アルバイト・アイ・シリーズの第5段。
長編3作目、長編になってから主人公の隆はキャラが変わった。
高校3年生になった(笑)。ナンパ(遊び)一筋だったが少しは相手を
思いやる気持ちが芽生えてきた。命を失いかねない危険な目に遭って、
真剣さが出てきたのかも。
この作品では、隆は拷問にかけられて、
死の恐怖から秘密を暴露してしまい誇りを失ってしまう。
で、その失った誇りを取り戻すべく危険に立ち向かっていく。
育ての父である元スパイの涼介の宿敵で右翼の超大物を、
親子で力を合わせて倒すまでを書いた作品。
それによって高校を留年してしまうのであるが、
普通の17・8歳では体験できない(する必要もないが)経験を積んだ、
・・・と考えるのか、いろんな物を失くしてしまったと考えるのか。
20歳前に・・・人生を早く生き(行き)過ぎたと思うのだが。
これからの人生の方が何倍も長い(はず)なのに、
40歳でも経験できない事をしてしまったと思う。
後の人生はスパイしかないだろう(笑)。
冗談だ。20歳前に超刺激的な経験をしてしまったら、
もう後の人生にはそれ以上の刺激はないだろう。
かわいそうに・・・終わったな・・・と思う私が間違ってる?
あり得ない設定だから、面白く読めるのだけども。