広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田の街がきれいな季節・その3

2008-11-15 17:35:34 | 秋田の季節・風景
秋田市内の秋もいよいよ終盤。今週はいい天気が続いていたが、来週半ばは雪になるらしい。
今年最後の秋田の秋として、南西部の新屋(あらや)地区を取り上げてみたい。
※2日に分けて撮影した画像を使用しています。

新屋は雄物川の河口の町で、川沿いに「美短」と省略される秋田公立美術工芸短大がある。1995年開学の新しい建物だが、一部は「旧国立新屋倉庫」という、昭和9年から平成2年まで米倉庫だったものを転用している。現在は国登録有形文化財。
色合いは違うが、構造や大きな川沿いにあることが明治26年建築の山形県酒田市の山居倉庫に似ている。

山居倉庫は最上川から船で荷揚げする構造だが、こちらは鉄道で運んでいた。JR羽越本線の新屋駅から引き込み線があったそうで、現在は遊歩道になっている。下の画像は駅方向から遊歩道を歩いて敷地に入ったところ。

プログラムオート F5 1/100
突き当たりのコンクリートの建物が短大の校舎。
手前に白い壁、赤い屋根の倉庫が8棟並んでいる。一段高く、屋根の付いている部分がプラットホームだったそうだ。
正確には8棟のうち、7棟が短大とその関連施設、写真手前の1棟は秋田市立新屋図書館の一部になっていて、写っていないがさらに手前に図書館の新しい建物がある。枝を広げたイチョウが1本。

左に曲がって、秋田西中側の図書館正面に回る。

プログラムオート F8 1/400 露出-0.7
こちらは倉庫の西側にあたり、何本かイチョウが植わっている。山居倉庫で最上川と反対側に日よけのケヤキが植えられているのと同じ役目をしていたのかもしれない。
プログラムオート F11 1/320 露出-0.3
いちばん手前のイチョウはほとんど緑色の葉だが、奥の方はだいぶ落葉している。日当たりもそんなに違わないはずなので、いっせいに黄葉してくれるときれいなのだけど・・・

倉庫の屋根上にもう1つ小さな屋根が付いていて、明かり取りの窓になっている(現在は遠隔操作で開閉できるようだ)。空の青、屋根の赤、イチョウの黄。コントラストが美しい。
プログラムオート F7.1 1/400 露出-0.3

短大側から図書館方向を振り返る。
秋の光と影(15時頃撮影)。

プログラムオート F5.6 1/200

秋田大橋横の雄物川の堤防にも行く。太平山が少し赤く見えた。
プログラムオート F10 1/320 露出-0.7
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三連休パスで静岡へ~その7・三保の松原~

2008-11-14 23:17:29 | 旅行記
静岡旅行記の続きです。
JRで興津駅まで戻ってきた。今日の宿の最寄り駅だが、荷物は1駅先の清水のコインロッカーにある。バスのフリー乗車券もあまり使っていないし、時間もまだある。ということでバスで清水中心部へ向かう。
興津駅前は、山間部の但沼(ただぬま)車庫始発で興津駅前に乗り入れ、清水駅前に向かう「三保山の手線」という路線が1時間に2~3本通っているが、清水駅の先、三保の松原がある三保方面に直通運転している。夕暮れの富士山が見たくて、三保へ行くことにした。(追記・他に清水駅-三保の区間便があり、三保方面には毎時5~6本運転)
傾いているのはドア側のバネの空気を抜いて乗降しやすくしているため。
この路線は全車両がいすゞの大型ノンステップバス「エルガ」。一部は同設計(いすゞと日野の合弁会社が製造している)の日野「ブルーリボン2」だけど、ここまで車両が統一されているのも、ノンステップ車が多いのも秋田の感覚では珍しい。積雪地の秋田でノンステップ導入は難しいから仕方ないが、大型バスの新車に乗れてうれしかった。中型バスが主力の秋田では、最新の大型バスといえば、おそらく秋田市交通局が1995年頃に導入したのが最後なのだから。
「しずてつジャストライン」でも、郊外の山間路線は年代物のバスが多いそうだ。また営業所ごとに車両のメーカーを揃えているらしく、静岡市中心部では三菱の車も多かった。

興津駅を出て旧東海道を走る。車窓から海は見えないが、山下清も訪れた「清見寺(せいげんじせいけんじ)前」を通る。乗客は5人くらい。お年寄りも多いが、さすがノンステップ車は乗降がスムーズ。東海道本線と交差して清水区中心部に入る。清水駅手前の「西久保営業所前」ですばやく運転士が交代。清水駅で興津方面からの乗客も皆降りて、興津から通して三保へ向かうのは車両と僕だけのようだ。

JR清水駅、静岡鉄道(清水・静岡を結ぶ私鉄。バス部門がこのジャストライン)の新清水駅、清水区役所などから、大勢の乗客が乗ってきて、席が全部埋まる。清水中心部は運賃が100円になっている。港が見えてきて、秋田市のセリオン周辺っぽい雰囲気だが、「エスパルスドリームプラザ」などがあり、人通りが多くにぎやか。こういうのが本当の“港町”なんだろう。
巴川の河口近くの橋を渡ると、運動公園があり、サッカーの練習帰りのような若者が数人乗ってきたのも清水らしい。

秋田の土崎港から男鹿へ向かうバイパスっぽい道路だが、町並みが途切れず車内がなかなか空かない。「東海大学前」で学生らしき人が降り、次の「折戸車庫」辺りで降りていく人が増えてきた。この路線は但沼車庫・西久保営業所・折戸車庫・三保車庫と自社の車庫前をよく通る。「三保松原入口」で下車。興津から約40分、正規運賃で550円だった。


バス通りを横断して横道に入り、10分強歩く。すぐ近くまで民家が立ち並んでいるが、トイレと数件の土産物屋や食堂がある。車で来た家族連れなど、意外に多くの人がいる。見た感じは、秋田のももさだ海岸あたりの松林と変わらない。違うのは羽衣の松があって富士山が見えること。

逆光だけど、樹齢650年という、天女が舞い降りた羽衣の松。
プログラムオート F4 1/100

プログラムオート F7.1 1/250

そして富士山。
海と松原と両方が写る場所が見つけられない。砂浜を歩くのも疲れたので妥協して撮影。
プログラムオート F7.1 1/250

中央右寄りの砂の上にとがった物が見えるが、シートで覆われた小船。7年前に来た時もあったはず。何物か分からないが写真撮影には邪魔。
プログラムオート F4.7 1/160

この日は興津の宿に泊まり、翌日は秋田へ戻った。
静岡旅行記はこれで終わりにしますが、お土産など小ネタを後でご紹介します。
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ネコを通して見えるもの

2008-11-14 17:54:54 | 動物・植物
NHKで動物写真家の岩合光昭(いわごうみつあき)氏のインタビューをやっていた。
何年も前からオリンパスのデジタルカメラの広告に出てくることでその存在を知ったが、話を聞くのは初めて。結構気さくなおじさんだった。
動画やキヤノンのカメラも使っていると聞いたことがあるが、番組内で知床の撮影やNHKのスタジオに持参したカメラは、オリンパスの現行の最上位機種E-3に大きなレンズを付けたものだった。
E-3は強力な防塵・防滴性能を持っているし、レンズの焦点距離が倍になるフォーサーズ規格のカメラは野外での撮影には向いているのだろう。そして、何枚か青空を背景にした動物の写真も紹介されていたが、その空の色はオリンパスブルーで、うれしかった。

もう1つうれしかったのは、岩合氏がカメラマンになって最初のテーマであり、ライフワークなのがネコだということ。北極など世界各地を飛び回るかたわら、、全都道府県のネコの撮影を成し遂げたところだという。
そして、「ネコを通してその土地の人の生活が見えてくる」といった内容を話されていたと思う(うろ覚えであいまいですが)。


というわけで、おこがましいけれど、静岡旅行で撮ったネコの写真を紹介します。
撮影場所は静岡市清水区由比の旧東海道沿い。さった峠を歩いた後で疲れた上にやや急いでいて、ネコが警戒していて、明暗差が激しい場所だったという、悪条件が重なり、写真は大したことないので、あしからず。

趣のある家が立ち並ぶ通りの趣のあるお宅の軒先に3匹のネコがいた。親子かな。
プログラムオート F8 1/160 露出-0.3

子ネコがエサを食べている。大人の2匹は先に子に食べさせているのだろうか。
真ん中のネコの格好がすごい。
プログラムオート F8 1/200 露出-0.3

ところで、子ネコの食べているものをよく見てみると・・・

シラスだ。いいものを食べてるね。
由比は桜えびと並んでシラスの水揚げも盛ん。


こういうのも「ネコを通してその土地の生活が見えてくる」というのだろうか。
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子ネコ

2008-11-13 22:04:35 | 動物・植物
紅葉を求めて秋田市内を散歩中の秋田市某所にて。
お寺が多い地区で、ネコが多くいるのは知っていたが、この日も会えた。最望遠で撮影。

まずは長毛と黒ネコ。
プログラムオート F5.6 1/125 露出-0.7

ちょっと離れてシャムネコ系?
プログラムオート F5.6 1/125 露出-0.7


お寺と墓地を挟んで、数十メートル先のお宅の玄関先には・・・

プログラムオート F4 1/25 露出-0.3
なんと9匹の子ネコちゃん!
白黒ブチに黒ネコにシャムっぽいの・・・最初に見たネコたちの子供だろうか?
プログラムオート F5 1/30 露出-0.7

お寺の敷地が広いので、交通事故に遭う心配は低いが、元気に育ってほしい。
木陰でわりと暗い場所だったけど、きれいに撮れた。手ブレ補正の威力は絶大だ(過信は禁物だけど)。
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植物工場?

2008-11-12 22:05:03 | 動物・植物
なんやかんやで楽天のポイントが数千ポイントたまったので、気になっていたこんなものを買ってみた。
これは何でしょう?

思っていたより大きい。高さ70センチ以上、幅60センチはある。
プラグを差してスイッチを入れてみる。(腕は画像のように上下可能)
何やらムーディー(?)な濃いピンクの照明。
光っている部分はこうなっている。
赤色LEDが10灯、青色が2灯ついていて、ピンクっぽく見えているようだ。


これは和光電研というメーカーの「植物育成LEDスタンド マイプラント」という製品。
太陽光の届かない屋内でも、植物が光合成に必要な光を得られる、電気スタンドというわけだ。
赤っぽい光なのは、光合成に有効な色だから。研究機関や植物工場のようなところでは、以前から蛍光灯の照明で植物を栽培していた。僕も学生時代に経験がある。エアコン完備の部屋に中学校や高校の理科室にありそうな普通のスチール製の棚があり、各段に蛍光灯がびっしり取り付けられていた。器具は一般的な20ワットの直管型だったが、使用する蛍光管は東芝のその名も「プラントルクス」という植物用の製品で、赤紫色に光っていたのを思い出す。
本当のところ、家庭や事務所用の蛍光灯でもダメというわけではなく、むしろ明るさが必要(本が読める程度じゃ暗い)なようだった。実際、蛍光灯が植物のかなり近くにあるので驚いた。

我が家は、暖かいけど暗い部屋か寒いけど明るい部屋しかなく、冬の植物栽培は無理だったが、いちばん暖かい(ほぼ終日暖房がついている)リビングにこれを設置すれば、ちょっとした野菜くらいは育てられそうと思い、使ってみることにした。
説明書によれば、植物から10~40センチ離して設置するそうだ。これくらいの距離で見ると、大学の実験室と同じ位の明るさで、“ミニ植物工場”みたい。記憶にある「プラントルクス」の色よりも濃い気がする。一般家庭でこれを蛍光灯でやるとなるといくら電気代がかかるか心配だが、このマイプラントなら1日12時間点灯して、1か月の電気代は17円だそうだ。LED技術の進歩と、はるか遠くからこれだけの明るさを降り注いでくれるお日様に感謝しなければいけない。

連続点灯のほか、春秋・夏・冬を想定したタイマー制御もできる。光に弱い植物や花芽をつけさせたい場合には有効だろう。今回は、葉ネギやミズナなど葉っぱものだけなので、とりあえず、14時間点灯・10時間消灯の夏モードで様子を見ることにした。

栽培が軌道に乗ったら、またご紹介します。
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秋田の街がきれいな季節・その2

2008-11-11 20:27:32 | 秋田の季節・風景
前の記事の続編で、9月21日の秋田市四ツ小屋地区の記事とも関連します。

奥羽本線の秋田駅の隣の四ツ小屋駅を通るとき、上り列車では左(御所野)側の車窓にこんもりとしたケヤキの森が見える。地図で調べると神社があって、その鎮守の森のようだ。
「白山八幡神社」という神社で、旧秋田藩主・佐竹氏と何らかの関係があったとされていて、由緒正しい神社らしい。

四ツ小屋駅から行くと、農家の並ぶ狭い道を抜けてすぐ、小高い森が見えてくる。

プログラムオート F5.6 1/200 露出-0.3
数本のケヤキがあるが、かなり立派な木だ。この下で日向ぼっこをしたら気持ちよさそう。
赤い屋根が社殿の裏側というか側面。
プログラムオート F6.3 1/250 露出-0.7

社殿の正面に回る。大きなイチョウがあり、反対側は杉木立。
北側が杉、西にケヤキ、南にイチョウ、東が参道という配置に何か意味があるのだろうか。少なくとも北風と西日から神社を守る目的はあるのかもしれない。
プログラムオート F5 1/125 露出-0.7
建物はきれいに管理されている印象を受けたが、境内には銀杏がたくさん落ちていて、ちょっと臭う。

線路をはさんで反対側から撮影。車窓からもこんな感じに見える。画面の線路左側がすぐ四ツ小屋駅、さらに秋田駅へ続いている。
画像の左奥に神社の森が見えている。
プログラムオート F7.1 1/320
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秋田の街がきれいな季節

2008-11-09 20:40:48 | 秋田の季節・風景
静岡旅行記をもう少し書きたいですが、ちょっと中断します。

最近は気温が低く雨模様だけど、街中の紅葉がきれい。秋田市中心部を歩いた。

街中の撮影では広角レンズだと看板など余計なものが写ったり、迫力に欠けたりするので、今回はほとんど望遠の方のズームレンズ(40-150mm、35ミリフイルム換算80-300mm)で撮影した。
曇りで暗かったが、赤や黄色がきれいに出ていると思う。

プログラムオート F6.3 1/250 露出+0.3
秋大附属学校脇、原の町通りのイチョウ並木。

千秋公園に登る。数年前、千秋トンネルの保戸野側の出口の上、御隅櫓の少し下に東屋が作られた。
原の町通りは建物の影で見えないが、縦方向の千秋トンネル通り・保戸野学園通りのケヤキがきれい。こうしてみると思った以上に一直線でない。
遠くに見える高清水公園の山も色付いている。
プログラムオート F5 1/200 露出-0.3

公園の正面(あやめ団子や鐘つき堂)の方に向かう道も整備され、アヤメが植えられたりしているが、黄葉する木がたくさんあり、森の中に来たよう。
赤い紅葉もきれいだが、黄色いのは自然な感じがいい。
プログラムオート F4 1/100 露出+0.3

モミジもある。緑・黄・赤と鮮やか。
プログラムオート F5.6 1/200 露出-0.3

正面に下りてきた。右が県民会館、左が市立図書館明徳館、先が広小路。
左の先がとがった木は、平野政吉美術館のメタセコイアかな。
この辺はローカルニュースの「季節の風景」などでよく撮影場所にされるが、望遠レンズで撮ると、なかなかいい感じ。
プログラムオート F4.5 1/125 露出+1.0

先に進んで振り返って撮影。
街路樹のケヤキと奥の千秋公園の山の木の紅葉が一体化して、ダイナミック。
望遠レンズで距離が圧縮され、立体感・距離感がない感じがしなくもないが、こういう写真が好き。
プログラムオート F5 1/200 露出-0.3

竿燈大通りも負けていません。こっちのケヤキは赤くなる木が多い。

プログラムオート F5.6 1/160 露出-0.3



中学の時の国語の先生が、「文化の日前後1週間は秋田の街がきれいな季節。紅葉の盛りだから」と話してくれたのが、今でも心に残っている。
温暖化のせいか少し遅くなったけれど、たしかにいつもはあまり存在を意識しない木々が美しく、街が華やかに見える。
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三連休パスで静岡へ~その6・富士川楽座~

2008-11-08 22:28:03 | 旅行記
この記事からの続きです。
由比駅から乗った上り列車は3つ目に「富士川駅」、富士川を渡って「富士駅」に停まる。由比と静岡同様、10月までは富士川町があったのだが、11月から合併で富士市になった。富士川を挟んで商業電流の周波数が変わるので、同じ市内で50ヘルツと60ヘルツが混在することになる。かつては秋田市の都市ガスも市営ガスエリアと東部ガスエリアで規格が違ったけれど。
なお、駅名も地名も川の名前も「ふじがわ」でなく「ふじかわ」と濁らない。

次の行き先は、「道の駅富士川楽座」(別に「道の駅富士」もある)。場所的には富士川の近くなのだが、近くに駅がないので富士川駅または富士駅で身延線に乗り換えて柚木という駅から歩いて行く(富士川駅からはバスがあるらしい)。どちらの駅からも徒歩30分ほどだが、時間をかけて行く価値のある道の駅だと思う。

富士駅で山梨の甲府へ向かう身延線に乗り換える。甲府まで行く列車は少ないが、途中のやきそばで有名な富士宮方面には、1時間に2~3本、ワンマン運転の普通列車がある。
すぐ柚木駅に到着。無人駅だが、ホームが高架になっており、富士山のふもとに向かってまっすぐ線路が伸びている。
プログラムオート F10 1/320 露出-0.3

JR東海の駅名標は、所在地名の併記やフォントが国鉄時代のものに近いデザインで統一されている。管轄する駅の数が比較的少ないから実現可能だったのだろう。
プログラムオート F6.3 1/200
柚木(ゆのき)って、いかにも静岡らしい地名。静岡市内には同じ字で「ゆぎ」という地名・私鉄の駅がある。「静岡市内の駅も『ゆのき』と読む」とのご指摘をいただきました。(11月11日)
駅周辺は、片側1車線の旧東海道が通っている。住宅が多いが所々ミカン畑があり、その間から富士山が見える。交通量が多く、歩道が狭くて、のんびりとは歩けないが、気持ちいい。
富士川橋を渡る。長さ399メートル、1924(大正13)年に架けられ、今もほぼそのまま使われている。秋田市の先代の秋田大橋は1934(昭和9)年に架けられたそうで、構造が似ている。橋を渡って右折すると上り坂になり、東名高速の下をくぐると道の駅に到着。

「道の駅富士川楽座」は国道52号線沿いの道の駅だが、建物の3階部分が東名高速上り線の「富士川サービスエリア」に面していて、双方の行き来ができる構造になっている。「ハイウェイオアシス」というらしい。3連休なので一般道も高速も駐車場が大混雑だった。
プログラムオート F9 1/400 露出-0.3
SA部分から撮影した、富士山と道の駅の建物。ここから入ると3階。別に富士川SAの建物もある。

プログラムオート F10 1/320 露出-0.3
富士山ろく・朝霧高原の「いでぼく」こと井出種畜牧場の売店がある。オーソドックスなバニラソフトが350円でちょっと高いけど、個人的にはここのソフトがかなり気に入っている。しつこくないのに、ちゃんと牛乳の味がする。コーンも一見普通だけど、牛乳入りの自社製で、ほのかに甘い。

昼食にしたいが、混んでいるので時間つぶしに、道の駅裏のミカン山へ行ってみる。収穫間近らしく、色付いたミカンが多い。甘酸っぱい香りが漂うような気がした。

プログラムオート F7.1 1/160 露出-0.3

空いてきたので、昼食。桜えびとか海産物のメニューが食べたい。4階にレストランがあるが、高いので、3階の食堂にする。先にレジで食券を買うのだけど、そこだけ行列になっていて、店内の席は空いていた。
前の人が桜えびのかき揚げを頼もうとすると「揚げ物は混雑のため時間がかかる」と言われていたので、僕は「鮪の漬け丼」880円に急遽変更。
店内はセルフサービスっぽい構造だが、そうではなく、席に座ると係りの人が食券を取りに来てくれる。5分もしないうちにできてきた。
プログラムオート F3.6 1/80
ご飯が寿司飯でおいしかったけど、付け合せもなくて、やや飽きた。以前食べた、桜えびかき揚げ丼と鮪の漬け丼のミニ丼セットなどが割高だけど量的にいいかもしれない。ちなみに、チキンカツ定食とか麺類もあります。

富士川と富士山が見渡せる窓に面したカウンター風の席にいたのだが、食べ終わる頃、シルエットだった富士山が、突然、陽が差したのか、紅葉に染まって美しく見えた。あわてて外へ出る。
富士山が見渡せる展望デッキでは多くの人が写真を撮影。青空に秋らしい雲も浮かんで、美しい。

プログラムオート F7.1 1/250 露出-0.3

裏のミカン畑にも行ってみる。

プログラムオート F9 1/200
以前、記事で取り上げた
、“岩木山とリンゴ”のように“富士山とミカン”の写真を撮るべく、設定を変えて何枚も撮るが、露出がうまく合わない。太陽の向きなどもあるだろうが、リンゴと違ってミカンは葉も実も光沢があるから、光を反射してしまうようだ。

おみやげコーナーを覗いてから帰る。今度は富士川駅へ向かう。富士川橋を渡らずに、川の下流方向に歩く。川越しに見る富士山も美しい。空気や空は秋田でいうと9月頃、初秋の感じがする。

さった峠、道の駅往復とかなり歩いて、疲れた。下り電車で興津へ戻る。富士川駅のホームからも富士山が見えた。
プログラムオート F8 1/160 露出-0.3
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三連休パスで静岡へ~その5・さった峠~

2008-11-08 00:01:34 | 旅行記
この記事の続きです。

2日目の朝。雲は多いが青空。天気予報では昨日や明日よりも天気がよさそう。
この日は明確な予定は立てていなかったが、富士山が見える場所に行くつもりで、候補を絞っていた。
移動手段を調べようとバス会社「しずてつジャストライン」のホームページを見ると、10・11月の土曜・休日限定で同社全路線が1日乗り放題になる「ウォーキングフリー乗車券」が500円で発売中なことを知り、昨日、清水駅前の案内所で買っておいた。カンキツ試験場のある興津から清水・静岡・焼津方面までが運行範囲で、JR東海道本線と並走する路線もある。しかも初乗りが160円の会社だから、4回乗ればモトが取れてしまう。

今回の旅行で旧清水市中心部に来る予定はもうないので、清水港に寄って富士山を眺める。区役所や駅のすぐ裏が港で、まさに“港町”。
プログラムオート F7.1 1/320 露出-0.3

町中の何か所かでアサガオが咲いていた。「日本アサガオ」でなく、涼しさに強く、葉や茎に毛が少ない「西洋アサガオ」だと思うが、11月に咲くとは秋田人には信じられない。
プログラムオート F5 1/80 露出-0.3
2022年10月の同じアサガオの記事

最初は「さった峠」に行く。旧東海道の由比宿と興津宿の間の難所だが、広重の「富嶽三十六景」にも描かれたとおり、富士山が美しく、現在も多くのウオーキング客がいる。
※「さった」は正しくは「薩」と「土へんに垂」ですが、「た」の漢字がOSやフォントによって表示されないので、ひらがな表記にします。
ウオーキングの人たちは東京寄りの由比側から歩くことが多いらしいが、興津側からの方が楽らしいので、興津へ向かう。コインロッカーに荷物を預け、清水駅前から但沼(ただぬま)車庫行きというバスに乗る。フリー乗車券なので、興津駅前でなくより近くの3停留所先の「県営興津団地前」で降車。清水から20分かからず、思ったより近い。
8時30分 事前にダウンロードしたガイドマップを見て歩き始める。興津の町の中はちょっと分かりづらいが、山に近づいてくると、要所要所に案内があり、地図なしでもなんとかなりそうだ。

8時51分 興津側はこのような、みかん畑や農家の間の細い道が多く、一部上り坂。
プログラムオート F3.5 1/80 露出-0.7
しばらく行くと開けた道に出るが、急な上り坂。途中に公衆トイレがあり(ここ以後は当分ない)、さらに斜面の途中のお墓とみかん畑を上る道が続いている。振り返ると興津の海が光る。
さらに先はうっそうと木が茂った暗い上り坂だが、距離は短い(急な上り坂はここでおしまい)。

9時07分 暗い道を抜けると、突然、目の前に駿河湾が広がった!
プログラムオート F8 1/400 露出-0.3
道の勾配は緩くなった。海には桜えびを獲っているのだろうか、小さな船がたくさん浮かんでいる。

9時11分 ついに富士山が見えた。右側は伊豆半島。
プログラムオート F7.1 1/320
感激して写真を撮るが、事前に見た写真とはアングルが微妙に違う。この先に展望台があるという表示があるので、さらに進む。右手に駿河湾、正面に富士山を臨み、道端にはみかん畑(一部びわ畑)。江戸時代の旅人も、この風景を眺めて爽快な気分になったのだろう(当時はみかん畑はなかったらしい)。

9時31分(途中立ち止まって撮影しながらなので、実際はそれほど時間がかからないはず) 展望台に到着。由比から来たと思われる先客が3人いた。
プログラムオート F8 1/400 露出-0.3

これが展望台からの眺め。富士山は若干霞んでしまった。
下に見えるのは、JR東海道本線・国道1号・東名高速。トンネルになっている東海道新幹線以外の日本の大動脈が集結するポイント。
プログラムオート F10 1/320 露出-0.7
「興津駅まで4km、由比駅まで3km」とあり、半分過ぎた。
この辺には記念撮影に使えそうな「さった峠」と書かれた標柱が分散していくつもあり、違いが分からず、どれが“本命”か分からない。
ミカンやキウイの無人販売がある。食べてみたいが、どれも5個以上で1袋になっていて、重いし持て余すので買わない。バラ売りしてくれれば喜んで買うのに・・・
数分進むと、駐車場があり(トイレもあったかな)、たくさんの車が停まっており記念撮影するグループもいる。ここまで車で来て、ここから展望台までほんのちょっとだけ歩くこともできるそうだが、すれ違いが難しい狭い道路だ。

ここからは車も通る道なので、気を付けて歩く。下り坂になっても、まだ富士山が見える。
プログラムオート F7.1 1/320 露出-0.3

さっきははるか下だった高速や国道がだんだん近くなってきて、10時9分 急な下り坂の下に由比の町が見えてきた。久しぶりに見る町並みがうれしい。
プログラムオート F9 1/320 露出-0.7
由比は趣のある町並みや桜えび料理の店が続くが、今回はパスして駅へまっすぐ向かう。ここが意外に長かった。
10時35分 やっと由比駅に到着。
「桜えびの町」の駅前にはこんなゲート? が。ヒゲや足がリアル。左に見える三角の山の辺りから降りてきたのだ。
プログラムオート F7.1 1/320 露出+0.7

さすがに足は疲れたが、気候がよく、汗もあまりかかず、気持ちいいウオーキングだった。由比側より興津側からの方が楽かどうかは判断できないが、興津の町の道の分かりにくさと、暗い道を抜けて海が見えた時の感動、正面に富士山を眺めながら歩くことができるという点を考えれば、興津から行って正解だった。

由比は10月までは庵原郡由比町だったが、訪れた前日に静岡市に編入合併され、清水区になった。特にお祝いムードは感じなかったが、さった峠全体が静岡市になったことになる。
でも、例えば由比と興津を結ぶ路線バスはないどころか、両地区で運行しているバス会社も違い、人の流れが活発だとは思えない。何より「桜えびの町 由比」というブランドを捨てて、静岡市になってしまったのはもったいないと思う。
秋田の角館や大曲、宮城の古川や鳴子など、知名度のある地名をうまく残す方法はなかったのかと、市町村合併の話を聞く度に残念に思ってしまう。僕は“地理マニア”だが、地名は文化の1つだと思う。

バスのフリー乗車券のエリアと反対方向になるが、上り電車に乗る。
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三連休パスで静岡へ~その4・清水~

2008-11-07 00:10:20 | 旅行記
前の記事の続きです。

清水駅で下車。以前にJR東日本の駅舎の比較を記事にしたが、清水駅はJR東海管轄でありながら、建築された時期(2003年)や駅や街の規模が近いためなのか、弘前駅や松本駅によく似た構造・デザインの橋上駅舎だ。特徴的なのは、自由通路の北側がガラス張りになっていて、天気が良ければ富士山が望めること。
下の画像は翌朝に撮影したものだが、左端に富士山が写っている。
プログラムオート F/5.6 1/200 露出-0.3

現在は合併により静岡市清水区になったが、2003年まで清水市の中心駅であっただけに、駅前は賑やか。
プログラムオート F/4.4 1/60 露出-0.3
大型店は西友があるくらいだが、「駅前銀座」というアーケード街、さらに「清水銀座」という商店街が続く。人通りはそんなに多いとは言えないかもしれないが、空き店舗が並ぶといった状況ではない。
画像は清水銀座。(翌朝、開店前の撮影なのでシャッターが閉まっている)
プログラムオート F/4.5 1/125 露出-0.3
商店街の中に書店がある。秋田でいえば昔の加賀屋書店や三浦書店のような“街の本屋さん”といったたたずまいの「戸田書店」。
プログラムオート F/3.5 1/80 露出-0.3
静岡市中心部など静岡県内に重点的に出店しているようだが、実は秋田市のフレスポ御所野や青森市内など全国の郊外のショッピングモールなどにも展開している「戸田書店」の本店。失礼ながらこの店構えからは想像がつかない。そういえばシーチキンの「はごろもフーズ」も清水が本社。

漫画家のさくらももこはこの辺りの出身。商店街の近くを「ちびまる子ちゃん」でおなじみの巴川が流れている。
プログラムオート F/5.6 1/200 露出-0.3
これが巴川。河口に近く流れは遅く、護岸いっぱいに水があり、水際には下りられない。秋田でいえば茨島の旭川の秋田運河への合流点のような雰囲気。
原作は読んでいないので分からないが、現在放送中のアニメ「ちびまる子ちゃん」では、巴川が清流の小川として描かれ、川田さんという、巴川の環境保全に尽力する中年男性が出てくるが、実際の巴川は川田さん1人の力で美化するのは難しいし、まる子たちが川原で遊ぶこともできない。
ただ、店や施設など、漫画ではかなり実際に忠実に描かれている部分が多いそうだ。30数年前、まる子たちがここを歩いたのかなと、ちょっと不思議な気分で清水の町を歩く。

裏通りの信号機。
プログラムオート F/5.6 1/100 露出-0.3
雪国では積雪対策としてアルミ製の縦長の信号機にどんどん交換されているが、暖かい地方の県によってはアームと本体が一体化した鉄製の角形の古い信号機がまだたまに残っている。
昭和40年代の小糸工業製のもののようで、下側のアームのカーブが独特。昔は秋田市内でも見かけた。静岡ではメンテナンスが丁寧なようで、まだまだ使えそう。

巴川や清水区役所(旧市役所)近くのビジネスホテルにチェックインした。
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三連休パスで静岡へ~その3・カンキツ類~

2008-11-06 22:09:52 | 旅行記
前の記事でミカン畑があるのが静岡の魅力の1つと書いたが、古くから日本にある柑橘類は種類が多く、静岡県内では民家の庭先にミカン類やユズなどが植えられていて楽しい。列車に乗っていると、海と反対側には標高は高くないが急な傾斜の山があって、斜面がミカン畑になっている光景もよく目にする。この記事は柑橘類のお話。

吉原から乗った下り列車は富士川の鉄橋を渡る。ここが商用電源の周波数の50ヘルツと60ヘルツ(東京電力と中部電力)の境目になるが、東海道本線は直流電化なので関係ない。桜えびで有名な由比(ゆい)を過ぎて、静岡市清水区(旧清水市)の東海道の宿場町、興津(おきつ)で下車。

駅の裏側は住宅もあるがミカン畑も点在し、山が迫っている。
プログラムオート F/5.6 1/60 露出-0.3
早生ミカンの収穫は10月から始まっていて、11月には本格的なシーズンを迎えると思っていたが、まだ青い実の木も多い。色付きにあまり時間がかからないのだろうか。

プログラムオート F/3.5 1/80 露出-0.3
ここはフェンスがついていてやけに厳重。しかもいろいろな種類の柑橘類がなっている。手前のはやや大きいから夏ミカンだろうか。別のところにはブンタンのようなもっと大きな実をつけた木やカラタチと思われる小さな実をつけたトゲのある木などもあった。
実は、ここは農家の畑ではなく、国の試験研究機関。「ここで栽培しているミカンは研究用ですので勝手に採ることを禁じます」という看板があった。
とはいっても上の写真の大きいミカンは路上に落ちて車に踏まれるかもしれないし、ブンタンのようなのは通行人の頭に落ちたら大変なことになりそうな高い位置に道路にせり出して着いていた。住宅地と研究機関がこんなに近接しているのは珍しいと思う。

正門には立派な看板があった。
プログラムオート F/5.3 1/60
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 カンキツ研究興津拠点」という長ったらしい名前で何をやっているのか分かりにくい。
国の行政改革の一環で複数の機関がまとめられてこんな名前になってしまったが、以前の「農水省の果樹試験場のカンキツ部門」と言った方がわかりやすそう。
ミカンはリンゴやナシのように品種名を意識することは少ないが、ちょうど今頃出回る早生ミカンの代表の「興津早生」という品種などがここで育種されたそうだ。
本所はつくばにあり、長崎にもカンキツの研究拠点があるそうだ。ちなみにかつては青森にも試験場があり、リンゴの「ふじ」が作られた(現在は弘前大学附属農場になっている)。また、秋田の大仙市大曲と大仙市刈和野には現在も、果樹ではないが同機構の「東北農業研究センター」という部門の拠点と試験地があり、今年、色付き食用米や観賞用イネを開発してニュースになった。

それにしても、興津町は1961年に清水市になり、さらに現在は静岡市になったのに、未だに「“興津”拠点」という名称なのに対し、秋田の方は市町村合併に併せてさっさと「“大仙”研究拠点」にしてしまったのは同じ組織内で一貫性がない! しかも「“刈和野”試験地」も大仙市内だからややこしい。おまけに国の機関だから山陰地方の「大山(だいせん)」と混同されかねない。そのまま「“大曲”研究拠点」にしておけばよかったのに。
業務の効率化、経費削減のために市町村合併や組織再編は必要なのだろうけれど、長い名称、ややこしい地名などもうちょっと考えてほしい。


そろそろ日が落ちてきたので、興津の1つ隣の駅、予約したホテルのある清水へ向かう。
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三連休パスで静岡へ~その2・富士と港~

2008-11-05 17:47:18 | 旅行記
この記事からの続きです。

静岡が好きだ。特に冬。秋田とは正反対で青空が広がり、寒いといっても陽が差しているので、気持ちいい。みかん畑や茶畑は東北では見られないし、何よりも富士山が美しい。そんなわけで、何度も静岡を訪れ、今回も冬には少し早いが、目的地にした。

東海道本線の下り列車に乗ると、沼津付近から富士山が姿を現し、だんだん大きくなってくる。この時は残念なことに上のほうに雲がかかっていて、気温が高いためか少し霞んでいてシルエットのようにしか見えない。
「富士山の見える駅」という、各地の駅から富士山が見えるかどうかをまとめたサイトがあり、それによれば、東海道本線でいちばん富士山に近いのが、富士市の「吉原(よしわら)駅」で富士山まで24.1km。ここで一度降りる。
プログラムオート F/10 1/250 露出-0.3
周辺には製紙工場など工場が多く、駅構内が広く貨物列車も停まっている。今回はしなかったが、前来たときは製紙工場独特のパルプのにおいがしていて、かつて十條製紙の工場があった、秋田市新屋地区を思い出した。
写っているのは、日本製紙の工場らしい。ちなみに旧十條製紙や今も秋田市向浜に工場がある東北製紙は日本製紙系列のようだ。

この駅から10分ほど歩くと、松林の中に小さな公園がある。
気温は20度を超えているようで、汗ばむ。
プログラムオート F/5 1/125 露出-0.7
その名も「富士と港の見える公園」。小さな展望塔があり、そこからの光景がすばらしい。

プログラムオート F/10 1/400 露出-0.7
公園の名前の通り、港越しに富士山が見えて、視界をさえぎるものがない。富士山はやっぱり大きいと実感する。
この港は「田子の浦港」で重要港湾に位置づけられていて(秋田県では秋田・能代・船川港)、石油やパルプなどが扱われているようだ。
万葉集の山部赤人の「田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける」の舞台もこの辺りなのだろう。以前、冬の晴天の日に見た富士山は本当にきれいだった。


ちなみに駅から公園へは、駅を出てまっすぐのややアップダウンのある住宅地の細い道と、駅を出て右へ行ってすぐ左折する港沿いの道路を通る2つのルートがある。港沿いのルートは車の通行が多いので、住宅地の道を通る方がいいかもしれない。

さらに西へ向かう。
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三連休パスで静岡へ~その1・移動~

2008-11-05 00:25:45 | 旅行記
三連休パスを使った静岡への旅行記をお届けします。

旅立ちは6:12発の「こまち4号」で仙台まで。指定を取ったのが数日前だったこともあり、連休初日の午前中の上り列車は(下りもだけど)秋田から東京までは満席だが、仙台までなら空席があった。
この「こまち4号」は、土曜日のみ運転の臨時列車で、始発の「こまち2号」の10分後に秋田を出ることもあり、以前乗ったら盛岡まではガラガラだったので、今回も空いているだろうと選択したのだった。
プログラムオート F/3.5 1/50 露出-0.7
夜中に雨が降っていたが、5時台には止んでいたものの薄暗い。
上の写真は6時前の秋田駅中央改札。三連休初日だけにたくさんの人がいた。

うっすらと明るくなった頃秋田を発車。数分すると、四ツ小屋地区の水田地帯を走る。田んぼの地面近くに霧が漂っていて、幻想的。岩見川からは川霧が上がっていたが、視界をさえぎるほどではない。(画像は発車8分後の6:20撮影)
シャッター優先 F/3.5 1/200

先行する「こまち2号」は大曲・盛岡・仙台にしか止まらないが、4号は角館や田沢湖にも停車するので、両駅にとっては始発列車になる。しかし、両駅からの乗車は数えるほど。むしろ秋田や大曲からの乗車が多かった。以前のガラガラ状態とは違い、結構乗客が多い。三連休パスの効果か?

あまりきれいに撮れなかったが、田沢湖付近から岩手県境の山間部では、紅葉がきれいだった。
シャッター優先 F/4 1/200 露出-0.3

シャッター優先 F/3.5 1/200 露出-0.3

よくあることだが、県境の仙岩トンネルを抜けると、岩手県側は晴天だった。雪をかぶった岩手山がきれい。
シャッター優先 F/5.2 1/250 露出-0.3

こまち2号に遅れること12分(2駅停車でも2分しか余計にかかっていない)、盛岡ではやてに連結。たくさんの乗客が乗り込んできて、僕の隣の席も埋まった。
「はやて4号」の方は、臨時でなく毎日運転。しかも大宮や上野はもちろん、北上・一ノ関・古川にも停車するという、かなり特異な運転形態だ。そのため、2号より仙台までで26分、東京までで34分多く時間がかかる。

仙台で下車。急がないので、20分ほど待って仙台始発の「やまびこ」に乗る。白石蔵王以外の全駅に停車するかつての「あおば」に相当する列車で、時間ははやて・こまちより1時間程度多くかかるが、自由席が多く、もともと利用者が少ないから絶対座れると踏んでいた。この日は10両編成で自由席は半分の5両。連休だけあって仙台からも予想以上に乗客がいたが、余裕で座れた。
しかし、三連休に加えて、「週末日帰りパス」という、関東周辺の格安フリーきっぷの利用者だろうか、那須塩原や宇都宮から多くの乗客がいて、通路に立つ人まで出る混雑ぶりになった。
立っている人には悪いが、車窓の景色をぼんやりと眺める。防音壁やトンネルが多く、風景も田んぼか住宅ぐらいだが、取り留めのないことを考えたり、スピード感が心地よくて、なんとなく好きな時間だ。
大宮や上野でだいぶ降りて空席が出て、東京に到着。人が多くて嫌なのでまっすぐ東海道本線のホームに向かう。

とりあえず熱海まで向かう。普通列車でもいいが、乗り放題のきっぷなので特急に乗る。(東海道新幹線はJR東海管轄なのでこのきっぷは使えない)
プログラムオート F/5.6 1/100 (熱海駅で撮影)
12:00発の「踊り子」は熱海で分割し、10両が伊東線・伊豆急行線経由伊豆急下田行き、5両が三島までJR東海区間、さらに伊豆箱根鉄道に乗り入れて修善寺行きという長い列車。指定席は結構埋まっていたが、4両しかない自由席はむしろ空いていた。

熱海までは1時間20分。古い車両でたまにガタガタいうが、天下の東海道本線だけあって快調に飛ばす。小田原を過ぎて、早川や根府川の辺りで、眼下に海が開けるのが気持ちいい。
プログラムオート F/6.3 1/200 露出-0.3
秋田はあんなにどんよりとした天気だったのが信じられない。

熱海以西の東海道本線はJR東海管轄なので、三連休パスは使えない。一度改札を出て、あさってまで使わない三連休パスをしまい、事前に用意していた普通乗車券で入場する。
ここからは普通列車。東京・熱海間は普通列車でも10~15両編成だが、熱海からは3両程度になり本数も減る。
下の写真は313系というJR東海標準の普通列車用車両。発車間際に「乗車促進音」というメロディが車外スピーカーから流れる仕組みになっていたり、車掌の放送の言い回しも東日本と異なる。これを見聞きすると「東海地方に来た」と感じる。
プログラムオート F/5 1/80
丹那トンネルを抜けて静岡県へ入る。
↑と書きましたが、よく考えたら、熱海はすでに静岡県でした。トンネルを抜けると函南町そして三島・沼津へと進んで行きます。

次回へ続きます。
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