まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

お下げしてもよろしかったでしょうか?

2022-07-28 | 暮らし
友達と新しくできた韓国料理屋へ行った。
ドアを開け「オソ オセヨ」(いらっしゃいませ)と、言われたら
「チャリ イソヨ?」(席ありますか?)と、言おうと身構えていた。
しかし「アンニョンハセヨ!」と、明るい声。
カウンター席を用意してくれた。
夏だからチゲはいらないとして、頭の中でトッポギとか、ヤンニョムチキンが浮かんだ。
料理本で作る自前のヤンニョムチキンしか知らないので、本当のヤンニョムチキンを食べてみたいと思っていたが、焼肉中心のメニューだった。

開店したばかりで、スタッフは10人いて若い子ばかりで活気づいていた。
サービスのサラダがボールに盛られてきた。
「取り分けして、よろしかったでしょうか?」
出た、過去形のよろしかった・・。
未来のことを過去形で言われることに気持ちが悪いわたしは、
分けてもらった後、友達に言うと、過去形は丁寧にいうときに使うのだと、やさしい評価。
世の中は変わってきている。
いつまでも金田一春彦さんの「ホンモノの日本語をはなしていますか?」にこだわっていてはいけないのだ。
「キムチになります」と、置かれたキムチ。
この前は白菜で、色々入れて漬けこんでキムチになりましたんですね。
それなら「キムチになりました」と、ここは過去形ではないのか?
心で思いながら、それでも友達と互いの認識が間違っていないだろうことを話しながら、美味しく食事はすすむ。
「お水の方になります」どの方角だろう。
いや、これは入り口の水槽の水ではないから、
「調理場の方から持ってきたお水になります」
「はい、お水です」とか、「お水でございます」とは、言わない。
昭和なわたしたちは、そのことばを肴に楽しんでいた。
空になったトレーを下げに来た。
「おさげしてもよろしかったでしょうか?」
友はつぶやいた。
「お値段もおさげしてよろしかったですよ」
しかし、この言葉はどのタイミングで言えばいいのか?
間が分からない。レジで言っても間抜けとなる。



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