まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

金庫

2009-06-23 | 暮らし
会社の組合の35周年記念だったかで貰った金庫。
あの頃、耐火金庫ってなんだかみんな持っていた。
他にも選択肢があったはずなのに、何故か入れるものもないのに金庫を選んだ。
きっと、今後この中にたくさんの証券や通帳や定額証書などを
入れようと思ったのだろう。若かったので夢を見たのだ。
受取日は休日だったように思う。
ひとりで持てないので旦那の力を借りなくてはならない。

しばらくは、大切なものを入れていたような気がするが
ダイヤルを合わせるのが面倒で、ダイヤルを合わせたまま鍵だけで開閉していた。
ところが、微妙にダイヤルがずれて、今度は閉まらなくなった。
おまけに、ダイヤルを動かす紙を大事にしまっていたはずが
どこへしまったかも分からなくなった。
金庫の中に金庫を開ける紙を入れておくわけにもいかないし、
そのうち、株券は紙くずとなり、データ化されるのでいらないし、
今の家へ引っ越した際に、引越し屋さんに2階へ上げてもらったことを後悔した。
ウォークインクローゼットの中で無用の長物となった。

歳を取ったら邪魔になっても他人の力を借りなくては捨てられないだろう。
わたしは、決断した。捨てる。
これを持ち込むことを決めたのも、捨てようと考えたのもわたしだ。
旦那様には申し訳ない。常に妻の考えに振り回される。
二階から下ろすのに、扉が閉まらないので持つことが困難だ。
手を挟みそうだし、扉が意外に重い。
蝶番を触っていたら、止める所が外れた。
扉だけでも5、6キロはありそうだ。
やっとのことで、車に乗せて美化センターへ持っていくと、
受け取り拒否を受けた。
廃品回収の業者を紹介された。
そこへ持っていくと、「5千円や」と、言われた。
考えてきます・・と、言って車の中にいる旦那に相談。
結局、父の日用のげんこつ饅頭なるものを買って実家へ持っていき
「相談なんやけど・・」と、ことの顛末を語ると
畑の隅に置かせてもらえることになった。
土地は広いので邪魔にはならないだろうが、景観が悪い。
せっかくの父の日に
「おとうさん、いつもありがとう」と、言いながらごみを置き去るとは。
わたしなら、たとえ吉永小百合に似ていてもこんな娘はいらないなあ。

その後、警察沙汰になった金庫事件をみんなで思い出し語り合った。
あれは20年ほど前。続く・・・

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kome)
2009-06-23 23:23:37
まったく同じです!
我が家の金庫は未だに空っぽのまま鎮座しています。
そのうち床が抜けるかもしれません。
「金庫事件」 とっても楽しみです。
返信する
早急に決断を (まこ)
2009-06-24 12:13:45
komeさん
80歳になって、いらないからと捨てようとしても、
大変ですよ。
それから、高齢化してから大事なものを閉まっておいても、ダイヤル操作が大変ですよ。
手がビビッて止まらなくなりますよ。
そして、重いからといって安心はできませんよ。
事件は起きました。
ふっふ・・不敵な笑い。
返信する
楽しみな事件 (Mr.SCHOP)
2009-06-24 21:47:13
事件が楽しみなやじ馬がここにもいますよ。
車をぶつけられた事件はシャレにもなんないす。
まこさんの素晴らしい事件に期待します♪
返信する
これは警察沙汰 (まこ)
2009-06-24 23:09:00
schopさん
これは、警察が介入しました。
くれぐれも、わたしがボケをかました事件ではないことを、申し述べておきます。
ほっほ・・
何か語る前にもったいつけて楽しんでる。
返信する

コメントを投稿