まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

殿の親友

2015-11-05 | 弓道

殿の大学の弓道部仲間の山〇さんはわたしたちの結婚式に加賀市まで来てくれた。姫路での山〇さんの結婚式に、わたしもついていって殿が披露宴に出ているときに、姫路城巡りをしていた。殿は「山〇の奥さんも、マサコやと・・」と、嬉しそうに言っていた。その、山〇さんとは、京都の審査で毎年会うことが楽しみとなってきた。山〇さんは、姫路から大阪へ仕事の都合で転勤し、京都審査で日帰りの山〇さんの為に、わたし達夫婦は、大阪で食事をしたこともある。ところが、ここ数年体調が悪くて、わたしたちは京都の審査に出かけられなくなっていた。

山〇さんには、殿の訃報を知らせるべきか迷ったが、喪中のはがきで知らせるしかないかなと思った。きっと、がっかりするだろう、きっと涙するのではないか、そのことを思うと知らせるのが辛い。ふたりは、これから年に1回は必ず会えると喜んでいたし、殿はいつも学生時代の山〇さんの武勇伝を語ってくれた。やくざ映画をふたりで観にいき、兄弟の盃を交わしたという「あんたらやくざか!」と、思った。

今日、仕事から帰ったら、早くも誰かの喪中のはがきが来ていた。山〇さんの奥さんのマサコさんからの喪中はがきだ。山〇さんが8月14日に永眠したという。ふたりとも、お互いの死を知らないで逝ってしまって、こんなことあるんかなあと思った。

しかし、山〇さんはなぜ亡くなったのかは分からないが、闘病中であったなら、殿が亡くなったことを知らせなくてよかったかもしれない。悲しい思いをしなくてすむからだ。

仏壇に喪中はがきと、最後に京都でお昼を食べた時のふたりの写真を飾った。山〇さんの奥さんは、49日がすんで間もない頃だ。一番悲しい時だと思う。ふたりの写真を見ながら、天国で会っているのかなあと思った。兄弟分ふたりして、ヒットマンみたいに敵陣に乗り込んで行ったみたいに。「あんたらやくざか!」何故かぼろぼろ泣けてきた。


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2 コメント

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奇遇ですが (yamauchi)
2015-11-15 15:30:59
どちらもちょっと早すぎますね・・・。
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ほんとに (まこ)
2015-11-15 21:42:07
yamauchiさん
ほんとに、残念なことです。
仲良しもこんなとこまで一緒にしなくても。
ふたりとも、マサコを嫁にもらって
弓道をして、順風満帆の人生を一挙に終わらせてしまいました。
残された家族は、強く生きていくしかない。
悲しみに満ち溢れた人生ばっかではないと信じて。
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