広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

晩秋のたまご

2013-11-09 23:06:18 | 秋田の季節・風景
7日の秋田は荒れた天候。
夕方には秋田市泉北(いずみきた。新国道から泉中学校辺り)で竜巻が発生。「藤田スケール」6段階の下から2番目(F1)で、人的被害はなかったとはいえ、建物の屋根や壁などが飛ばされ(14棟)、コンクリートの電柱が折れて倒れ(4本)、泉中学校のバックネットが倒れるなど、被害は小さくない。一時、周辺1000世帯が停電した。
泉地区でも、現場から離れた場所では竜巻があったことに気づかなかった人もいる。当時、泉から遠くない場所にいた僕も、風は強いけれどよくある天候で、竜巻が発生するほどには感じなかった。局地的な現象なのが分かる。
今の時期の日本海側の地域は雷や強風が多く、海に近い所では竜巻もたまに起きているが、海から近くはない街中でも起きた。どこででも起こりうる覚悟でいないといけないことを痛感した。


今日9日は、晴天。朝は2.8度まで冷え込んだ。
7日の強風によって、木々の葉はだいぶ落ちてしまったものもあるけれど、まだ残っているものもある。
二丁目橋たもと・那波家の水汲み場跡のケヤキ

「たまご公園」こと「中通三丁目街区公園」。※2010年11月下旬の記事
ビルの谷間の公園
ケヤキ、サクラ、プラタナスなどいろいろな木々が色付いて、落葉しかけている。
たまご
ここは、元々は秋田女子師範学校→秋田大学附属幼稚園・小学校があった場所だそうで、たまごの遊具もその当時からのもの。樹木の中にも、学校だった当時からのものがあるのかもしれない。そのためか、他の公園ではあまり見ない、
柿の木
食べられる実がなる木が公園にあるのって、かなり珍しいのではないだろうか。
渋柿の「平種無」かな
渋柿ということもあるけれど、だれも取って食べないのか。※甘柿は寒さに弱く、秋田にある柿の木は、おそらくすべて渋柿だと思われる。
学校の校庭に柿の木があることは、秋田市ではたまにあり、市立秋田南中学校にあるし、先代校舎時代の市立保戸野小学校にもあった。

晩秋のたまご
週明けはいよいよ初雪か?

2021年春のたまご公園
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土手町トランジットモール

2013-11-07 23:53:17 | 津軽のいろいろ
昨日に続いて弘前。
訪れた3連休中は、中心部でさまざまなイベントが開催されていた。主催者が違うとはいえ、ごちゃごちゃして分からない状態。弘前市が所管するものであっても、ホームページが分散しているし。まとめて紹介するホームページ(リンク集とかポータルサイト)などがあってもいいと思ってしまう。
土手町の商店街周辺では、青年会議所主催の音楽イベント「Cross.s(クロスエス)」や、弘前市による「ライド・トゥー・パーク社会実験」が行われていた。この記事は、ライド・トゥー・パークについて。
告知看板
簡単に言えば、土手町を一般の車が入れないトランジットモールにし、同時に駐車場開放、貸し自転車やバスの無料化などを行うもの。昨年も行われた
弘前市都市政策課のホームページには、「中心市街地の回遊性の向上や安全で快適な歩行者・自転車空間の創出を図るため、トランジットモールなどを活用した社会実験を行います。」「この実験に多くの人が参加することで、歩いて暮らせるコンパクトなまちづくりへの転換の必要性を認識するきっかけになればと考えています。」とある。

今年は10月20日、27日、11月3日(以上、日曜日)と4日(振替休日)に実施。
トランジットモールとなるのは、普段は一方通行2車線である土手町のうち、中土手町のまちなか情報センター前(都市計画道路3・3・2号線)交差点から下土手町のスクランブル交差点まで。土淵川にかかる蓬莱橋や中三の前を通る約400メートル。
トランジットモールの実施は、10時から16時(交通規制は9時から17時)。路線バスと区間内で客を降ろすタクシー(乗せることはできず、降ろすのは指定の場所)は通行できる。

普段は車道として使われる部分をどう使うかは、10月と11月で異なる。
弘前市のチラシより抜粋・再レイアウト
10月は車道の真ん中をバスが走ったようで、バスに乗り降りする人は大変そう。11月はバス停のある側がバスレーンなのでいつもと変わらない。

南東端の3・3・2号線との交差点には、誘導員が配置されていた

こんな区分け
この日は、車の進行方向で左側から いつもの歩道・バス・自転車(方向で車線区分)・賑わい空間(出店エリア)・いつもの歩道 の区分け。
沿道のお店などが歩道や「賑わい空間」に出店を出しているところもあったが、多くはない。パラソル付きのテーブルと椅子が置かれ、それは単なる休憩スペースという気もしたが、座る人も多くはない。
天気予報が雨模様(実際には降らず)だったこともあってか、思ったほど人出は多くなかった。音楽イベントにはたくさんいたようだけど。

トランジットモールの途中では、バス用に信号機は稼働。しかし、ほとんど誘導員が配置されていないし、目立つ表示もないので、バスが通らない時は単なる歩行者天国に見えてしまう。「どこを歩けばいいの?」と戸惑って、バスレーン部分を歩いてしまい、沿道の店のお父さんに「そこじゃないよ。こっちだよ」と指摘される人も。

「歩いて暮らせるコンパクトなまちづくりへの転換の必要性を認識するきっかけになれば」という意図ならこれでいいのかもしれないが、4日間もかけて行うほどでもないようにも思えた。やるならもうちょっと工夫できそうにも思う。
バスは通常よりゆっくりと走行
上の写真の大秋(たいあき)行きのバスを見れば分かるが、バスの通行帯は車道の端ギリギリ。
だから、どうしても路肩の側溝のフタ(グレーチング)を踏んで走行せざるを得ない。「カタンカタン」というような、まるで列車のような賑やかな音を立ててバスが走り抜けていった。(小型バスならなんとか踏まずに走行できたようだ)


弘前市中心部での移動といえば「土手町循環100円バス」。10分間隔で運行されていて、便利。
昨年のライド・トゥー・パーク社会実験では、この100円バスが無料開放された(他のイベントとの関連もあったのか?)。
今年はやり方が変わり、土手町循環は通常運行で、別に無料の循環バスが別コースで運行された。僕は今回、この無料バスをありがたく利用させてもらい、タダで弘前公園まで往復できた。

無料循環バスは10時から17時まで片方向のみ20分間隔で運行。(実際には弘前駅発10時00分から16時20分まで計20本)
経路と全停留所は、
弘前駅前→土手町十文字→中土手町→蓬莱橋→下土手町→市民中央広場→市役所→下土手町入口→中央弘前駅前→まちなか情報センター前→並木通りバスターミナル前→ヒロロ前→弘前駅前
駅から下土手町までは、通常の土手町循環と同じ経路だが、トランジットモール区間より手前の各停留所(上土手町とか市立病院前)は土手町十文字以外は通過。土手町循環と同じく、スクランブル交差点の先の坂の途中の下土手町は通過。
下土手町から先はこの無料循環バスだけの独自ルートで、停留所も臨時に設置(下線の区間)された。
市役所まで行ったら、弘前駅へ戻ってくることになるが、帰り道は複雑で意外なルート。後半は土手町循環と同じ道ではあるが、停留所は並木通りバスターミナル前まではすべて通過。
といったように、土手町循環と重複しそうでいてさほど重複しないものの、駅-土手町-市役所・弘前公園という、利用が多そうな区間では競合してしまう。
土手町循環バスの客を奪ってしまわないか、それによって無料循環バスが混雑しないか、心配に思えた。


無料循環バスは、当然といえば当然だが弘南バスに委託して運行。秋田などのイオンモール送迎バスと同じく、無料バスと競合する路線バスを同じバス会社が運行しているわけで、弘南バスにしてみれば複雑な心境かも。
この日は、弘前営業所の3台の日野リエッセ「50803-2」「50909-2」「51102-2」が充当されたようだ。
秋田市大森山動物園の広告がある「51102-2」も活躍
※「51102-2」は、正面のヘッドライトの間に社名などを表示する「行灯」を設置できそうな溝がある(他の車両にはない)。内装は他の車両と同じだから、どこかの中古というわけではない。バンパーを交換した時に、在庫があった部材を付けたのだろうか。

弘前駅前は4番乗り場発。
利用状況の調査と案内を兼ねたようなスタッフが1名配置されていたが、旅行客など戸惑っている人もいたようだ。
危惧していた、土手町循環との客の奪い合いはあまりなかったようで、どちらもほどほどのお客。10分間隔でバス停が多い、使い慣れた土手町循環を選ぶ人も多かったようだ。

僕が無料循環バスを利用したのは、中土手町から市役所までと、市役所から並木通りバスターミナル前まで。
どちらも10人前後(若干の空席がある程度)の客数。秋田市中心市街地循環バスといい勝負もしくは若干優位といったところだろうか。
地元の人らしき人も、地図を手にした観光客もいて、いろんな人に利用されていた。しかし、バス停で無料バスを見て戸惑う人も、地元の人と観光客両方がいた。つまり、知っている人は知っていて、知らない人は知らない状況であり、これは周知不足ということではないだろうか。
黄色い表示はあるが、小さくて目立たないかも

整理券はなく、運賃表示機は消灯。降車した乗客の数は、運転士が紙に記録していたようだ。整理券を使えば、乗ったバス停と人数は集計できるのに。
運賃箱はむき出しなので、100円玉を入れそうになったおばあさんがいたり、降車時は手で投入口を塞ぐ運転士がいたりした。カバーを掛けるとか、紙でフタでも作ればいいのに。

感心したのは、車内放送が通常の路線と同じスタイルで流れたこと。(始発や終点は乗らなかったので不明)臨時バス停の分も、いつもと同じナレーターで収録したことになる。
車内に路線図が掲出されていないのは、不親切。

トランジットモール区間を過ぎて、土手町循環では左折して本町、大学病院を遠回りして市役所前を目指す所を、無料循環バスは直進してお堀端へ進む。途中、「市民中央広場(放送では「前」が付いていたような?)」という停留所が中央交番の向かい付近に設置。(交番側には「桜大通り」というバス停が常設されているが、何線が使うんだ?【2018年9月26日追記】バスターミナルから遠回りして市役所前を通って桜ヶ丘へ行く緑ヶ丘線がここを通るのだった。)
土手町循環のルートを逆走して外堀沿いを走り、「次は市役所」と放送が入る。土手町循環では「市役所前」、一般路線バスは「市役所前・公園入口」とかいう名称。ズバリ「市役所」というからには、それらとは別の場所なんだろうか。それに、ここらで方向転換しないと弘前駅方面へは戻れないはずだけど、どうするんだ?
と思っていると、バスは弘前市役所の敷地へ入った!
庁舎西側の通用口みたいなののケヤキの木の所に臨時バス停が設けられていて、そこで降ろされた。
後方の桜並木が弘前公園の外堀
バスは駐車場のほうへ進み、工事中で一般車両は通れない部分を抜けて、道路へ戻っていった。
左の建物は移築された「旧第八師団長官舎」なのですが、また後日
帰りは、土手町循環ほど遠回りではないものの、一方通行の関係と中央弘前駅へ寄る必要性からか、三次関数のグラフのような山と谷があるルート。バス停の数は少ない割に、時間はかかった気がした。
市役所を出て、しばらく行きの逆コース。土手町に突き当たる所で左折して上元寺町へ。すぐにサンクスの交差点を右折して、ホテルニューキャッスル前。さらにすぐ右折して、下土手町のスクランブル交差点へ。(ここまでバス停はない)
スクランブル交差点のすぐ手前に、やっと次の「下土手町入口」臨時停留所。
スクランブル交差点を直進して、朝日会館の前を過ぎて鍛冶町の歓楽街を走る。普段はバスが通らないから、非常に珍しい車窓。明治屋会館や薬局のある小さい交差点を左折して、中央弘前駅へ向かう。
ルネスアベニュー(ルネス街)への階段の所が「中央弘前駅前」臨時停留所。
 
弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅は、JRや弘南鉄道弘南線の弘前駅とは離れている。
弘前の地理を知っている人には、歩いてもさほど遠くない距離であり、土手町循環バスの中土手町停留所もあるのだが、多くの旅行客は道が分かりづらい配置のこともあって「遠くて行きづらい」と感じるようだ。そういうこともあって、臨時循環バスを通してみたのだろうが、一方通行のせいもあって弘前駅までは遠回りになって、これなら歩いたほうがいいような気がしてしまった。

中央弘前駅を過ぎると、狭くてくねくねしたちょっとした坂を通る。中型バスで通るのは厳しそうなので、ここがネックで小型のリエッセが使われているのかもしれない。
3・3・2号線へ出て、「まちなか情報センター前」臨時停留所。中央弘前駅とここの間だけ、極端に停留所間隔が狭い。
あとは弘前郵便局の交差点を右折して、ヨーカドーでも右折して、並木通りバスターミナル前。

時刻表や実際に乗ったところでは、弘前駅から市役所まで13分、中央弘前駅まで21分、並木通りバスターミナル前まで30分程度。
土手町循環と比べると、時間的にはわずかに短い程度だけど、大学病院に出たり入ったりとかちまちましたのがなくて、気分的にはだいぶ早いような気がした。なんてったってタダだし。
ただ、土手町循環バスと共存させるのは非現実的。土手町循環の部分的な経路変更で対応していくことはあってもいいかもしれない。


ライド・トゥー・パーク社会実験は、ちょっと大げさな気もしなくはないが、弘前市のまちづくりに対する心意気は感じるイベントだと思った。秋田市も、これくらいできる、かな??
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弘前の変化

2013-11-06 23:05:56 | 津軽のいろいろ
3日に弘前へ行ってきました。
さまざまなイベント、秋らしい風景、そして街の変化。前回の訪問からわずか2か月ぶりの日帰りながら、いろいろな発見があったので、順次アップします。
この記事は、いくつかのお店などの変化について。

●マルサン跡
区画整理事業に伴い、8月下旬には解体途中だった、マルサンやサンワボウルが入っていたビル。
すっかり更地になった
他の建物もなくなったようで、広大な空き地になった。
正面奥に市立和徳小学校が見える

そこから少し駅側、イトーヨーカドー西側の丁字路交差点。区画整理で道路ができて十字路になる。そこの囲いは、前は何も書いていなかったが、
秋らしい「たか丸くん」のイラスト

※再開発についての続きはこの記事後半


●マックの抜け道
その丁字路から並木通りを南に下がって、次の次の十字路。(イトーヨーカドー南側の虹のマート~市立病院の通りとの交差点)
あれ?!
弐萬圓堂の右隣にあったマクドナルドがなくなって、更地になりつつある。向こうのイトーヨーカドーの第2立体駐車場がよく見えるようになってしまった。
Googleのストリートビューより。在りし日のマック

ここにあったマックは「弘前駅前町店」。
弘前市には「駅前町(えきまえちょう)」という町名と、「駅前1~3丁目」という町名が別に存在する。
駅前町は虹のマートやヒロロがある一帯。イトーヨーカドーやこのマックは駅前3丁目だから、交差点を挟んで対角線上の地名を店舗名にしていたことになる。

弘前駅前町店は9月30日で閉店。その代わりに並木通りをさらに2ブロック南に進んだ、跨線橋の下の交差点の角(前は空き地だったようだ)に「弘前大町店」が10月28日にオープンした。
駅前町店は79席、駐車場23台。大町店は109席、38台。どちらも24時間営業でドライブスルーあり。
(以前はイトーヨーカドーの地階フードコートにもマックがあったのだが、今は店舗検索ではないことになっている)
 
マクドナルド弘前駅前町店は、僕が弘前にいた当時からあったけれど、僕はファストフードはほとんど食べないから、この店を利用したことはない。
【2015年3月6日追記】2015年3月3日アップの弘前経済新聞によれば、
・マクドナルドを「青森・岩手・秋田の3県で32店舗を展開するフランチャイジー」が「ヒロフーズ(青森市)」。
・弘前市内のマックは「1991年10月30日にオープンした弘前堅田店が初。2店舗目は1992年にオープンした弘前駅前店」
・「過去に閉店したイトーヨカードー店(駅前)や南大町ユニバース店(南大町)なども含めると最大6店舗が同市内にあった。」(以上追記)

だけど、別の意味で利用させてもらったというか、お世話になった店なのであった。
それは「近道」として。
マピオンより(Googleの地図って日本人にはなんか見づらいので…)
上の地図で赤丸が駅前町店。その左側、つまりマックの裏側の接骨院のところで代官町から来た道路が鋭角にカーブしていて、実質行き止まりも同然。
ところが、マックの敷地を突っ切って抜ければ並木通りに出られたのだ。
 ストリートビューより裏側と並木通り側
裏側に「車両通り抜け禁止」の看板は出ていたが、歩行者の通り抜けは特に禁じられていなかったはずで、ストリートビューにも通り抜けている人が写っている。
この辺りは、道路が直交していなくてカーブもあって、遠回りになりがち。
僕は、弘前駅・イトーヨーカドーと代官町~土手町の紀伊國屋書店・中央弘前駅の間を行き来するときは、マックを通り抜けるのがいちばん近いと思って、よくここを通らせてもらっていた。(実際にはみちのく銀行営業部角を通ったほうがわずかに短いみたいだけど、気分的にはこっちが近いような…)
裏側から
現在は敷地は通り抜けできなくなっている。イトーヨーカドーの立体駐車場を通り抜ければ、同じルートは取れなくもないが、現実的ではない。
この手の話題で定番の結びですが、跡地はどうなるのだろう。
【2014年3月16日追記】コメントでお知らせいただいたように、跡地には2014年3月6日に「ローソン弘前駅前三丁目店」がオープン。再度通り抜けできるようになったとのこと。


【30日追記・中央弘前駅と弘前駅の間のルートについて】ネット上の情報によれば、中央弘前駅では、弘前駅までの道順を記した地図を配布しているそうだ。
それにおいては、都市計画道路3・3・2号線を通って弘前郵便局の交差点から中央通りに出るルートと、中土手町の紀伊國屋書店角を上代官町へ左折し、みちのく銀行弘前営業部の交差点から中央通りに出るルートが示されていた。(マックの敷地を突っ切れとは言えないでしょうし、分かりにくいからね)

※その後はこの記事後半


●日弘楽器
土手町へ移動。この連休は、トランジットモールの社会実験が実施されていたのだけど、それはまた別記事にて。
下土手町の中三から少し公園側へ進んだ、スクランブル交差点のそば「したどてスカイパーク」の1階に「日弘楽器(にっこうがっき)」という地元の楽器店があったそうだ。この分野も僕は疎いとはいえ、恥ずかしながら名前すら存じ上げなかった。
ストリートビューより
1963年から50年に渡って営業してきた老舗だったそうだが、CDや楽器の売り上げ・需要の落ち込みで9月末で閉店するという話は聞いていた。
スカイパークの場所は、昔は「カネ長武田百貨店(現・さくら野)」だったはず、その頃は楽器店はよそにあったのだろうか?

訪れた時は、内部で改装工事中らしく、ドアには「29日で閉店 営業終了しました」という手書きの張り紙があった。(閉店前は立派な看板が立っていたようだけど)
 
張り紙を留めているのは、「The specialty store of the sound NIKKO GAKKI」と書かれた店の名入りテープ。丸の中の絵は、ギターやドラムなど楽器。
その張り紙の隅には、
「最初にレコード買ったのここでした 長い間ありがとうございました」
中央弘前駅のたいやき屋閉店の張り紙はもっとすごかったけど、日弘楽器へ思い出のある市民や出身者は多いに違いない。

改装工事が終わればどうなるのかは、既にでっかく掲示されていた。
「12月6日(金)OPEN! ミニストップ弘前土手町店」
イオン系のコンビニ「ミニストップ」ができる。
ミニストップは弘前には1998年に進出するも、ほとんど増えなくて今も3店舗しかない。4店舗目が土手町か。
そういえば、土手町ってコンビニがなく、近隣のホテル宿泊者の口コミ投稿で「ホテル周辺にコンビニがなくて不便」と書かれたりする。秋田の通町にセブンイレブンができたように、土手町にミニストップができるのは意外なようであり、現実的なのかもしれない。

昔はこの隣に地元の書店「今泉本店」もあったのが、2000年に倒産して今はゲームセンターになっている。地元の老舗が消えていくのは、寂しい。

※ミニストップ開店後はこの記事中ほど


●ヒロロ
また駅前へ戻って。
ダイエー弘前店が入っていた「ジョッパル」をリニューアルして、7月27日にオープンした「ヒロロ」。
※上のマックの項目で使ったマピオンの地図では、既に「ヒロロ」になっている。Googleマップでは何も表示さておらず、やはりGoogleは遅い。

9月20日には遅れていた地階のスーパーなども開店して、フルオープンとなった。
地階は、最近東北地方に進出中で秋田駅ビルにもある「ジュピターコーヒー」、100円ショップ「セリア」、「未来屋書店」など。イオン系列の未来屋書店が、イオンと無関係であろうヒロロに入ったのが珍しい。

2005年10月のダイエー撤退以来、8年ぶりとなる食品スーパーは「ルミエール」。青森市に本社があり、つがる市木造などに店があるらしいが、弘前市は未進出で、僕は名前すら聞いたことがなかった。
行ってみたら、最近流行りの街中のやや高級志向のスーパー。秋田市のエリアなかいちの「サン・マルシェ」みたいな。地階の半分ほどを占めているのでダイエー当時よりは狭いが、この手のスーパーにしては広く感じた。
弘前ならではのリンゴは、品揃えが少なく、価格は高い。
※弘前の街中(駅ビルの出店とかイトーヨーカドー)で売っているリンゴは意外に高い。秋田市内の普通のスーパーのほうが安いくらい。地元の皆さんはこんな所で買わないでしょうね。農家の庭先とか道の駅ではものすごく安く買えるので。
一方、工藤パンのパンは品揃えが豊富で、わりと安めだった。

ただ、気に食わないのが、値札が「税込み価格(もしくは税額)を併記しない、税抜き価格のみの表示」なこと。値札を見ても本体価格しか分からず、いくら払うかは1.05を掛けないと分からない。
昔はどこも税抜き表示だったのが、2004年から税込み(総額)表示が義務付けられて、すっかり慣れてしまっていたところに、来春の消費税増税に向けて10月から再び税抜きが認められたので、ルミエールではさっそく実施したのだろう。
ころころ変わられて、しかも店によってまちまちなのは迷惑だし、増税したことをぼやかすような姑息なやり方のようで好きになれない。(名目上は、5%→8%→10%と2段階で上がるので、税込みでは値札の書き換えが2度手間になるからということだそうだけど)
イオンやセブン&アイでは、税抜きと税抜みを併記する(どちらを大きく示すかは両者で異なる)そうで、それならまだいいけれど。

※続きはこの記事中ほどに少々


●和民
秋田県内には、今年2月にやっと和民が進出した。
青森にはそれ以前からあって、弘前にもあった。ヒロロから弘前駅に向かう途中。つい最近進出したのかと思っていたが…
「弘前店7周年記念」
2006年からあったのか。

※弘前の次の記事
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ついに開設

2013-11-05 22:34:33 | ランチパック
秋田県を代表する企業の1つ、たけや製パンに、今までなかったアレが、ついにできた。

それは、
公式ホームページ!
上の画像のトップページは「http://takeyaseipan.jp/takeya_hp/index.html」というURL。

以前は、「T-comfort」とかいう、秋田市仁井田にあった直営店舗(今は改称?)の名称を使ったURLがあって、そこにたけやの企業情報や社長のあいさつが、ずっと同じ内容で掲載(放置?)されていた。でも、商品情報などを掲載した一般的なホームページは、かたくなに作らないで今に至っていた。
マルチメディア時代と言われインターネットが普及し始めたのが1995年。1998年頃には大企業や役所のほとんどが公式ホームページを公開し、IT革命が流行語になった2000年代初めには地方の一定規模の企業でもホームページを持つのが一般的になったかと思う。
青森の弘南鉄道(弘南バスとは別会社)が2008年にやっとホームページを作って、ずいぶん遅れたもんだと思ったけれど、たけやもついに!

僕は時たま、「もしかしてたけやのホームページが始まっているのでは?」と期待して検索していたのだが、数か月前を最後にやっていなかった。それ以後、いつの間に開設されていたのだろう。
ホームページの「新着情報」によれば、10月10日付がいちばん古いから、その頃か。
別に「この度、弊社ホームページをオープンすることとなりました。尚一層皆様のお近くの「たけや」でありたいと願っております。」という「ご挨拶」も掲載され、そこからなぜか社長のあいさつへリンクしている。


今、Googleで「たけや製パン」で検索すると、検索結果はWikipediaの項目がトップで、次がこの公式サイト。がんばれば、いずれ順番が入れ替わるでしょう。
検索結果の説明文(「metaタグdescription」ってやつ)には「たけや製パンのオフィシャルサイトです。バナナボート,アベックトースト,マーラーカオ,おいしいどック,学生調理はじめ、新着情報や今月のおすすめ商品、秋田のご当地商品、地産地消商品をご覧いただけます。」とある。
トップページのタイトル(ブラウザのタイトルバーやタブに表示される)は「たけや製パン | アベックトースト、バナナボート、学生調理製造のオフィシャルサイト」。それなりに考えている。

その後、10月24日付で「『週間女性』誌11月5日号(原文ママ・もちろん『週“刊”女性』が正当)」において「スギッチまん」が取り上げられたことが掲載されている。小さいながら女性自身【6日訂正・週刊女性】の表紙画像もあり、「戸田・勝地 堂々腕組みデート」なんてパン屋さんには似つかわしくない文字が目に入ってびっくりした。表紙には肖像権にうるさい某事務所の某グループの写真も出てるけど、いいの?
【6日追記】11月6日に採用情報が更新され、新着情報欄も書き換えられた。それに伴って、週刊女性の画像は削除された。文字は「週間女性」のまま。(なんて言いながら、当ブログでは↑「女性自身」としてしまっていました。スミマセン)

11月1日には11月の新商品が別ページでアップされている。
9商品が写真入り(パン扱いの商品は栄養成分も)で紹介されているけれど、新商品はもっとありそう。一部だけの紹介ってことでしょうか。
工藤パンの新商品紹介では、もう少し多くて、和洋菓子やサンドイッチ・おにぎり・弁当類も掲載されている。(たけやの場合、サンドイッチやおにぎりは系列別会社の管轄という事情もある)


たけやの看板商品といえば、アベックトースト、学生調理、粒あんグッディ、バナナボート等々。
上記の通り、説明文やトップページのタイトルには出てくるが、ホームページの中身ではこれらはほとんど紹介されていない。

トップページ上部では、4つの画像が一定時間で切り替わって表示される。(最近の各社ホームページで流行りのやり方だが、たけやのは別ページへのリンクが埋められているわけではない、単なる画像)
4つの画像の内容は「フレシュ素材をサンドして・・(自分でサンドイッチを作れってこと?)」→「たけやの和菓子(みたらし串だんごとおはぎ)」→「Takeya Banana Boat」→「和菓子でゆるりと花鳥風月美しき秋田(ごまあん餅)」。
「パン屋」さんにしては「お菓子」に重きを置いているような… 実際、たけやの特に和菓子のあんこはおいしいと思いますが。

「和菓子でちょっとひとやすみ」というページがあり、「秋の夜長はゆっくりと」と4つの商品が紹介されている。(ということは、冬になったら作り直さないといけませんね)
豆大福、草大福、ごまあん餅はいいとして、「マーラーカオ」って…
たしか昔は「中華風蒸しパン」というサブタイトルで売られていた(たまに学校給食にも出た)ように、これは和菓子ではないのではないでしょうか。(製造側としては和菓子扱いなのかもしれないけど)


11月1日付で「量販店で開催させていただいているお子様のサンドイッチ教室レシピを掲載しました。」とあり、「さんどいっちきょうしつ」というページがある。
その最初に「しょくぱん 8まいいれ を 1まい。」と写真が出ているのだけど、それが「ヤマザキ ロイヤルブレッド」。ここでどうしてたけやの食パンを使わないの!
ヤマザキとたけやの関係については、ホームページでは沿革で少々触れられているだけ。知らない人がいきなりこの写真を見たら、なんでここで他社の食パンを使っているのか混乱するし、こういう場面こそ、自分の商品を使うべきでしょ。(たけやブランドでも、何らかの8枚切り食パンって売ってますよね?)


ホームページ内には、メールアドレスの掲載やメールフォームの設置はない。
顧客側からたけやへコンタクトを取りたい時に使えるのは、電話番号や住所だけ。
インターネットの双方向性を活かしていないとも言えるが、工藤パンもヤマザキもそうだし、食品メーカーってわりとこんな感じのが多い気がする。食品業界のやり方なんでしょうか。


ホームページ内では、たけやのロゴマークはもちろん表示されている。その隣の「株式会社 たけや製パン」の文字は、ロゴではなく、なぜか普通のパソコン用の文字を画像データにしたもの。せっかくならロゴにすればいいのに。


ホームページは見栄えがよく、デザイン的な乱れなどもない。プロ(専門業者)の手によるものだろう。今後、新商品情報などは毎月更新することになるわけだが、たけやの社員さんがやるのだろうか。下手にいじってメチャクチャにしないようにお願いしますよ。(かといって業者に頼んで更新が遅れるというのもまた困るし、放置されるのももっと困る)

たけや製パンの展開地域、商品、客層などの性格からすれば、特にホームページがなくてもやっていけるのかもしれないが、企業や商品をより多くの人に知ってもらうには、今やホームページが不可欠だろう。
最近は組織がツイッターやフェイスブックをやるのも流行っているが、それらは最新の情報ほど上に表示されて、発信する側が情報の重要度に応じた順番付けができない構造のようだし、アカウントを持っていない人が蚊帳の外に追いやられているようにも感じて、個人的には気に入らない。商売をする企業なら、自社の方針で自由にデザインできるホームページこそ、大事にするべきだと思う。(その分、各社のセンスやこまめな管理も求められる)
たけやさんには、内容をいっそう充実させ、タイムリーに更新して、消費者に新鮮な情報を提供してほしい。

※ホームページのその後は、この記事末尾
※さらにその後、2016年6月1日に構成が全面リニューアル。ツイッターとフェイスブックも開設。
※2021年6月1日に再度リニューアル。全体的にそんなに変わった感じもしないが、大きな変化が1つ。「お問い合わせ」ページが設けられ、お問い合わせフォームに入力してネットで送信できるようになった。山崎製パンはいまだに電話のみ、工藤パンは2020年11月にネット送信できるようになったが、メールアドレスのほか電話番号も必須入力であった(意見感想には返信をしないと明記しながら、個人情報は要求していることになる)。
しかし、今回のたけやでは、電話番号は任意入力(商品不具合の問い合わせは入力を求めている)。広く意見を取り入れようとする、たけやさんの意気ごみの現れであろう。
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夜霧

2013-11-04 21:11:17 | 秋田の季節・風景
昨夜から今朝にかけて、秋田市内は霧に覆われた。
秋田では、年間で今頃がいちばん霧が発生する時期ではあるが、発生する時間としては朝が多く(以前の雄物川の朝霧)、「夜霧」はあまりないと思う。
秋田市中央部で、これほど濃い夜霧になるのは、記憶(感覚)では年に1回あるかないかだと思う。

国土交通省の河川情報カメラの映像によれば、秋田市茨島の雄物川、由利本荘市の由利橋では、昨夜20時頃から今朝8時頃まで断続的に霧が出ていた。(両河川ともそこより上流ではほとんで出なかった模様)
気象庁のアメダスの秋田市のデータでは、昨夜20時から今朝8時頃まで、湿度97~98%を観測している。
秋田地方気象台の観測では、昨夜21時は天気が「霧により天空不明」で視程0.20km。(4日のデータは現時点では未掲載、3時は曇で3.00km、6時は霧で0.70km)

昨日は弘前へ行っていた。帰りの電車が八郎潟駅に着いた時、霧が出ているのに気づいた。電車の運行に影響があるほどではなかったが、20時過ぎの秋田到着までずっと夜霧の中だった。
夜霧の秋田駅

夜霧の中、E6系が到着
もちろん、駅の外も夜霧の中。夜霧の秋田市中心市街地は、いつもに増して寂しげに感じなくもないが、幻想的ではある。
 夜霧の西口バスターミナル

夜霧の広小路。ビューホテルが見えない!

夜霧の新しい県立美術館
千秋公園外堀とか旭川は、水があるためか、あるいは空間が広いためか、霧がより濃い気がした。
夜霧の広小路西交差点。右側が旭川

 夜霧の旭川沿い。奥に通町橋やアパホテルが見えるはずのアングル
霧の中って、独特の「におい」がして好きだけど、特に夜霧は見通しが悪いので歩くにも運転するにしても、いっそうの注意が必要。

秋田駅前へ戻って、ぽぽろーど西端・フォンテAKITA前では、恒例のクリスマスツリーが設置されていた。フォンテが閉まると、灯りも消えるようだ。
大屋根の下にも霧が流れ込んでいる

今日4日は以前の予報では雨模様の一日のはずだったが、午前中を中心に晴天。昼過ぎには、雷を伴った激しい雨が降り、しかも天気雨というメチャクチャな天候。アメダスのデータでは、1ミリに満たない降雨量だったようだが。
もうすぐ、初雪も降ることでしょう。

【16日追記】この後、11月15日の夜(秋田市中心部では18時頃から)にも濃い夜霧が発生し、飛行機が欠航するなどした。
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