話をしたり、誰だったかの古い先生のビデオを見たりしました。

そのうち、彼は自費で3人立ちの道場を寺の中に造りました。檀家の方達も手伝ってくれたそうです。

深い会で、気持ちの良い離れをする理想の射で、おばさんたちはみんな惚れ惚れ見ていました。審査を受ければ、すぐに称号を取れると思いましたが、佐野さんの思いは、弓よりも大切な物をたくさん抱えておられたように思います。

ネットで佐野明弘さんの名前を見ると、わたし達が知らなかった佐野さんの行動がありました。佐野さんは、京都大学の哲学を学び加賀市の僧侶と出会って今に至ったらしいのです。

その頃、佐野さんが「子供たちを放射能から守る」ということで、あちこち講演をしていました。新聞にも載った佐野さんの記事を見て、不思議な人だなあと思っていました。

あえて名前を出したのは、わたしの説明より、その記事を直接ネットで見たのほうがよいと思うからです。

チェルノブイリの事故の後で、わたしたちはよその国の出来事と関心も示さず、佐野さんがもっと弓道場へ来てくれればいいのにと、自分の周りのことばかりに目がいっていました。

今頃になって、チェルノブイリの怖さを自分たちの出来事と受け取れるようになりました。それは、本当は残念なことです。知らないままでいたかったことです。