広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

豊橋駅・稲荷寿し

2009-06-08 17:45:20 | 各地お土産・食べ物
不定期連載駅弁シリーズ、愛知県豊橋駅です。
豊橋駅は駅舎はそんなに大きい感じはしないが、鉄道施設の駅としては大きい。メインの東口側に豊橋鉄道の路面電車乗り場、東口北側(秋田駅でいうアルヴェの位置)に豊橋鉄道の郊外路線渥美線の「新豊橋駅」がある。
JRの駅は、秋田駅と構造が似ている。東西を結ぶ自由通路に面して在来線と東海道新幹線の改札口が(やや離れて。秋田駅は隣合っている)ある橋上駅。フル規格の新幹線は高架ホームなのが一般的だが、豊橋は厳重に柵で囲まれているものの、在来線と同じレベル、地平(地面)にホームがある。地形的な制約なのだろうか。

もう1つ珍しいのが、前も触れたとおり、JR在来線の駅・ホーム・線路を私鉄の名古屋鉄道(名鉄)と共用していること。名鉄専用のきっぷ売り場や精算所はあるが、自動改札機は兼用。これほど利用者が多い駅で、しかも豊橋-名古屋-岐阜間で競合し、ライバル関係にある2社が“仲良く”しているのはおもしろい。
秋田の羽後本荘駅や青森の弘前駅(特に改築前)もJRと地元私鉄が共用しているが、改札口は厳重に分かれているのに。

とは言っても、JR東海道本線、名鉄線とも、豊橋から名古屋・岐阜方面へは快適で速くて乗車券だけで乗れる電車(新快速、快速特急など)を頻繁に運行していて、名古屋までは1時間弱。割引きっぷも出ていて、サービス競争が行われている。
特急電車到着直後の豊橋駅3番線
降りた客も乗る客も多い。乗務員が慌ただしく交代。
名鉄は行き止まり構造の3番線だけを使う約束になっているらしく、到着した列車はすぐ折り返していく。弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅を思い出した。
ホーム先端は屋根がなくのんびりムード
左の名鉄特急は所定の6両編成の前に銀色のロングシート車を2両増結していた。右は4番線に入線してきたJR飯田線の電車。同じホームに別の会社の車両が並ぶ珍しい光景(JRと名鉄ではもう1か所弥富駅も規模は小さいが同様)。

そんな豊橋駅の駅弁業者は明治22(1889)年創業の「壺屋弁当部」。きしめんなど構内のそば屋を経営したり、幕の内やウナギなどいろんな駅弁を売っているが、なんといっても有名なのが「いなりずし」。
前食べた時おいしかったので今回も買うつもり。その時は7個入りの普通のおいなりさんだったが、調べてみると、季節限定品やかんぴょう巻きとセットにした助六などバリエーションが存在するようだ。

豊橋駅は構造が似ているだけに、秋田駅同様、駅弁売り場が何か所もある。在来線改札内の新幹線連絡口寄り売店が買いやすいが、目立つ場所だけに売り切れやすいようだ。改札外の豊橋鉄道新豊橋駅連絡通路沿いの駅ビルのテナントに行くと、遅い時間なのに改札内よりも種類・個数とも多めに残っていた。
三色稲荷を購入。550円
豊川稲荷をイメージした掛け紙は、昔から変わらないのだろう。「稲荷寿し」はここの登録商標らしい。
「じゃこ/いなり/わさび」のシールが貼られている。いなりずしのバリエーション商品はこのシールで区別しているらしく、掛け紙は各商品共通らしい。
なお、品質表示シールでは「品名:三色稲荷/名称:稲荷寿司」となっていた。

手前3個はプレーン。あとはひっくり返して、シイタケの煮たのと、原材料表示によれば「わさび菜」が乗っかったのが2個ずつ。シールは「じゃこ」と「わさび」だが、どちらにもご飯にちりめんじゃことゴマが混ざっていたと思う。袋入りの紅ショウガ(甘酢しょうがではなく)が添付。

プレーンは今回もおいしい。しょっぱくはないが、濃いめの味付け。ジューシーでじゅわっと甘い味が口に広がる。

じゃこは煮たシイタケがおいしいし、わさびは予想以上にツンときたけどなかなか。どれもご飯と具と皮の味のバランスがいい。
僕は煮たシイタケが好きなのでこれも捨てがたいが、わさびの味はクセになりそう。

プレーンだけ7個だと飽きそうだけど、これは味に変化があり、どれもおいしい。プレーンはたしか450円で、三色は550円だが、十分安く、お買い得だと思う。
新幹線の「こだま」は、豊橋駅でのぞみの追い抜きのため、4~5分停車するものが多い。ホーム上にも駅弁売店があるので、その間に買って車内で食べるのもいいかもしれない。

いなりずし関連の余談
・子供の頃、「小僧寿司」のいなりずしが好きだった。わりとあっさりした味だったかな。秋田では店自体がなくなってしまった? 弘前にはあるようだ。
・子供の頃、夕方17時台のアニメ番組で流れていた「ヒガサのいなり寿司の素」のCMが好きだった。お弁当用のいなりずしの皮なのだが、遠足のお弁当を食べる子供→バス→自宅出発の課程の映像が逆回転で流れるという映像と、「元はと言えばお弁当、元はと言えばいなり寿司、元はと言えば…ヒガサのいなりずしのぉー モトっ!」という歌が印象的だった。「リリーコーポレーション」というメーカーのブランドが「ヒガサ」らしく、今でも缶詰の同名商品が発売されているようだ。
コメント (3)
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