IBF世界ミドル級チャンピオン WBA世界ミドルチャンピオン
ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン) 村田 諒太(帝拳)
41勝(36KO)1敗1分 16勝(13KO)2敗
ゴロフキン選手は2004年アテネオリンピックの銀メダリスト、
アマチュアで300勝以上、アマ・プロ通じてダウン経験がない。
2013年石田順裕戦での衝撃的なノックアウト・シーンを観て、
もはや敵なしの感じであったが、あれから10年近く経ち、
40歳になっているのでやはり衰えは隠せないであろう。
一方の村田選手はロンドン・オリンピック金メダリストであり、
プロ戦績では足下に及ばないが勝機はあると見る。
写真左側:ブルー色のトランクスがゴロフキン選手。
写真右側:黒色のトランクスが村田選手。
1ラウンド:ゴロフキン選手の左ジャブが鋭い。作戦通り
村田選手がプレッシャーをかけて前進しワンツー。
ゴロフキン選手は下がるがジャブにポイントを付けたい。
(ゴロフキン選手:10-9:村田選手)
2ラウンド:ゴロフキン選手は左ジャブから距離を詰め連打。
村田選手は左ボディ、右のボディストレートも効果的。
ゴロフキン選手はイヤな顔をして後退。村田選手の右アッパー、
右ストレートも当たる。
(ゴロフキン選手:9-10:村田選手)
3ラウンド:ゴロフキン選手が細かい連打を当てる。
村田選手右ストレートをボディに当てゴロフキン選手を下がらせる。
左ボディから右アッパーにつなげる。いいペース。
(ゴロフキン選手:9-10:村田選手)
4ラウンド:ゴロフキン選手が先に連打。村田選手は左ボディ。
ゴロフキン選手は右ボディストレートから上下に打ち分ける。
(ゴロフキン選手:9-10:村田選手)
5ラウンド:ゴロフキン選手がラッシュするが、村田選手の
ボディが入ると下がる。しかし手数と有効打はゴロフキン選手。
(ゴロフキン選手:10-9:村田選手)
6ラウンド:村田選手がジャブを当てるが、ゴロフキン選手は
ステップして良く見て空いている所にパンチを当てる。
(ゴロフキン選手:10-9:村田選手)
7ラウンド:ゴロフキン選手が連打で前進しロープに詰める。
村田選手は手が出ない。ゴロフキン選手は左ジャブからリズムを
つかみ連打、村田選手は後退。
(ゴロフキン選手:10-9:村田選手)
8ラウンド:展開は変わらず、ゴロフキン選手が連打で前進し、
村田選手はロープに詰まる。苦しい展開。
(ゴロフキン選手:10-9:村田選手)
9ラウンド:ゴロフキン選手いきなり右ストレートを強振し、
勢いよくコーナーへ村田選手を詰めて連打する。苦しい村田選手は、
打ちつかれたゴロフキン選手を追って行くが、ゴロフキン選手の
右フックがかすりダウン。タオルが投入された。
2分11秒、ゴロフキン選手のTKO勝ち。
2ラウンドから村田選手のボディが当たり、ゴロフキン選手は
明らかに効いたそぶりを見せインターバルでも息が上がっていたが、
演技だったか?と思うような5ラウンドからのギアチェンジ。
キャリアと激戦の経験の差、役者の違いを見せられた。
もしかして、もしかするかも!
と思ったのは私だけではないだろう・・・。
ゴロフキン選手、強すぎるなぁ。終わった後の両者の顔・・・。
健闘したとか、よく頑張ったと思うけど、言えないなぁ。
ちなみに8ラウンドまでの公式ジャッジ(3者アメリカ)の採点は、
レビンが77-75、フェルドマンが78-74、ホイルに至っては
79-73でゴロフキン選手を支持。私は77-75でゴロフキン選手。
ポイントはジャブかしら?
にほんブログ村