広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

大森山の夕日

2008-11-16 17:19:41 | 秋田の季節・風景
大森山動物園を出ると西の空がきれいな夕焼けになっていた。大森山の頂上にある展望台に行ってみることにした。
動物園から展望台へは車も通る道があるが勾配は急。近くの自動車学校の山道教習のコースにもなっている。右には木々の間から、海がのぞく。左には夕日に照らされた動物園内の遊園地の観覧車。
プログラムオート F5 1/160 露出-0.3

道端ではサツキ(ツツジ?)が狂い咲きしていた。
プログラムオート F5.6 1/60 露出-0.7

途中、秋田市の施設「大森山老人と子どもの家」があった。かつての「大森山少年の家」を転用したのだと思う(少年の家は仁別地区へ移転)。少年の家は秋田市内の小学校5年生と中学校1年生の「宿泊研修」(いわゆる林間学校)に使われていたので懐かしい。動物園や少年の家の向かいにある芝生の「グリーン広場」も幼稚園や小学校の遠足で思い出のある場所だ。
【2011年3月19日訂正】老人と子どもの家と少年の家は、別の建物だったとのコメントをいただきました。両施設は近くにあったものの、別の建物で、旧少年の家は既に解体されたとのことです。訂正します。

動物園から10分前後で展望台下の駐車場に到着。地デジのテレビ塔ができて、6本が林立する。アナログ放送終了後、5本は撤去されるのだろうか。駐車場から鳥海山が見えた。
プログラムオート F6.3 1/125 露出-1.0

階段を上って展望台へ。三角点があり、標高は「123.49メートル」(地形図上では123.5と表記されるようだ)。
ほぼ360度見渡せ、夕暮れの美しい光景が広がっている。散歩の途中や車で来て三脚を構えている人など、数人の先客がいた。
東は秋田市内と太平山、そして上ったばかりの月。

プログラムオート F5.6 1/100 露出-0.7

北は男鹿半島。
プログラムオート F4 1/100

そして西は海と夕日。
プログラムオート F6.3 1/200

南側は鳥海山が見えるが、テレビ塔や電線が邪魔で、下の駐車場からの方がきれいに見えると思う。

日没。
プログラムオート F5.2 1/200 露出+0.7
当たり前だけど、気象庁発表の秋田の日没時刻とぴったり一緒だった。

こんなに美しい日の入りを見たのは初めてだった。空はまだ明るいが、月と街の明かりが輝き始めた。

再び動物園前。ここから海側の浜田地区への道はほぼ一直線の下り坂になっている。昼間見てもいい感じの道だけど、日没後の海と空のグラデーションがきれい。
プログラムオート F4.7 1/40 露出-0.7

動物園、美しい眺望と大森山公園の魅力を再発見した一日だった。
コメント (8)
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大森山動物園

2008-11-16 15:22:51 | 動物・植物
前回に続いて秋田市大森山動物園の記事、今回はトラ以外の動物をご紹介します。

入口から奥の「王者の森」に行く途中に、カリフォルニアアシカが2頭いる。アザラシ・アシカ好きとしてはここも楽しみ。
メスの「スミコ」が21歳、オスの「マヤ」が10歳。野生のアシカの寿命は20歳以下のようだが、飼育下では30年近く生きるようで、スミコさんも元気そうだった。この夫婦のいちばん最近生まれた子供が愛媛の動物園にお嫁入りし、驚異的なジャンプ力で人気者になっているそうだ。

オスは泳いでいることが多い。人が覗き込むと興味を持つのか、「ぷはっ」と息継ぎをするついでに一瞬、水面に顔を出してチラリとこっちを見ているようだ。この時は泳ぎ疲れたのか水中で休んでいた。
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メスは陸地の岩影にいた。キョロキョロと首を振ってあちこち見ている。
アシカのメスはオスと顔つきが違うし、色が黒でなく茶色っぽい個体が多いようで、優しい感じがする。
アザラシと違い、前足が発達していて、外に耳が出ているのがアシカ類(オットセイやトドも含む)の特徴。
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たまに大きく首を伸ばして「あら?何かしら?」という感じの顔をする。
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「王者の森」。アムールトラと左右対称の構造の場所にライオンがいる。こちらには竹やぶはなく、サバンナのイメージなのか砂地になっている。ライオンにも子供が2頭いる。
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幻の豹といわれるユキヒョウ。山岳地帯の急斜面で生活するので、跳躍力に優れるようで、それに合わせて「キャットタワー」を大きくしたようなものがある。ヒョウが高い位置に登っていても、人間も2階に上って観察できるようになっている。いろいろな高さから動物を見られるのは、昔の動物園では考えられなかったことだ。
しっぽが長い。
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ネコともトラやライオンともどこか違う顔つき。
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シベリアンハスキーが痩せたように見えるのは、シンリンオオカミ。タイリクオオカミの亜種の1つでカナダ南部にいる。
比較対象がないので分かりにくいが、大型犬よりも大きそう。つまり「犬より痩せている」のでなく「犬より大きくて、体形は犬並み」で相対的に痩せて見えるのかも。
3頭飼育されているが、この時は1頭だけ外に出ていて、うろうろしていた。人が通るとチラリと見ている。もちろん向こうから寄ってきたりはしないが、歩き方や表情は犬そのもの。(現在はイヌもオオカミの亜種の1つと分類するのが定説のようだ)
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しっぽが立派。オオカミの展示場も2階から全体を見下ろせる構造。
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王者の森の反対側の「チンパンジーの森」に行く。山の中腹なので緩い起伏のある園内を移動する。ここも王者の森同様、いろいろな角度から見られるよう工夫されている。
ところで、秋田市内で子供時代を過ごした現在30歳代の人はチンパンジーの「ボンタ」を覚えていると思う。かつて檻で展示されていた頃、入園者に向かってつばをかけたり威嚇して、学校行事で入園した際に被害にあった子供が数人はいたものだ。1972年生まれなので、我々と同世代だ。
現在はそのボンタ君もチンパンジーの森で他の5頭と暮らしているが、新しい施設になってからは、そうした行動をしなくなったようだ。野生に近い施設でストレスが減ったのだろうか。

高さ10メートル以上はある鉄塔があり、ロープが渡されている。塔の上にいるチンパンジーと同じ目線で観察できるスペースがある。柵はあるが、檻も網もガラスもなく、本当に間近に見られる。(写真がなくて分かりにくいですが)
オスと思われる2頭が、毛布にくるまったり綱渡りしながら、何やらほえていた。大人のオスは2頭しかいないから、どちらかがボンタに違いない。
プログラムオート F4.8 1/80 露出-0.7

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この後、地上に下りて、入園者の男の子に近寄り、ガラス越しに遊んでいたようだ。やはり人間には興味があるのか。

閉園30分前の16時、陽がかげってきたので帰ることにする。トラの子メインでの入園だったが、それ以外もおもしろかった。秋田市内にあって入場料500円でこれだけ楽しめるのだからうれしい。実は1200円で1年間有効のフリーパスがあって、買おうか迷って、結局買わないでしまったのだが、買えばよかったかな。
動物園は11月末で通常開園を終え、年明けの土日に冬の開園として、縮小営業を行う。雪の中のトラやオオカミもよさそうなので、ぜひ行ってみよう。
コメント (2)
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