唐辛子スプレー。

２０１２年１２月１６日にデリーで発生した
凶悪なレイプ事件は日本でも報道されているので、
ご存知の方も多いだろう。

これまでもインドの新聞でレイプ事件の記事を
見かける事は少なくなかった。
被害者の多くは貧困層や低カースト出身者で、
警察に訴えても相手にされない事が多かった。
法律上でカーストは撤廃されたと言っていても、
残念ながらそれがインドの現状である。

しかし今回の事件は内容が異なった。
被害者は２３歳の学生で婚約者と映画を観た帰りに
通りがかった白バス（公共のバスではない）に乗って被害にあった。
時間は２１時～２１時半頃だと言うから、
首都の時間帯としてはそれほど遅くはない。

６人の犯人達は男性を鉄棒で殴った上で運転席に監禁、
（インドのバスは運転席が別室になっている物がある。）
女性を襲い内臓を破裂させ裸のまま路上に放り出したのだ。
回復を祈る声も届かず被害者の女性は２９日に
搬送されたシンガポールの病院で亡くなった。

被害者達がただ一つミスを犯したとするならば、
白バスに乗ってしまった事である。
男性はオートリクシャーで自宅まで送り届けるべきであったが、
映画館と自宅は距離があったため
バスを利用しようと思ったのであろう。

この事件の後と被害者が亡くなった後には、
インド門周辺を中心に大規模な抗議デモなどが行われ、
映画俳優や社会運動家も声を上げている。

インドにおいては宗教やカーストなど複雑な問題があり、
処罰を重くすれば犯罪が無くなるわけではないと思うが、
この事件をきっかけに少しでも、
国を変えて行かなければならない、と強く思う。

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私の会社のある女性管理職が部の女性たちに
自費で護身用の唐辛子スプレーを配布した。
私も頂いたのだが、
使用しないで済む事を祈っている、と伝えた。

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