今日は久々にフランスのジャズをお届けします。当ブログでもこれまでにジョルジュ・アルヴァニタス、ロジェ・ゲラン、アンリ・ルノーらフランスのジャズメン達を取り上げてきましたが、彼らに共通して言えるのは演奏が本場顔負けのハードバピッシュなプレイだと言うこと。おフランス的な上品さを想像していると良い意味で裏切られます。フランスを代表するテナー奏者、バルネ・ウィランによる本作も全編に渡って熱きハードバップが繰り広げられる白熱の演奏。1959年4月、パリのクラブ・サンジェルマンでのライブ録音です。
メンバーはリーダーのバルネに加え、ケニー・ドーハム(トランペット)、デューク・ジョーダン(ピアノ)、ポール・ロヴェール(ベース)、ダニエル・ユメール(ドラム)によるクインテット。バップ界の重鎮であるドーハムとジョーダンの参加が目を引きますが、まだ22歳だったバルネのプレイも実に堂々たるものです。オリジナルはラストの“Temoin Dans La Ville(彼奴を殺せ)”だけで(これも“Walkin'”のパクリのような気がするが・・・)、後は全て“Stablemates”“Lady Bird”等有名なバップ曲ばかりをカバーしていますが、メンバー全員の熱のこもった演奏のおかげで実に聴き応えのある内容となっています。ジョーダンの“Jordu”、ドーハムの“Lotus Blossom”とメンバーの代表曲が聴けるのも嬉しいですね。歌モノスタンダードでは冒頭の“Besame Mucho”だけは歌謡曲風のメロディがちょっとベタ過ぎますが、他はデューク・ジョーダンの長尺のピアノソロが聴ける“I'll Remember April”、バルネがソプラノサックスに持ち替えた美しいバラード“Everything Happens To Me”と出色の出来。全8曲、70分というボリュームですが途中でダレさせない充実の名盤です。
メンバーはリーダーのバルネに加え、ケニー・ドーハム(トランペット)、デューク・ジョーダン(ピアノ)、ポール・ロヴェール(ベース)、ダニエル・ユメール(ドラム)によるクインテット。バップ界の重鎮であるドーハムとジョーダンの参加が目を引きますが、まだ22歳だったバルネのプレイも実に堂々たるものです。オリジナルはラストの“Temoin Dans La Ville(彼奴を殺せ)”だけで(これも“Walkin'”のパクリのような気がするが・・・)、後は全て“Stablemates”“Lady Bird”等有名なバップ曲ばかりをカバーしていますが、メンバー全員の熱のこもった演奏のおかげで実に聴き応えのある内容となっています。ジョーダンの“Jordu”、ドーハムの“Lotus Blossom”とメンバーの代表曲が聴けるのも嬉しいですね。歌モノスタンダードでは冒頭の“Besame Mucho”だけは歌謡曲風のメロディがちょっとベタ過ぎますが、他はデューク・ジョーダンの長尺のピアノソロが聴ける“I'll Remember April”、バルネがソプラノサックスに持ち替えた美しいバラード“Everything Happens To Me”と出色の出来。全8曲、70分というボリュームですが途中でダレさせない充実の名盤です。