朝の千秋公園へ。
出かけようとするとご近所ニャンコ(娘)が日向ぼっこ
現在の(江戸時代は違ったらしい)“公園の正面入口”と言える、秋田駅から広小路をまっすぐ700メートルほど西の「中土橋」(橋ではなく堀の間の道路、県民会館や市立図書館が面する)から東側の外堀を見る。
【6月30日追記】中土橋の東(秋田駅)側を「大手門の堀」、西側(県民会館裏手)を「穴門の堀」と呼ぶとのこと。以下で紹介する外堀は大手門の堀です。
右の通りが広小路、奥が秋田駅方向。
ここに“親水デッキ”を整備する計画があるらしい。
お堀の西側(中土橋側)3分の1ほどの水面が植物で覆われている
古くからの秋田市を知る人は、このお堀といえば「大賀蓮(おおがはす)」を連想することもあると思うが、実は無関係なことが分かっている。長くなるけど説明します。
まず、大賀ハスとは、1951年に千葉県で発掘された2000年以上前の種子から育ったハス。今は各地に株分けされて花を咲かせている。
秋田市でも1970年代に譲り受けてこのお堀に植え、きれいに花を咲かせ、市民に親しまれていたかに思われていた。
しかし、2002年頃、大賀ハスとは違うのではないかとの指摘を受けて調査した結果、秋田市が大賀ハスではなかったと発表した経緯がある。(詳細は秋田市公園課のサイトhttp://www.city.akita.akita.jp/city/ur/pc/oga-lotus.htm)
大賀ハスと以前から堀にあった品種を混植していたそうなので、大賀ハスが淘汰されてなくなってしまったのかもしれない。
その後、本物の大賀ハスを入手し、公園内二の丸の胡月池(藤棚のある池)で大事に栽培され、まだ数は少ないが花を咲かせている。
一方、外堀のハスは、「漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)」という品種(ちゃんとした栽培品種で、ネットでは1株4675円で売られていた)と推測されるらしいが、そのまま外堀で栽培され続けることになった。
ただし、外堀が、秋田県が700億円もかけて地下トンネルを掘った秋田中央道路工事の掘り始め地点となったことから、一時的に他の場所に移して栽培され、工事終了後、植え戻された。現在はすっかり落ち着いて、工事開始前と変わらなく茂っている。
といういきさつ。
写真手前の方は、ハスの大きな葉っぱが水面に立ち上がっているが、奥の広小路沿いでは、ハスに似ているが小さな葉っぱが水面近くに浮き、赤い花が咲いている。
近くで見ると、
小さくてかわいい花
モネの絵にもあるスイレン(睡蓮)だ。
植物分類学上「スイレン科スイレン属」というグループはあるが、そのものズバリ「スイレン」という植物はないらしい。ヒツジグサなどを改良して栽培品種になった植物の総称らしいが、この記事では「スイレン」と呼ばせてもらう。
一方、ハスは外見はスイレンによく似ているが、分類学上は「ハス科ハス属」でそれほど近縁という訳ではないようだ。根っこがおなじみレンコン。
ただ、古くからスイレンのことをハスと呼ぶなど、意図的にあるいは無意識に混同されている。
これがハス。だいぶ大きく、新しい葉っぱがくるんと丸まっている
いろんな方のブログを拝見していると、千秋公園のこのお堀のスイレンを指しておそらく無意識に「ハス」としていることがよくある。しかも大賀ハスの一件もあって、混乱しがちだから、詳しくない人にしてみればややこしいのも無理はない。
ただ、一度本物のハスの花を見てしまうと、間違うことはないはず。大きさ、美しさはハスの方がずっと上だから。
ハスはもう少し遅い時期、例年なら梅雨明け頃から真夏にかけてだと思われるが、朝にそれはそれは優雅な花を咲かせる。大賀ハスかどうかなんて問題にならないような。
よく見ると、葉の間からぽこぽことハスのつぼみが出ている。既にうっすら色も付いている。咲いたらご紹介したい。
園内に入り、ハナショウブが咲いているはずの本丸奥の「あやめ園」へ向かう(前回訪問時)。
千秋公園にはアジサイは多くないが、色づいていた。この位の色づきかけの花もきれい。
【7月12日】実はけっこうアジサイがあるようです。こちらで紹介しています。
咲いてる!
ハナショウブ? 紫と白が多い。
これはアヤメ?
日曜の朝、公園の奥というのに、散歩しながら写真を撮りに来る人が意外に多い。
ハナショウブ?
それにしてもこのカメラ(E-520)を買ってから、写真の色の再現性に困ったことはなかった。上の青いアジサイも思い通りの色。でもアヤメの紫色は難しい。色味を調整すればいいのだろうが、そこまではしたくないので、適当にいじって妥協した画像です。
ほとんどつぼみの一角も
品種が違うのだろうが、もう少し楽しめそう。
それにしても暑い。初の真夏日となった今日の秋田市、明日はもっと暑いそうだ。
暑いのは人だけじゃない。
「ニャンだ。もう帰ってきたの?」
日向ぼっこからお昼寝に切り替えた模様。こういう日は寝るのがいちばん?
出かけようとするとご近所ニャンコ(娘)が日向ぼっこ
現在の(江戸時代は違ったらしい)“公園の正面入口”と言える、秋田駅から広小路をまっすぐ700メートルほど西の「中土橋」(橋ではなく堀の間の道路、県民会館や市立図書館が面する)から東側の外堀を見る。
【6月30日追記】中土橋の東(秋田駅)側を「大手門の堀」、西側(県民会館裏手)を「穴門の堀」と呼ぶとのこと。以下で紹介する外堀は大手門の堀です。
右の通りが広小路、奥が秋田駅方向。
ここに“親水デッキ”を整備する計画があるらしい。
お堀の西側(中土橋側)3分の1ほどの水面が植物で覆われている
古くからの秋田市を知る人は、このお堀といえば「大賀蓮(おおがはす)」を連想することもあると思うが、実は無関係なことが分かっている。長くなるけど説明します。
まず、大賀ハスとは、1951年に千葉県で発掘された2000年以上前の種子から育ったハス。今は各地に株分けされて花を咲かせている。
秋田市でも1970年代に譲り受けてこのお堀に植え、きれいに花を咲かせ、市民に親しまれていたかに思われていた。
しかし、2002年頃、大賀ハスとは違うのではないかとの指摘を受けて調査した結果、秋田市が大賀ハスではなかったと発表した経緯がある。(詳細は秋田市公園課のサイトhttp://www.city.akita.akita.jp/city/ur/pc/oga-lotus.htm)
大賀ハスと以前から堀にあった品種を混植していたそうなので、大賀ハスが淘汰されてなくなってしまったのかもしれない。
その後、本物の大賀ハスを入手し、公園内二の丸の胡月池(藤棚のある池)で大事に栽培され、まだ数は少ないが花を咲かせている。
一方、外堀のハスは、「漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)」という品種(ちゃんとした栽培品種で、ネットでは1株4675円で売られていた)と推測されるらしいが、そのまま外堀で栽培され続けることになった。
ただし、外堀が、秋田県が700億円もかけて地下トンネルを掘った秋田中央道路工事の掘り始め地点となったことから、一時的に他の場所に移して栽培され、工事終了後、植え戻された。現在はすっかり落ち着いて、工事開始前と変わらなく茂っている。
といういきさつ。
写真手前の方は、ハスの大きな葉っぱが水面に立ち上がっているが、奥の広小路沿いでは、ハスに似ているが小さな葉っぱが水面近くに浮き、赤い花が咲いている。
近くで見ると、
小さくてかわいい花
モネの絵にもあるスイレン(睡蓮)だ。
植物分類学上「スイレン科スイレン属」というグループはあるが、そのものズバリ「スイレン」という植物はないらしい。ヒツジグサなどを改良して栽培品種になった植物の総称らしいが、この記事では「スイレン」と呼ばせてもらう。
一方、ハスは外見はスイレンによく似ているが、分類学上は「ハス科ハス属」でそれほど近縁という訳ではないようだ。根っこがおなじみレンコン。
ただ、古くからスイレンのことをハスと呼ぶなど、意図的にあるいは無意識に混同されている。
これがハス。だいぶ大きく、新しい葉っぱがくるんと丸まっている
いろんな方のブログを拝見していると、千秋公園のこのお堀のスイレンを指しておそらく無意識に「ハス」としていることがよくある。しかも大賀ハスの一件もあって、混乱しがちだから、詳しくない人にしてみればややこしいのも無理はない。
ただ、一度本物のハスの花を見てしまうと、間違うことはないはず。大きさ、美しさはハスの方がずっと上だから。
ハスはもう少し遅い時期、例年なら梅雨明け頃から真夏にかけてだと思われるが、朝にそれはそれは優雅な花を咲かせる。大賀ハスかどうかなんて問題にならないような。
よく見ると、葉の間からぽこぽことハスのつぼみが出ている。既にうっすら色も付いている。咲いたらご紹介したい。
園内に入り、ハナショウブが咲いているはずの本丸奥の「あやめ園」へ向かう(前回訪問時)。
千秋公園にはアジサイは多くないが、色づいていた。この位の色づきかけの花もきれい。
【7月12日】実はけっこうアジサイがあるようです。こちらで紹介しています。
咲いてる!
ハナショウブ? 紫と白が多い。
これはアヤメ?
日曜の朝、公園の奥というのに、散歩しながら写真を撮りに来る人が意外に多い。
ハナショウブ?
それにしてもこのカメラ(E-520)を買ってから、写真の色の再現性に困ったことはなかった。上の青いアジサイも思い通りの色。でもアヤメの紫色は難しい。色味を調整すればいいのだろうが、そこまではしたくないので、適当にいじって妥協した画像です。
ほとんどつぼみの一角も
品種が違うのだろうが、もう少し楽しめそう。
それにしても暑い。初の真夏日となった今日の秋田市、明日はもっと暑いそうだ。
暑いのは人だけじゃない。
「ニャンだ。もう帰ってきたの?」
日向ぼっこからお昼寝に切り替えた模様。こういう日は寝るのがいちばん?