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運賃改定余波と新屋支所解体

2009-06-27 22:09:45 | 秋田のいろいろ
先日、秋田県中央部のバス会社が7月から運賃を値上げする記事をアップした。
その最後で気になる点を3つ挙げたが、うち2つの「豊浜ふれあい号」と「一日乗りほうだい乗車券」関連について、直接の値上げでなく、運賃改定の余波ともいえる変更があることを知った。公式サイトや秋田駅前などでの告知は今日現在おそらくなく、秋田市西部市民サービスセンター内の新屋案内所に行って初めて知った。

ここで「豊浜ふれあい号」の情報を整理します(今までほとんどの文章内ではバス会社名を伏せてきましたが、ややこしいのでやめます)。
 秋田市中心部-新屋間の路線バス秋田中央交通が新屋駅前の新屋案内所をターミナルとして、秋田駅前へ新屋線と新屋西線、両線の延長として大森山公園線と新屋高校線、市内北部土崎・飯島方面の新港線(しんこうせん。1日数便、秋田駅経由せず)を運行する。いずれも旧秋田市交通局から移管された路線。
 豊浜ふれあい号:かつては交通局から移管されて中央交通が運行していた新屋案内所発着の豊岩・下浜・浜田行きローカルバスが、不採算のため、秋田市が運行する「秋田市マイタウン・バス西部線 豊浜ふれあい号」となった(この記事でも書いてます)。あくまでも事業主体は秋田市で、運行を民間会社に委託している。(他の地域では入札によりタクシー会社が受託している場合もあるようだが、)豊浜ふれあい号は、中央交通の子会社「秋田中央トランスポート」が受託している。専用車両だが、塗装は親会社と同じで、回数券・一日乗りほうだい券も共通で使用できていた。
シャッターの中が案内所の窓口
新屋案内所は土日は休みで待合室とトイレが昼間は開放されている(狭くて暑いので、サービスセンターや近くのスーパーで時間をつぶした方がよさそう)。

待合室内には、秋田駅前や一部車内と同じ、20日付け「バス運賃変更のお知らせ」のほかに、3つの掲示が貼られていた。

「重要なお知らせ」という中央交通名の文書

「お知らせ」というトランスポートと秋田市の担当セクション、都市整備部都市計画課交通政策室連名の文書

共に20日付けで上下並んで掲示されていたが、2枚の内容は全く同じ。要は、
 中央交通は値上げするが、豊浜ふれあい号は運賃変更しないので、それに伴い
  1.中央交通の「一日乗りほうだい券」が豊浜ふれあい号で使えなくなる
  2.豊浜ふれあい号と中央交通路線の「乗継定期券」が発行できなくなり、両社別の2枚の定期券になる
というもの。


また、3枚目は遅れて26日付けのトランスポート・秋田市連名で「豊浜ふれあい号の定期券は新屋案内所のみので販売になる」というもの。知らなかったけど今までは秋田駅前などの窓口でも買えたらしい。親会社と子会社ということで、融通を利かせていたが、運賃改定を機に見直したということか。新屋案内所は土日休みだから困る人はいないだろうか。

ふれあい号の値上げなしというのはいいけど、乗りほうだい券と定期券はまさに“重要な”お知らせ。
毎日利用する定期券を使う人は告知を目にする機会があるだろうけど、そうでない乗りほうだい券については、告知が足りないと思う。
秋田駅前や車内掲示の中央交通の「バス運賃変更のお知らせ」に「回数券の扱いは変更なし」の旨が記載されていけれど、乗りほうだい券については記載がないから、同様に変更がないのだと思って(思い込んで)いた。その掲示は親会社の掲示であって、ふれあい号は市から委託された子会社の管轄で、実際乗りほうだい券でふれあい号に乗る客など少ないだろうけど、乗客にとって不利益になる変更だからなおさらのこと情報を提供してほしい。
ポスターに数行追加したり、ホームページに記載したりすれば済むんだから。
【7月10日追記】中央交通のもっぱら新屋線などで使用される車両の1台に、運賃改定の掲示とともにこの「重要なお知らせ」が掲示されていた。ただし新屋線に使用される別の車両にはなく、全車両への掲示ではない。

また、秋田市役所も、自分が事業主体なんだから同じこと。交通政策室のサイトに「秋田中央交通の運賃改正(平成21年7月1日)のお知らせ」として中央交通サイトのpdf文書へのリンクはあるが、それ以外は豊浜ふれあい号のページにも、一切記述がない。他人(中央交通)の値上げを紹介するより前に、自分とこの乗客への不利益になる変更を周知するべきだ。
掲示で地元住民には説明したのだろうが、少ないだろうけど地域外から利用する人だっている。

さらに、中央交通の掲示文中で「この変更につきましては、事業主体であります秋田市へ事前に報告しております」、子会社と市の掲示文中で「中央交通より変更となる報告を受けておりますので、お知らせします」という、双方の言い回しが引っかかる。
中央交通は「市には伝えたけど、いちおう掲示するよ」、子会社と市は「親会社がこんな風に決めたって言ってきたから知らせるよ」と、どちらも他人事なような感じがしてしまう。どっちにしたって、自分のところの大事なお客さんに伝えなければいけないのに。
そもそも同じ内容なんだから、3者連名で1枚紙で掲示できないんだろうか。官民、親子の違いはあれども掲示する3者とも「バスを運行する側」、それを読むのは「バスを利用する側」。そして不利益をこうむるのは「バスを利用する側」なんだけど。

本社の値上げと、それに伴うふれあい号関連の変更はやむを得ないことだと個人的には思う(ふれあい号を1度しか利用していない僕にはそう判断する資格もないかもしれない)。それをやめろと言ってるんじゃない。
利用者が混乱したり迷惑をこうむることのないように、乗客の立場で案内してほしいと思っているだけなのですが…


さて、準備が出来次第、名称変更するという新屋の3つのバス停。
相変わらず新屋案内所内には変更の掲示はなかったが、2つのバス停には変化があった。ポールに新しい停留所名が書かれたらしく、その上から紙で旧停留所名が貼られていた。
新屋支所前改め日吉神社前。羽後交通は変化なし

西部公民館前改め秋田銀行新屋支店前

黄緑の板を白い板に交換した
交通局の名残、黄緑の板に名前が書かれていた下り側は白い板になってしまった。でも、以前に合わせて律儀に「次は元町です」と前より大きく書かれた。次の停留除名は昔のバス停では一般的な表示だったが、現在の秋田ではほとんど見られない。ほんとにこの会社は統一感がない。次の停留所名を表示するのなら、全停留所に表示したら? それでいて一般的なローマ字表示はないんだね!
それにその紙の下に「秋田銀行新屋支店前」って文字がはまるんだろうか? 特に側面の細長い方。「秋銀新屋支店前」と略してもまだ文字数が多い。かなり小さいサイズの文字か?

7月1日の運賃改定と同時に、車内放送の音声データも更新し、バス停の紙をはがして新停留所名使用開始と相成るのだろうか。【7月2日追記】1日から新バス停名になった
でも、車内で見た掲示には「既に名前は変えたが、放送などは準備出来次第」とあったような気がする。それなら、紙で隠さずに先に表示だけ新しい名前にする、もしくは逆に掲示を「7月1日から一斉に」とすれば良さそうだけど…


そして旧秋田市役所新屋支所が解体されていた。(西部公民館はそのままだったはず)

保存寿の松、裏の桜は残るのか?

そして、信号機の交差点名(地点名)表示は「新屋支所前」のまま。
しかも、前写真を載せたのと反対側の表示は
 ヒドイ! 読めない!!
秋田市外(由利本荘方面)から来る車線なので、道に不慣れな人も多いだろう。先日も記事にしたが、こんな状態でずっと放置しておくなんて秋田県だか県警だかはどういうつもりなんだろう?
※交差点名・跡地利用等についての結果はこちら

文句ばかり連ねた記事になってしまったが、バスにしても道路にしても、使う人、特に不慣れな人の立場になって案内をしてほしい。
コメント
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