カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

サウスポー。

2016年06月19日 21時57分59秒 | 映画 / MOVIE
 サウスポーと言えば左利きである。
スポーツにおいては右利きより有利になる事がある。

それは右利きより左利きが少ないので、
相対した時にやりにくさを感じる事があることもあるが、
・・・例えば野球では右打席より左打席が一塁に近い事から、
右利きでも左打ちに変える選手は珍しくない。
そう・・松井秀喜やイチローも右投げ左打ちである。

そしてボクシングにおいても右利きでありながら、
左構えのサウスポーに変える選手は多いのである。
世界チャンピオンでは大熊正二、川島郭志・・・
最近では山中慎介、粟生隆寛などがコンバーテッドのサウスポーである。
余談だが・・・ブルースリーも右利きのサウスポーである。

さて前置きが長くなったが、ボクシング映画「サウスポー」を紹介したい。
タイトルからしてサウスポーのボクサーの話しかと思っていたのだが、
全くそうではなかった。最後の最後までは・・・。

 <ストーリー> 

世界ライト・ヘビー級のチャンピオン、
ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は無敗で防衛を続け、
ノーガードで打ち合うファイト・スタイルで観客を沸かせてはいたが、
妻モーリーン(レイチェル・マクアダムス)は健康を心配していた。

あるパーティでビリーはライバルのミゲルの挑発に乗って乱闘となり、
そのどさくさでモーリーンは銃撃され死んでしまう。
 ただこの場面・・・混乱の中とは言え、
    凶器も犯人も突き止められないほどアメリカの警察は無能なのか



 精神的にダメージを負ったビリーは次戦で格下の選手に無残にKOされてしまい、
お金も切れ目が縁の切れ目で今まで味方だった、
プロモーターやトレーナーもミゲル側に行ってしまった。

 娘にも愛想をつかされ、自身の凶暴性から娘は施設に預けられてしまう。
自身はライセンスを取り上げられ収入はなくなり、
家をはじめ全ての資産までも失った。

このままではダメだ・・・。
全てを失ったビリーは再起するために、
ティック(フォレスト・ウィテカー)にトレーナーを頼みに行く。
ティックは唯一ビリーを苦戦させた選手のトレーナーだった。
 ここでは、ビリーの審判の買収により判定で勝ったが、
    相手選手の勝ちだったと敗北を認めている。



最初は拒んだティックだったがジムの掃除さえも引き受けるビリーを受入れ、
不足していた防御技術を徹底的に教え込む。

とあるチャリティー・マッチで以前にはなかったディフェンスを見せ、
相手選手に快勝した事を見てビジネスになると思ったプロモーターは、
ビリーを噛ませ犬としてミゲルとのタイトルマッチを組む。

精神的にも安定し人間として成長したビリーは、
娘の信頼も取り戻し同居も許される。



タイトルマッチまで2カ月。ブランクもあり無謀とも思われた試合に向けて、
ティックはビリーにいくつかのテクニックを授ける。
ビリーはさすがは世界チャンピオンだっただけあり2カ月で習得。



 タイトルマッチでは前半は、
ビリーも頑張るがスピードに勝るチャンピオンのミゲルペース。

中盤、ティイクが授けた作戦はカットした左目を左肩でブロックする防御。
攻撃場所を失ったミゲルが手を出せなくなった所で、
ビリーが逆襲しペースを奪い返した。

そして終盤まで一進一退で試合は進む。そして迎えた12ラウンド。
ティックが最後の作戦を授けた「サウスポー」。
右構えからスイッチしたビリーは電光石火の左アッパーを突き上げ、
ミゲルを倒した・・・・。
その後ちゃんと左フックをフォローしていたのは流石。
当たらなかったけど。

採点は割れたが2-1でビリーがチャンピオンに返り咲いた。
 いやぁ・・・実はここでも審判が買収されてるんじゃないか・・・
    と、心がねじ曲がってる私は思ったのだけど・・・。

 

ああ・・・・感動した。
どん底から頂点に上り詰めた人間が再びどん底を味わい、
そこから人間的にも成長して行くという話だけど。
ボクシングって本当にいいなぁ。「クリード」もそうだったけど、
人間ドラマとしてよくできている。

にほんブログ村 格闘技ブログ ボクシングへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする