1998年発売の大沢在昌のハードボイルド。
主人公は刑事。明日香と恋人で相方の刑事・古芳は、
クラインと言う麻薬の組織を追っていた。
ある日、クラインのボス君国の愛人はつみが逃亡し、
警察に保護を求めて来る。
はつみは16歳の時から君国の元で暮らしており、
裏切るはずがないと思われていた。裏切られた君国は、
情報が洩れる事をも案じており、はつみの命を狙う。
< 登場人物のプロフィール >
明日香は正義感にあふれ並のチンピラであれば、
あっという間にかたずけてしまう外見はごっつい女性。
古芳は仁王と言うあだ名からもわかる通りの大男。
はつみは容姿端麗の絶世の美女である。
上司の芦田から警護を命じられた明日香は秘密裏に、
はつみのいるホテルに向かうが、情報が漏れており、
君国の手下に二人とも狙撃されてしまう。
全身を8発撃たれた明日香と左脚と頭部に銃弾を受けたはつみ、
なんと・・・身体が死んでも脳が生きていた明日香と
脳が死んで身体が生きていたはつみを合体させ1人の命を助ける、
脳移植手術が行われ、はつみの身体に明日香の脳が・・・。
目覚めた時、明日香は死んだはずの自分が生きている事を知る。
繰り返す激しい頭痛・・・半年後、なんとかはつみの身体に慣れてきた
明日香は上司の芦田から自分の状況を知らされる。
優秀な部下を助けるために脳移植と言う禁断の手段を取った事を。
目覚めれば・・・明日香ははつみになっていた。
明日香の感覚で身体を動かしても、はつみの身体は言う事をきかない。
そしてクラインと君国を破滅させるために、
はつみになった明日香は復讐を決意する。
死んだはずのはつみが生きている事がクラインにも知らされ、
はつみを殺した事を後悔していた君国ははつみを取り戻そうとする。
しかし警察内部にもクラインと通じている者がおり、
芦田は職場で狙撃されてしまう。
芦田と連絡がつかなくなった明日香は、
なんとか情報を得ようとする。芦田は密告者をあぶりだすために、
停職中の古芳を呼び寄せており、古芳は恋人を殺された復讐のために、
はつみを護衛し君国を殺すために近づいて行く。
はつみになった明日香の苦悩、
何も知らない君国や古芳たちの策略と思惑・・・・。
クライマックスに向かって緊張感が高まっていく。
2003年に映画化されており主なキャストは以下の通り。
明日香:黒谷友香
古芳 :大沢たかお
はつみ:佐田真由美
君国 :萩原健一
芦田 :佐野史郎
明日香と古芳は適役がいなかったのかなぁ・・・。
もっとゴッツイ感じの役者・・・、
あだ名が仁王だよ、仁王・・・宇梶剛士とか、せめて高嶋政宏。
大沢たかおも181Cmだけど・・・・。
明日香は一番初めにイメージしたのは山崎静代(184Cm)、
片桐はいり(171cm)笑。確かに難しい・・・・。