アルバイト・アイ・シリーズの第2段。
1作目では少し痛めつけられるシーンはあったけども、
命にかかわるところまではいってなかったけど。
17歳の、いわゆる少年なのに犯罪に巻き込まれていき、
命にかかわるほどの危険に遭遇して行く。
だんだんスパイダーマン的な感じになっていくのだった。
17歳と言えばまだ身体も精神的にも成長過程だし、
大人と張り合ったとしても軽くひねられてしまうだろう。
なのにだ・・・・。
父親(本当の親子でない事は判って来ているんだけど)涼介の
昔の仲間や敵に狙われて行く。
謎に包まれた涼介の過去の歴史がフツーでない事も、
解ってくる。私立探偵って日本じゃあまり聞かないし、
聞いても浮気調査や失踪人調査が主流でしょ。
だいたい拳銃を所持してないのだから、
銃器を持った相手と対等にやり合えるわけがない。
元スパイ・・・
隆の実の父親が同僚で命を落としてしまった事から、
引退して自分の息子として育ててきた。
その辺りが解って来ると、実の親子ではない距離感で、
突き放すようにしていながら、
自分の力だけでたくましく生きて行く事を教える、
涼介の優しさや義務感が見えて来る。
事件解決が最大の目的ではなく、
解決するための道を教えていく涼介の人間としての大きさが、
このシリーズの最大の魅力かな。