日本フェザー級1位 日本フェザー級2位
佐川 遼(三迫) 松本 圭佑(大橋)
12勝(7KO)2敗 7勝(7KO)
ちょっと前に日本ランキングを見たら・・・
空位の王座が多すぎる。その内の1つの決定戦である。
佐川選手は元フェザー級チャンピオンで2度防衛している。
松本選手は父親が日本フェザー級チャンピオンだったので、
勝てば史上初、親子で同じ階級のチャンピオンになる。
写真右側:緑色のトランクスが佐川選手。
写真左側:黒色のトランクスが松本選手。
1ラウンド:右ジャブの差し合い。松本選手がワンツー、左ボディ。
佐川選手はジャブで探りを入れ、松本選手が積極的に左ボディから
左を顔面に伸ばしていく。
(佐川選手:9-10:松本選手)
2ラウンド:佐川選手の周りをまわる松本選手が左アッパーから
右ストレート、左フックと当てる。前に出る佐川選手だが、
松本選手は良く見て左ジャブからワンツー。
(佐川選手:9-10:松本選手)
3ラウンド:佐川選手が前進、松本選手は左ジャブから、
佐川選手の右ストレートの打ち終わりに左フックを当てる。
前に出る佐川選手、迎え撃つ松本選手の構図。
(佐川選手:9-10:松本選手)
4ラウンド:松本選手が左ジャブからワンツーで先手を取る。
ガードを固めて佐川選手の右の打ち終わりに左フックを強打。
佐川選手は距離を詰めて松本選手にロープを背負わせ右ストレート。
頭をつけてアッパー、フックの打ち合い。
(佐川選手:10-9:松本選手)
5ラウンド:佐川選手が前進、松本選手が出鼻にワンツー、左フック。
足を止めて打合い、佐川選手の細かく左右アッパー、左ボディ。
松本選手のワンツーがシャープに当たる。
(佐川選手:9-10:松本選手)
ここまでの私の採点は46-49で松本選手優勢。
公式採点はジャッジ3者共に46-49で松本選手優勢。
見方は同じだったようだ。
6ラウンド:佐川選手が前進しロープに詰める。松本選手は、
落ち着いて左ジャブからワンツー、左フック。
松本選手が足を使って回りながらワンツー。
佐川選手が追って、右ストレート。
(佐川選手:9-10:松本選手)
7ラウンド:佐川選手が前進しロープに詰め左右をボディから上へ。
松本選手は細かい連打。佐川選手の右ストレートが強烈にヒット。
松本選手も左ボディから上へ返す。
(佐川選手:10-9:松本選手)
8ラウンド:前に出て追う佐川選手はロープに詰めて左右ボディ。
松本選手は下がりながらも左ジャブから当て続ける。ワンツー、
左ボディ、右アッパー。
(佐川選手:9-10:松本選手)
9ラウンド:出る佐川選手。フットワークを使い左ジャブを当てて、
回る松本選手、距離を取って回って当てて、また回る。
佐川選手のパンチは届かない。
(佐川選手:9-1も0:松本選手)
10ラウンド:前に出る佐川選手。松本選手が回って左ジャブから
ワンツー。佐川選手の入って来るところにワンツー、左フック。
(佐川選手:9-10:松本選手)
私の採点は92-98で松本選手の勝利。公式採点はジャッジ・
杉山が92-98、福地と田中が91-99。3-0の判定で
松本選手がチャンピオンとなった。史上初!親子で同じ階級で、
チャンピオン誕生。
このように常に前進するファイタータイプ選手の入り鼻に、
的確に右ジャブから有効打を当ててフットワークで回ると、
逃げているわけではないのでポイント的に優勢となる。
軽いパンチで触って回るとか、手数を出さないで下がれば、
押されている(下がらされている)と見えるので不利。
前進してもパンチが当たらないとか単発であると、
空回りさせられていると見られて不利。
左ジャブの適格性、佐川選手の決め手の右ストレートの
打ち終わりに合わせる左フックが見事に当たり続け、
松本選手の上手さが目立った。ここまで全てKO勝利だったが、
KOにこだわらなかったのかな。
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