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まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

プロメテウスの罠

2013-04-07 | 読書

冒頭     ギリシャ神話によれば、人類に火を与えたのはプロメテウスだった。火を得たことで人類は文明を発達させることができた。しかし、落とし穴があった。プロメテウスによって文明を得た人類が、いま原子の火に悩んでいる。

「明かされなかった福島原発事故の真実」と、副題がついているこの本に書かれている衝撃的な事実は、多くの人が知るべきことと思える。安全神話の崩壊と、どこへ逃げればよいか誰も教えなかったし、真実は伏せられて住民は危険にさらされていた。中国の高速鉄道事故で証拠隠しがあったことを、メディアは厳しく非難したが、日本も同じだった。来る日も、来る日も大丈夫と枝野氏の記者会見。

ここは、危ないと言われても、目に見えないので分からない。情報は末端に届かない。しかし、犠牲は末端の市民にふりかかる。何かが起こっているのに、箝口令が敷かれて住民には知らされない。

読み進んでいくほどに、腹が立っていくし、怖い気持ちになる。

浪江町から飯舘村長沼周辺、高線量地域にいた人たちは、それと知らずに、最も放射線量が高いときに懸命に炊き出しをしていた。南相馬市からの避難民を助けるために。

東電は、原発からとびちった放射性物質は「無主物」であると、仮処分申し立てに対し主張した。要するに、放射性物質は東電の責任ではないよということ。

3/31、国は、放射能観測のための予算を凍結してしまった。6/28に復活したが。と、わたしたちの知らないことがここには、ぎっしり書かれている。

「朝日新聞特別報道部 著」読み終えてすぐ、続 2を借りに行ったら、すでに貸出し中だったので、3を先に読むことにした。

そうこうしている間にここ数日、汚染水漏れの報道がテレビや新聞を騒がせている。終わらない恐ろしさを思う。


失せ物

2013-04-07 | 暮らし

先日、孫とキャンバスで、ゆのくにの森と、自動車博物館を回った。孫は、乗り継いだバスがすべてスタイルが違うので、大喜びだった。

自動車博物館では、トミカの車を、額を決めて入れておいた自分の財布からお金を出して、自分の分と弟の分を買った。トランスフォーマーバンブルビーとか言っていて、4歳の弟は大喜びで「ちょーうれしい。ありがとう!!」と、言っていた。

土曜日、中央公園へ行ったとき、その車を片時もはなさない。滑り台や、カブトムシの遊具では、片手に持ちながら遊んでいるので、危ないのでポケットに入れるよう注意した。それが、悪かった。わたしが預かれば良かった。

家へ帰ってから、車がないという。中央公園で落としたに違いないと思った。翌日、日曜の朝6時40分に気になって仕方がないので、だんなと出かけて中央公園を歩いた。桜の花が咲き始めてきれいだ。芝生はまだ枯れた状態なので、黄色のミニカーが落ちていれば絶対に分かるはずだ。人気の商品なので誰かに拾われたかもしれない。行動した範囲を全部歩き、ついでにカブトムシの滑り台を滑ってみた。

傾斜が急で、いきなり地面に放り出される形になっていて、おまけに段差があるので、したたかお尻を打つ。車探しには全く関係ないが、遊具は大人も確認しなくてはならない。余分なことをしながら、本来の目的を達成できずに帰って、朝食をとった。散歩の後の7時半の朝食は非常に心地よい。しかし、気持ちは晴れない。

孫が残念がって悲しんでいるので、月曜におもちゃ屋へ寄ると、棚に並んでいる。別に博物館でなくても、トミカはどこにでもある。おまけに、790円だったのに、ここでは598円だった。つい買ってしまった。この辺が非常に甘い爺婆である。

家へ帰って猫がウッドデッキから覗いているので、部屋へいれようとガラス戸をあけて何気なく外を見ると、すみのほうに置いてあるではないか。てっきり公園で落としたと思っていたので、ええっ!と、驚く。しかし、2日経って買った後に出てくるとは、なんとタイミングが悪いこと。

失せ物は諦めたころに出てくる。