まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

オクラホマミキサー

2016-11-19 | 暮らし

auのCMで浦島太郎、金太郎、桃太郎の、あの短い映像に凝縮された面白さがたまらない。

♬ 特別じゃない、英雄じゃない、みんなの上には空がある、雨の日もある、風の日もある、たまに晴れたらまるもうけ・・・♫

さて、「みんながみんな英雄」の曲は、まさしく、小中学生の時に踊ったフォークダンス「オクラホマミキサー」だ。懐かしい、しかし、この曲を聞くとせつなくなる。

体育の時間、運動会。どちらにしろ、わたしたちの学年は女子が多かった。なぜか、はみ出た女子は男役になる。先生は、単純に前か後ろを切り捨てる。背の高い女子が男役をするならまだいい。宝塚の男役みたいにかっこいい。しかし、低い方が男役に回ると、背の高い女子というか、全部わたしより背の高い女子なので、回すところは背伸びだ。どんなことがあっても、ちゅうくらいの女子は守られる。この中くらいの守られている女の子が苦手だった。トイレも、一緒に行こうとか言って、みんなで行くのが理解できなかった。切り捨てられる立場に慣れると、たいがいのことは我慢できるようになる。

お目当ての男子とは、絶対に踊れない。また、この曲はころころと相手が替わる曲なので、たいがいの女子は、一度は心ときめく時間を持つのである。

チビたちは、ずっと心の中でぶーたれて踊っているのである。絶対に訪れないときめきタイムを、あたかも興味がないようなふりをする。それに反して、オクラホマミキサーは軽快に楽しそうにメロディを繰り返す。女同士でも結構楽しいようなふりをしていたかもしれない。

今度同窓会があったら、オクラホマミキサーを踊ろうか。男子の出席率が高くなってきたので切り捨てられることはないだろう。しかし、お目当ての男子はみんなおじいさんになって、あの初々しい見目麗しい少年達はもういないのである。なんと先生たちは、配慮に欠けていたことか。しかし、なぜ今頃そんなことを思い出してしまったのか。

おお、三太郎のせいだ。

♬ いいことがない うまくいかない それでもお腹はへってくる ♬

そして、♬ たまに晴れたらまるもうけ ♬ で、いいよね。