まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

硲伊之助美術館

2022-07-30 | 九谷焼
硲伊之助美術館は、我が家の隣町にある。

さて、今回は目的があって行った。
深田久弥の「紫陽花姫」という本の装丁を、硲伊之助氏がしている。
その本は国会図書館のコピーで見たのだが、モノクロなので本当の本を見たいと思ったことから訪ねたのだった。

10年以上前に殿と来たことがあった。
美術館は吸坂町の山の上にあり、南郷小学校を通り過ぎて、案内に従って行かなくては到達できないところにある。
地元の者でも、へぇ~こんなところに・・と、言うような場所である。



工房らしいところを通過する。




階段を上りきると美術館がある。



玄関には「臨時休館」と張り紙があった。記憶がよみがえってきた。
前に来た時も「臨時休館」だったので、驚かない。




取りあえず電話をしたのだ。
「はい。今開けます」という言葉で待つことにした。
多分工房からこの美術館へ上ってきて開けてくれるのだと思う。
前に来た時、蚊に食われて大変だったことだけ思い出した。
思い出したときは手遅れだ。
肩もズボンの上からも蚊が刺してくる。

ようやく館を開けていただき、本の話をすると、少し待ってくださいと硲紘一館長が応対して下さった。
グランドピアノがある。ここでコンサートも開かれるとか。



館内の照明が暗いので綺麗に撮れなかったが、館長の許しを得て撮らせてもらった。
昭和17年発行で、その頃深田久弥は鎌倉で活動していたし、硲伊之助氏は東京で活動していたので、出版社を通してのお仕事で、お互いに会ってはいないかもと話しながら、その頃の時代背景を考えていた。


表紙カバーも外してくださって、撮影。


館長さんが出してくれた冷たい緑茶と吸坂飴を頂いて、小一時間話をした。

こういうところは撮影禁止と思うので、作品の撮影は遠慮したが、館内の雰囲気を撮った。



美人画は、ひときわ目立っていて、誰を描いたのだろうと気になった。
また、大皿の深い青とそこに描かれた黄色の花が美しかった。

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