カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「夢の島」大沢在昌

2022年08月23日 21時32分59秒 | 本 / BOOKS

大沢在昌の島シリーズ(?)。
最初からハードボイルドと言うわけではないのであるが、
最終的にはやはりかなりの死人が出る。

主人公は駆け出しのカメラマン絹田信一。
ある日、見知らぬ女性から電話がかかって来る。
24年間会っていなかった父親が死んだとの知らせだった。
2歳と時に両親が離婚してから母親と暮らした信一は、
母親からは父親の悪口(事実ろくでなしであったらしいのだが)を
聞かされていたため、特に父親への愛着はなかった。

父親は若い時分そこそこ名の売れたイラストレーターだったが、
一般的な家庭に収まる事が出来ずに別れたのだった。
父親は死んだ時に絵画教室をしていたらしく、
一緒に住んでいた女性が遺品のノートに書かれていた電話番号を見つけ、
信一に連絡してきたのだった。

信一はGFと一緒にその女性の元を訪ねて行き形見にと
1枚の描きかけの島の絵をもらってくる。

それをきっかけに信一の所に堅気ではない男たちがやって来る。
目的は何なのか?音信不通だった間に父親は何処で何をしていたのか?
どうやら父親は仲間と3人で無人島に住みマリファナを栽培して
生活の為に売っていたらしい・・・。

そして今でもその島には上質のマリファナが存在するらしい。
その島の場所を知るために信一は狙われ、事件に巻き込まれていく。

 若者3人が絵描き(信一の父親)とミュージシャンと詩人。
 そして3人の生活とマリファナと言うサイケな感じに、
 興味をかきたてられた。別に私はマリファナには興味はないが、
 サイケってインドぽいし。

最終的に無人島の場所が解り、そこにヤクザや売人や薬中や、
昔を知る人たちが集まり、マリファナを巡って殺し合う。

なんか島って、閉鎖されたシュチュエーションで巻き起こる事が
ドラマだったりする事が多いわね。他の島を舞台にした作品ほど、
背筋が凍る事もなかったけど、友情や愛情が絡まって面白かった。

コメント
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