弟が帰省したので、孫を連れて実家へ会いに行った。kouとkenは、あいちゃんに会えるからと言うと、「久しぶりや」と、言ってついてきた。kouにとって七つ上のあいちゃんは、特別だと思う。kouは保育園の時に、初めて小学生のあいちゃんに会った。父の作った山の小屋で囲炉裏を囲んでしいたけを焼いていた。あいちゃんは、無口でkouはひとりでしゃべっていて、帰りの車の中で、ひとしきり「あいちゃんは、いいなあ。」「大好きや」と、言っていた。たぶん保育園の子供と、家へ帰れば、爺、婆ばっかりで、少女に会ったのは、この時初めてなので感動したのだと推測した。
さて、弟に会って開口一番「わー太ったね」と、言うと「そうはっきり言うかな」と、言うので「あ、ごめん。ふっくらしたねえ」と、言っている間、6年と4年のkouとkenは、あいちゃんに会ったせいか、めちゃくちゃテンションがあがって、座敷や茶の間を走り回るは、互いに取っ組み合うは大変。
あいちゃんと3人で写真を撮るよ。と、言うと、変顔ばかり。
さて、帰りがけに、ふたりとも、ありがとう。さよなら。と、玄関に見送りに出てくれたみんなに元気よく挨拶した後、kenはわたしの弟に向かって「ふっくらおじさん、さよなら」と、言って皆を笑わす。
大人の話しを、聞いていないようで聞いているんだ。と、改めて思った。
車に乗ったkouは、「あいちゃん、ちいさいね。もっと、大きかった気がする」 自分が大きくなったのだ。ちなみに、わたしより大きくなった。ふっくらおじさんの娘、あいちゃんであった。