弓仲間が京都からメールをくれる。いつもなら2、3日京都にいるが、今年は勤務の関係で、みんなが帰るのとすれ違いになる。I先生も「まだ京都じゃないの?わたしは5日に帰ります」と、完全にすれ違いで残念である。わたしの審査日は最終日だ。
さて、出発当日は母を連れて父の見舞いに行った後、加賀温泉駅から昼の電車で出発。加賀温泉駅は新幹線の工事で、刻一刻と様子が変わって行く。今までは、小さな駅なので、改札からホームまで2分もあれば間に合ったが、今は、改札からホームまで150mある。弓を片手に、スーツケースをゴロゴロ引いて行くと、所要時間は4分だった。
加賀市では「STOP THE 新幹線」と、YouTubeにも紹介されているように、至るところに努力の後が伺われる。ちなみに、YouTubeには、娘の幼なじみの友達が役者として出ているので、一笑に付すわけにはいかない。https://videotopics.yahoo.co.jp/video/moviecollection/131463
PR映像には、レディ カガも出演する。加賀温泉駅の自販機には「レディ 加賀」が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/8a/4f05ab67a7636d301998c5a551cf64a9.jpg)
さて、ホームの椅子は、線路の方に向いていない。酔っ払いが立ち上がると、ふらふらと前進して線路へ転落するのだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/76/07fa6c18a6daf52aa4be8bf27f274722.jpg)
前に座っている夫婦は多分フランス語だろう。さっぱりわからないが、フンワリした感じはそうに違いない。指定席の車両の場所に立っていると、いきなり、わたしにご主人が、サンダーバードの車両の3号車は、ここで良いかと訊いてきた。多分英語だ。しゃべれないが内容は分かる。わたしは、4号車で隣に立っていて「イエス」と、答えれば良かったのに、遥か昔、アメリカへ出張に行った友達が3つの言葉さえ使えれば仕事はバンバンだと言うのが頭をよぎって、ついそのうちのひとつ「メイビー」と、言ってしまった。「メイビー?」と、ご主人はつぶやいて、2号車両の方に向かおうとした。あ、いかん。とっさに2つめの言葉を奥様に言った。「ノープロブレム」。奥様は「ノープロブレム」とご主人を呼び止めた。電車が入って、互いに、にっこり笑って左右に別れた。
後で調べてびっくり、メイビーは、不確定度80%だそうだ。ご主人が去っていったはずだ。日本語のたぶんとは全く違うたぶんそうだ、ではなく、たぶん違うという方が近い。はっきりYESを言わなくてはならない場面で何でや!やばい。(汗)😞💦
後ひとつの言葉は「Oh Ya!」である。いかに、わたしの友達がいい加減な人間であったか証明された。彼は今、中国の工場でそれなりの仕事をしている。元気でやっているようだ。類をもって集まるというからわたしも、たぶんいい加減である。
京都に着いて、ホームに出ると、さっきの夫婦がいた。友達の言う3つめの言葉「oh ya!」と、言わないように人混みに紛れた。
stop the 新幹線の前に、stop the わたしの口である。