最近、2度子ネコの記事(秋田のネコ集団と静岡のシラスを食べるネコ)をご紹介したが、今度は子トラをご紹介する。
秋田市大森山動物園で今年の3月、2頭のメスの子トラ(アムールトラ)が生まれた。見てみたいと思っていたが、機会がなかった。しかし同園は11月で通常営業を終え、冬期休園に入ってしまうので、今月を逃せば次に見られるのは冬の臨時開園の1月の土日。少しでもトラが小さいうちに見ておきたかったので、行ってみた。
昨年、同園は日経トレンディの「動物園ビックリ度格付け」で旭山、上野、多摩の各動物園に次いで4位になった。その頃、20年ぶりくらいで同園に入園したのだが、確かに工夫が凝らされていて、昔よりずっとおもしろくなっていた。
その中でも、トラの展示場はうまくできていてかつ見やすいと思う。トラも人の目をあまり気にせず、生き生きと動いているように見える。大森山を見た後、他県のある動物園でトラを見たのだが、狭い檻の中のトラも、それを見せられる入園者もかわいそうに思ってしまった。
動物園の奥の方に「王者の森」というゾーンがあり、ネコ科猛獣やオオカミなどがいる。トラの展示場はかなり広い。小さめの一軒家が建てられるくらいはある。実際の生息環境に近づけたのだろう、竹が植えられ、水浴び場、少し高い木製の台などがある。入園者は寝室側を除いた3面から見学できる。2面は金網だが、1面は透明なアクリル窓になっており、間近に観察できる。
陽が低くて影になっているが、台の上、中央に母親、両端に子供がいる。
絞り優先 F5 1/250 露出-0.3
なかなか親子3頭がフレーム内に入ってくれないが、子供のどちらかが歩き出すと、母親が駆け寄って寄り添う。トラが大事に子育てをすることから「虎の子」という表現ができたのが理解できる行動だ。
母親「アシリ」は以前いた多摩動物園時代に3度出産経験があるそうで、余裕のある母親ぶりに見えた。
絞り優先 F5 1/160 露出-0.7
一休さんの屏風の虎じゃないけど、トラと竹って似合うと思う。
これは金網越しに撮った写真。さすが一眼レフはオートフォーカスでもピントが合ったが、光やトラとの距離のためか金網を完全にはぼかしきれなかった。
ネコ科には珍しく、トラは水浴びが好きだそうだが、この時は前足でバシャっとしただけだった。
絞り優先 F5.6 1/80 露出+0.3
再び窓の方。こうしてすぐ近くまで来ることがある。望遠レンズを付けていたのでこんな写真しか撮れなかった。
外(我々のいる側)をじっと見ているが、人間に興味があるわけではなさそう。目の前で手をヒラヒラさせても気に掛けない。
アクリル板をペロペロ舐めたりもする、爪を立てることもあるのか、アクリルが傷でかなり曇ってしまっている。でも所々傷がほとんどない部分があり、そこにレンズを当てれば、撮影可能。檻側よりも撮りやすい。
それにしても、目の前数センチに絶滅の危機に瀕する猛獣がいるのが不思議。毛並みは毛が硬めのネコに似ていて、歩き方も大きなネコのように思えてしまう。
絞り優先 F5 1/60 露出-0.3
しっぽ。先だけを微妙に振っていた。
これも近所のネコが何か興味のあるものを見つけて「ん?」と思っているときの動きと同じ。
プログラムオート F5.6 1/160
夕日を見つめているのか。前足は結構太い。
絞り優先 F5.6 1/320 露出+0.3
身づくろい。
絞り優先 F5.6 1/320 露出-0.3
舌の部分を拡大すると、やはりネコと同じくザラザラしていそう。

また近寄ってきた。広角レンズでも撮れないことはなさそう。
絞り優先 F5.4 1/80 露出-0.7
思うように写真は撮れなかったが、見ているだけで楽しかった。1時間半ほどの滞在時間の半分はトラを見てしまったほど、飽きなかった。
なお、大森山動物園には父親の「ウィッキー」もいるが、多くのネコ科動物同様、単独行動するトラの両親が揃うことはあり得ない。そのため、同園では曜日によって外に出すのが父だけの日と母・子の日とに分けているのでご注意を。
ほかの動物を別記事で紹介します。
秋田市大森山動物園で今年の3月、2頭のメスの子トラ(アムールトラ)が生まれた。見てみたいと思っていたが、機会がなかった。しかし同園は11月で通常営業を終え、冬期休園に入ってしまうので、今月を逃せば次に見られるのは冬の臨時開園の1月の土日。少しでもトラが小さいうちに見ておきたかったので、行ってみた。
昨年、同園は日経トレンディの「動物園ビックリ度格付け」で旭山、上野、多摩の各動物園に次いで4位になった。その頃、20年ぶりくらいで同園に入園したのだが、確かに工夫が凝らされていて、昔よりずっとおもしろくなっていた。
その中でも、トラの展示場はうまくできていてかつ見やすいと思う。トラも人の目をあまり気にせず、生き生きと動いているように見える。大森山を見た後、他県のある動物園でトラを見たのだが、狭い檻の中のトラも、それを見せられる入園者もかわいそうに思ってしまった。
動物園の奥の方に「王者の森」というゾーンがあり、ネコ科猛獣やオオカミなどがいる。トラの展示場はかなり広い。小さめの一軒家が建てられるくらいはある。実際の生息環境に近づけたのだろう、竹が植えられ、水浴び場、少し高い木製の台などがある。入園者は寝室側を除いた3面から見学できる。2面は金網だが、1面は透明なアクリル窓になっており、間近に観察できる。
陽が低くて影になっているが、台の上、中央に母親、両端に子供がいる。

なかなか親子3頭がフレーム内に入ってくれないが、子供のどちらかが歩き出すと、母親が駆け寄って寄り添う。トラが大事に子育てをすることから「虎の子」という表現ができたのが理解できる行動だ。
母親「アシリ」は以前いた多摩動物園時代に3度出産経験があるそうで、余裕のある母親ぶりに見えた。

一休さんの屏風の虎じゃないけど、トラと竹って似合うと思う。
これは金網越しに撮った写真。さすが一眼レフはオートフォーカスでもピントが合ったが、光やトラとの距離のためか金網を完全にはぼかしきれなかった。
ネコ科には珍しく、トラは水浴びが好きだそうだが、この時は前足でバシャっとしただけだった。

再び窓の方。こうしてすぐ近くまで来ることがある。望遠レンズを付けていたのでこんな写真しか撮れなかった。
外(我々のいる側)をじっと見ているが、人間に興味があるわけではなさそう。目の前で手をヒラヒラさせても気に掛けない。
アクリル板をペロペロ舐めたりもする、爪を立てることもあるのか、アクリルが傷でかなり曇ってしまっている。でも所々傷がほとんどない部分があり、そこにレンズを当てれば、撮影可能。檻側よりも撮りやすい。
それにしても、目の前数センチに絶滅の危機に瀕する猛獣がいるのが不思議。毛並みは毛が硬めのネコに似ていて、歩き方も大きなネコのように思えてしまう。

しっぽ。先だけを微妙に振っていた。
これも近所のネコが何か興味のあるものを見つけて「ん?」と思っているときの動きと同じ。

夕日を見つめているのか。前足は結構太い。

身づくろい。

舌の部分を拡大すると、やはりネコと同じくザラザラしていそう。

また近寄ってきた。広角レンズでも撮れないことはなさそう。

思うように写真は撮れなかったが、見ているだけで楽しかった。1時間半ほどの滞在時間の半分はトラを見てしまったほど、飽きなかった。
なお、大森山動物園には父親の「ウィッキー」もいるが、多くのネコ科動物同様、単独行動するトラの両親が揃うことはあり得ない。そのため、同園では曜日によって外に出すのが父だけの日と母・子の日とに分けているのでご注意を。
ほかの動物を別記事で紹介します。