2012年発行の東野圭吾の推理小説。
探偵・ガリレオシリーズの第7段で、
短編4作品が収められている。短編集としては4作品目。
超能力で人々を苦悩から解放する連崎至光が教祖を務める、
宗教法人で清めの最中に信者が飛び降り自殺する。
多数の目撃者がおり教祖は一切触れずに浄化を行っており、
その見えない力に怯えた信者が窓から飛び降りていまう。
例によってガリレオ湯川助教授が超能力が、
清めの部屋でしか発揮できない事でトリックを見破る。
2作品目も当人にしか聞こえない声(幻聴)のトリックを、
湯川が見破る。
3作品目は自殺を他殺に見せかけたトリックを湯川が見破る。
この作品特有であるが、湯川は時として温情をみせ、
偽装した人物(本当は犯罪だが)に言い聞かせて、
無罪にしてしまう。
4作人目は他殺だが、犯人と思われていた人物、
(正確にはトリックを用いて偽装した人物)が、
犯人ではなかった・・・・と言うどんでん返し。
しかも・・・え、まさか、そんな理由で・・・
と、納得いかないのだけど。いろんな人がいるからなぁ。