インドでは2020年3月24日より4月14日まで、
ロック・ダウンとなっている。
従って家にあったDVDを見直しているところである。
こちらも2016年の作品である。
「ルスタム」と同じDVDに入っていた。
実は映画館で予告編を観た際に、
かっこいい音楽映画で観たいなぁと思っていたのだが、
その時点ではヒンディー語もほとんど解らなかったので、
ちょっと観ただけで放っておいたのだった。
ロック・ダウンで時間が出来たお蔭で日の目を見たと言う事。
<ストーリー>
アメリカからムンバイに来たミッキー(ルーク・ケニー)は
バンジョー奏者を探していた。
地元のガネーシャ誕生祭で優れた演奏をするバンドを見つけ、
ニューヨークにいるクリス(ナルギス・ファクリ)に連絡をした。
その演奏を気に入ったクリスは、
音楽祭に出場させるためムンバイにやってくる。
ところがそのバンドがスラムの貧しい若者である事しか解らず、
数か所あるスラムを探すが見つからなかった。
クリスはエージェントに紹介され、とあるスラムに住む、
タラート(リティーシュ・デシュムク)を紹介される。
タラートはクリスを気に入り自分の住むスラムを案内する。
そこで仲間のペーパーやグリース、ワジャを紹介する。
実はこの4人がクリスが探し求めていた
バンド・メンバーであるのだがお互いに知らずにいた。
そしてスラム内には敵対するバンドもいた。
クリスとミッキーはオーディションをして、
バンドを探すが見つからず失意のクリスは、
ニューヨークに戻る決心をした。と・・・その時、
どこからか聞こえてくるバンジョーの旋律・・・。
クリスは音色の元へ走る。
そこにはタラートのバンドが演奏していた。
音楽祭に出演させるために練習を重ねるメンバーだが、
もともと貧困でありお金が必要だった。
資金を得るために資産家のライブハウス・オーナーに会いに行くが、
バンジョーなどは低俗なストリート楽器であると断られる。
しかし実際の演奏を聞かせてパトロンにさせる事に成功する。
バンドの活躍が新聞に載るとスラムの住人達も喜んだ。
スラムを紹介したエージェントは政治家でもあり、
自分の政治的なパーティーに演奏を依頼した。
そこでタラートは敵対するバンドのリーダーに利用され、
政治家は狙撃されてしまう。タラート達は警察に捕まり、
拷問を受け、メンバーの家族たちは人生の終わりだと悲しんだ。
スラムから成功を夢見たが、スラムに逆戻りだった。
そしてメンバーは疎遠になってしまう。
タラートにバンジョーを教えてくれた祖父が亡くなった時、
離れていたメンバーは葬儀に参列した。
そしてまた一緒に演奏する事に・・・・
コンサートで演奏し成功をおさめた事をクリスは喜び、
メンバーをニューヨークに呼ぶ。
バンドはバンジョーとドラムスと太鼓2名と言う編成、
もともとは地元民が祭りなどで演奏していたのだろう。
バンドの音楽もガネーシャ神を称える歌詞であるが、
なんか妙にノリのいいメロディーであった。