百均之女

公演案内を送るための作業中、
糊が切れたのが近くの百円均一へ。

「ひまわり」という店の入口には
巨漢の西欧人。それを掻い潜ると
今度はリュックを背負った
華奢な女性が通路を塞いでいた。
何かを探しているのだろう、
完全自分ペースで他者への意識なし。
悪気はない様子・・・。

発送作業を無事に終えて、昼御飯。
午後一から、折込が一件。
あうるすぽっとにて。
家から自転車で10分ほどだ。
びっくりガードを越えて、
五差路の長い信号を待ち、
あずま通りに入ると、
六十がらみの女性が
歩道からひょいと飛び出した。

薄緑色のリュックを背負っていて

。。。あ！
「ひまわり」の女性だ。

彼女の目指す先には「進次郎」
という百円ショップがある。

「ひまわり」は西口で、
現在地は東口だ。
「進次郎」までの動線には
他にも幾つか百均はある。

彼女は何かを求めて
歩いているのか、ずっと……。

探してもなかなか見つからない？
大量に必要で一軒では足りない？

それともラーメン好きが
梯子する如く、彼女は
百均を巡り歩いているだけなのか。

考えはまとまることもなく、
自転車は劇場に到着した。

昨日の、10時から13時くらいの話。