教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

教育再生には、社会の再生を

2007年02月05日 15時23分31秒 | 受験・学校

朝日新聞2006年12月30日オピニオン・声「教育再生には、社会の再生を」、主婦岡本和子さん(55)の投稿から一部引用。

改正教育基本法が成立した。学力低下、荒れる子供達。教育現場に混乱を招いたのは他でもない、文部省科学省行政である。元小学校教員として思う。ゆとり教育の名の下に、現場の反対を押し切り授業時間を削減しておいて学力低下を声高に叫ぶ。とどめは教育再生と称し、米英に追隋して教育に競争原理を持ち込む。経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査では米国は日本より下位だ。その事実を知って欲しい。子供達は格差に満ちた社会を背負って学校に来る。情操も道徳心も、安定した社会から自然に学ぶものだ。社会の再生こそ緊急課題である。

ゆとり教育には、教育現場の先生が反対であった事実も書かれてあります。学校教育に「競争原理」を持ち込んでも、友達同士が争い、いじめは減らないと思います。皆が、心と命を大切にした「人間性尊重の教育」を今こそ目指すべきです。毎日新聞の2007年2月4日の『地域間格差』所得格差「小泉政権下で拡大」実証本社集計で地域格差が開いたことが指摘されています。「就学援助4年で4割増(公立小中の文具代・給食費) 」2006年1月3日の朝日新聞一面や「都道府県立高『授業料減免11人に1人』大阪・鳥取・高率2004年度8年で倍増、2006年3月23日の朝日新聞一面の記事に見られます。本年の1月25日の朝日新聞の給食費10万人滞納状況で、経済的な理由で払えない保護者33・1%あることが分かった。所得格差の拡大が凶悪犯罪率に関係しているし、社会から安全性が失われていくこと考えないといけないと教育社会学者は指摘する。教育の機会均等がなし崩しになっている現実では、教育の公正さが失われます。経済的格差を是正し、人間同士が信頼出来る暖かい社会を作って欲しいと思います。

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公立小中学校校長の9割「学力格差、将来広がる」

2007年02月05日 13時38分48秒 | 受験・学校

古い記事ですが、公立小学校長の9割が、「20年前に比べて家庭の教育力が低下していると」受け止め、「将来、学力格差が広がると」見ていることが8月29日の東京大学基礎学力研究開発センターの全国調査で明らかになった。「教育改革が早すぎて現場がついていけない」と感じる校長も9割近くにのぼって折、改革に戸惑う現場の実態が浮き彫りなっている。 調査は、7月から8月に掛け、全国の小中学校の約3分1の1万800校を対象に行われ、約4割の校長から回答が届いた。それによると、「子供の学力が20年前に比べ下がった」とみるのは小学校で42%、中学校57%、小学校の76%、中学校の65%が「子供を教えにくくなっていると」答えた。(読売新聞2006月8月30日)

教育現場の管理者校長先生の声を聞から、今の教育状況がよく分かる記事だと思います。核家族化と共稼ぎの両親が多いので、子供と家庭で接する時間が少ないので、躾も含め家庭の教育力が低下しているのかも知れません。学力低下問題も教育改革が早すぎたところにも問題があるのかも分かりません。教育改革は、学校と現場の先生を信頼し、現場の声を聞いて行うべきですね。

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<中学受験> 5万人超え 過去最高

2007年02月04日 23時14分19秒 | 受験・学校

「12春が」が厳しさを増している。東京都と神奈川県で2 月1日から入試が始まるなど、中学受験のピークを迎えるが、大手進学塾の予測では、首都圏1都3県の 2007年度入試の受験者は5万人を超え過去最高となる見通し。政府の教育再生会議が「ゆとり教育」見直しを打ち出したが、公立校不人気を裏付けた形だ。大手進学塾・四谷大塚(東京都中野区 )は、2007年度入試の受験者数を、既に1月10日から始まった千葉県の出願状況などから、5万2500人と予測している。四谷大塚によると、これまでの最高は91年度の4万9500人、バブル崩壊後は99度まで減少が続いたが、その後は上昇に転じている。07年は91年度に比べ小学生が全体の数が約9万人減少しているのに、過去最高になる見込みだ。岩崎隆義・中学指導部課長は「教科書の薄さに親が危機感を抱くなど『ゆとり教育』が影響している。一方少子化の中で、公立にはない教育の独自性などを私学が打ち出してきたことも作用している。」と解説する。一方日能研(横浜市)は、受験者数を5万7000人から8000人と予測する。小学6年全体に対する 受験率も20%台に乗り 。5人に1人が受験すると見ている。井上修・進学情報室長は「公立でも学校選択性の導入が増えており、中学受験をしなくても親が12歳の段階で進路を選択せざるを得なくなってきている。」。また「首都圏の交通網が良くなってきて選択の幅が広がった」とも説明する。公立の中高一貫の開設が相次いでいることも、受験者の層を掘り起こしている。07年度新設のさいたま市立浦和には定員の約25倍、千葉市立稲毛に約20倍の志願者が集まった。東京都内には5校あるが10年度までに11校となり、神奈川県でも09度に2校が開設される。公立小中学校の校長の9割が「学力が20年前に比べ下がった」と見るのは小学校で42%、中学校では57%と見ている。「将来学力格差が広がる」と2006年8月29日の東大基礎学力研究開発センターの全国調査で明らかになっている。「ゆとり教育」により 私立と公立校の学力格差が出ている現状を踏まえた将来への対応とも言えます。いじめも私立は、公立ほどひどくないのと、生活指導が私立のほうが行き届いていると思われます。公立の中高一貫校が出来ても、すぐに有名な私立の中高一貫校のように実績を上げれるとは限りません。

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ノートに「ごめんね」

2007年02月04日 18時43分05秒 | 受験・学校

千葉県松戸市の市立中学2,年の男子生徒がマンションから飛び降り自殺した問題で、。死亡した生徒のそばに落ちていた大学ノートに、「ごめんね」など前日の生徒同士のトラブルで怪我をさせた同級生に対する謝罪の言葉が記されていたことが、分かった。同級生 は現場マンションに住んでいた。マンションの住民よると謝罪の言葉は生徒の大学ノートの1ページ目 に書いてあり、同級生の名前もあった。自殺をほのめかす内容が続いていた。いずれも自筆とみられるという。マンション8階には生徒の通学カバンが残されていた。生徒は死亡前日の1月31日、同学年の他の生徒伴に、この同級生を殴ったり足かけをしたりして、肩の骨を折る怪我を負わせていた。学校側はいじめと判断して、生徒を含む8人を個別に呼んで注意した。8人は同級生に直接、謝罪したという。(2007年2月4日)

暴行の被害者になった同級生の男子は(14)自分の母親に(37) に 「(男子生徒は)まじめないい子。彼もいじめられ、ストレスになっていたのでは」と話している。男子生徒は被害者の男子生徒の住むマンションから飛び降り自殺しており、この母親は、倒れている生徒の姿を目の当たりにした。「生きて帰って来て」という願いは、届かなかった。(2007年2月3 日読売新聞最終更新18時37分)いじめられた子供が仲間外れになるのを恐れていじめグルーブの一員になったり、先生から好かれていた「いじめグルーブのリーダー」が今度は友達に裏切られいじめられ不登校になった例もあります。出席停止だけでは対応出来ない難しさがあります。いじめ問題は、複雑怪奇な人間関係です。昨年から新聞記事を読んでいますといじめ自殺も含め中学2年生の男子生徒と女子生徒の自殺や自殺未遂が目立ちました。なぜでしょうか。原因は何なのでしょうか。中学2年生は、高校受験前の中学3 年と違い余裕もあると思うのですが。自分の天から授かった尊い「命」を大切にして下さい。残された御両親や家族のことを思いますと胸が痛みます。ご冥福を心からお祈り申し上げます。

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「歩道橋」落とされた女児骨折・東京

2007年02月04日 16時18分31秒 | 受験・学校

2月3日午後5時40分頃、同市内の小学校に通う 女子児童(10)足を痛めて泣いているのを通行人が見つけ110番通報。足を骨折していると見られ、救急車で近くの病院に搬送されて手当てを受けている。警視庁多摩中央署の調べでは、歩道橋は地上から約6メトールの高さに有り、両側に1、2メトールの程度の防護策がある。女子児童は通報者の男性に「歩道橋の上から落とされた」と話しているといい、同署は事件と事故の両面で捜査している。現場は小田急唐木田線の南東約一キロにあり多摩ニュータウンの一角である。(2007年 2月4日3時30分最終配信)

2月3日の一年に一度の「節分の日」に大人が、小学生女の子に怪我をさせるなんて許せません。本当の鬼で、心に鬼が住んでいる人ですね。大阪でも同じ事件がありましたが、ニュースで伝わっても悪い真似をしないのが大人じゃないですか。今の世の中悪い真似をする大人が多くて困ります。自分より弱くて、小さい子供への通り魔、一種のいじめです。今後このようなことが起こらない様に周囲の皆さんが、歩道橋を渡る子供達に目配りして上げて下さい。将来被害者の女の子が、大人に不信感を持たないか心配です。大きな心の責任問題です。

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僕は88歳、大学院修了へ

2007年02月03日 23時34分06秒 | 受験・学校

書道家88歳、大学院修了へ・論文は「茂吉と芭蕉」

僕は、88歳の大学院修了生。東京都中野区本町の書道家、元澤義治さんが来月、法政大学大学院・人文科学研究科(日本文学専攻)を修了する。同大学では「おそらく史上最高齢の快挙」だという。大正生まれの元澤さんは生粋の江戸っ子。戦前中央大学専門部で経済学を学び、太平洋戦争中の1942年、陸軍の東部第19部隊に入隊。自動車隊に配属されたが、「運転は下手で上官に殴られっばなし」で戦場へは送られなかった。復員後、空襲で焼け野原になった東京の街を見て、文学研究を夢見た。だが生命保険会社に入社後は関西などへも転勤を重ね、短歌を詠むのが精一杯の生活。退職後は幼い頃からの得意だった書道師範を続けていたが、「書家は俳句や和歌を書き写すだけでなく、深く内容を知るべき」だと82歳で一念発起。通信教育課程を選んで法政大学文学部の3年に編入。4年かけて卒業した後、86歳で大学院に入学した。週3回電車でキャンパスへ通い、コンパ.にも.たびたび参加して学生らと.交流していた。(読売新聞2月2日15時13分配信 ) 

教育問題の暗い事件のニュースが多い中、立春らしい明るい話題を書かせて頂きました。生涯学習の重要性と意義が唱えられる自らやれば年齢に関係なく学べるという「お手本」になられたと思います。目的と希望を持てば高齢者の方々でも研究が出来ると言う実績を見事作られました。高齢者社会の今日、学ぶと言う大切さを皆に教えられたと思います。勉強が嫌で登校拒否や高校を中退した皆さんも自分の歩むべき道を見つけることが出来ましたら、、きっと自分で学びたいものを見出せると思います。88歳の元澤さんが頑張られたのですから、青少年諸君も出来ない筈は有りません。自分の夢と希望を見つけ出して、自分の人生をまい進して下さい。元澤さんこれからも皆さんの希望の灯火「高齢者のみなさんの学ぶ東大」となって頑張って下さい。

  

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柳沢発言「やるせない審議拒否」・朝日新聞社説

2007年02月02日 14時07分16秒 | 受験・学校

「女性は子供を産む機械」柳沢伯夫厚生労働大臣の発言を巡って、通常国会は大荒れだ。安倍首相はひたすら国民に詫びながらも、柳沢氏をかばう構えは崩さない。対する野党4党は柳沢氏の更迭を求めることで足並みをそろえ、総ての国会審議をボイコットした。問題の発言が、少子化対策を扱う閣僚としてふさわしくないことは明らかだ。野党が更迭を求めるのは当然と言える。柳沢氏が閣僚を辞めさえすれば、一件落着するような簡単な問題ではない。少子化高齢社会を乗り切るのは容易なことではないはずだ。具体的で効果の上がる政策が急がれているのに与野党ともこの問題に真正面から向き合って来たかと言えば、何んとも心もとない。安心して子供を産むことのできる環境をどう整えるか。仕事と子育てが両立する仕組みをどう築くのか。将来に希望が持てる経済や社会づくりの手立ては議論すべき点はいくらでもある。安倍内閣の閣僚や首相官邸のスタッフを含め、自民党内には女性が家庭に戻りさえすれば少子化対策が進む、短絡的に考える人が少なくように思う。首相や柳沢氏の本心はどうなのか。一度きちんと聞いてみたい。(2007年2月2日社説一部引用)

社会的格差も拡大し、経済的な面で働く女性も多いのが現実です。安心して、安全に子供達を預けれるように時間外保育や夜間保育の充実の為公立の保育園、幼稚園の拡充、整備も必要です。働く女性をサポートするため公立施設からのベビーシッターさんの派遣も考えて下さい。働く女性が多いので昔の「良妻賢母」を求めても、時代遅れです。時間的に無理なのが現状ではないでしょう。

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