朝起きると、耳に飛び込んでくるのは、世の中の音なのか、耳鳴りなのか分からないときがある。布団にくるまって静かにしていると、空中に幽かな音を感じる。それは、耳の中からなのか、外からなのか分からないまま起きて活動しているうちに気にならなくなる。
突発性難聴になって1週間経って検査をしたら、結果は良好だった。
薬での不眠を訴えたら、それは薬の副作用ではなく、病気の症状のせいだと言われた。ここで医者と言い合っても仕方ないので、気持ちのせいだと思うことにした。1週間で、6錠の薬が4錠になって終わりかと思ったら、2錠を3日間続けなくてはならないとのこと。
副作用はないと言いながら、急に辞めてしまうと、自分の身体から作られる副腎皮質ホルモンが出にくくなるという事らしい。やっぱ副作用あるじゃん・・と、言いたいところだ。
何はともあれ、普通になった。普通がいちばん。
実家へ行くとあけびがあった。ちょうど叔父が採ってきてくれた。珍しく叔父と登山の話で盛り上がった。白山へ何回も登ったこと、縦走して笠ヶ岳へ行ったら怖かったということ。叔父が山へ登っていたことを初めて知った。
身体に一番の薬は、自然と触れ合う事ではないかと思う。自然は優しい。