教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

「パワハラ校長」を一般教諭に降格

2007年02月08日 22時56分30秒 | 受験・学校

千葉市立中学校の教諭が校長に度々叱責された事などを苦に自殺した問題で、市教委は7日、同校の湯本節男校長(58)=休職=を一般教諭に格下げする降任する分限処分にした。地方公務員法第五節「 分限及び懲戒、(降任、免職、休職等)第二十八条①職員が、左の各号の一に該当する場合においては、その意に反して、これを降任、又は免職することが出来る。一、勤務成績がよくない場合二、心身の故障の為職務遂行に支障が有り、又はこれに耐えない場合 三、前二号に規定する場合の外、その職に必要な適格性を欠く場合。」が上げられる。③職員の意に反する降任、免職、休職及び降給の手続及び効果、法律の定めがある場合を除く外、条例で定めなければならない。(一部条文省略。) 千葉市教育教育委員会は、分限処分の降任理由としては、校長について『独善的で自制心が利かず、職務の適格性を欠いている』としている。第二十八条の三号の条文を適用し降任を決定したものと思われる。市教委によると、校長から多くの教職員が理不尽と感じる叱責を受けていた。土岐教諭は特に接触機会が多いため日常的に批判を浴び、昨年8月末に激しい叱責を受けた後。『抑うつ状態』と診断され、同9月6日に飛び降り自殺した。昨年12月,市教委は「校長の言動は、パワーハラスメントに該当するとの」見解を明らかにし、最高裁の判例などを参考に処分を検討。『職務への信念は認めざるを得ず、分限免職にはあたらない』と判断し、分限降任に決めたとしている。土岐さんの遺族は7日、『人の命の重みや痛みを理解することが出来ない人物が教育現場に残る処分は納得出来ない』とコメントを出した。(2月7日、19時31分配信、時事通信・20時01分毎日新聞配信) 

この校長先生は、教育現場で「教員の人権」を尊重し、自ら人権教育を実践して行くという考えのない教育者です。将器の力量の無い人物かも分かりません。教育者は、自分の教え子や自分の勤務している学校の先生が自殺するということは『教育者としての良心』に反する事と思います。十訓抄に『口の虎は身を破り、舌の剣は命をたつ(訳、言いようが悪いために、身の破滅を招くことをいう 。)』と書いてあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『踏み切り事故』非常通報装置、誰も押さなかった

2007年02月08日 12時27分36秒 | 受験・学校

東京都板橋区東武東上線常盤台駅で6日夜、自殺を図ろうとした無職の女性(39)と救おうとした警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦巡査部長(53)急行電車に引かれた事故でホーム にあった非常通報装置を誰も押さないまま、2 人はもみ合いを続けていた事が分かった。重体の宮本巡査は「正義感の強いお巡さんで』と評判。一夜明けた7日、回復を祈る人が交番をお訪れ、小学校から折鶴が届いた。(2月8日3時6分配信毎日新聞)

今の日本人は、自分さえ良ければよい、面倒な事には関りたくないと言う大人が多い。困っている人が居たら助けて上げると言う親切心や他人の為に力を貸す気持ちも無い人が多い。人情も義侠心も無くなっています。おそらく緊急事態が起きても皆が協力して助け合うことはしないと思います。阪神大震災の時の長田区の人達のように生き埋めになったお母さんに声をかけ、大丈夫と確認してから隣の人を助けに行った息子さんの様子をテレビ放映されていましたが、そんな心の暖かい人が居ないのかと思いました。私事で恐縮ですが、以前大阪の阪神百貨店の地下階一階のエスカレター上方で紙袋を持ったおばあさんがひっくり返りました。私は乗ったばかりでしたので、ずくに駆け下り下の非常ボタンをあわてて押しました。そうすると中年の女性担当者が、エスカレターを駆け上がり、倒れたおばあさんを抱えて、一階まで肩を貸して上がりました。私が非常ボタンを押すのを見ていた中年の男性が「何も止めんでええやろと」文句を言うのです。駆け上がった担当者の女性は、足の関節を悪くしてサポータをしていましたが、地下一階からエスカレター目指しを一生懸命駆け上がって来ました。この女性が私に礼を言って下さいました。本当に近頃はこんな大人達ばかりなので、高校の生徒に社会奉仕といっても、大人が「良い手本」を示さないと子供はついて来ないと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いじめの『悩み言おう』、相談電話文部科学省が設置

2007年02月08日 11時11分29秒 | 受験・学校

いじめなどに悩む子供の相談を24時間体制で受ける為、文部科学省は7日、同じ番号に電話をすれば、全国のどこからでも地元の相談機関に自動的につながる「いじめ相談ダイヤル」を設置した。電話番号は「0570-078310(なやみいおう )」。原則として、各都道府県や政令指定の教育委員会の相談窓口繋がるが、夜間は民間の臨床心理士や教員OBらが対応する自治体もある。通話料は相談者が負担し、PHSやIP電話は繋がらない。準備が間に合わなかった埼玉市は9日から、奈良県は21日から24時間体制となる。同省では、今回設置した全国統一 番号と、地域の相談機関の電話番号を記載したカードを1000枚作製し、全国の総ての小中学生に配布する。(2月8日1時32分読売新聞配信)

子供達のことも考えて、通話料金の掛からない全国共通の通話料金無料のフリーダイヤルにして下さい。又電話で話しにくい子供達の為にEメールや手紙相談も文部科学省で応じて下さい。子供達は、いじめ以外にも心の『悩み』を持ち自殺した子供達もいますから、「悩みごと」の総ての相談に応じて下さい。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする