水曜日に伯母の通夜があった。
その後、徹夜仕事になって、
そのまま告別式に向かった。
市営ながら贅を尽くした感の
きれいな斎場である。
告別式から火葬、骨あげ。
そして富士山を望む霊園へ。
先月、伯母の夫の納骨を終えたばかり。
最愛の人が眠る場所に少しでも早くと、
遺った者たちで決めた。
二人に子供がないこともあった。
14人乗りのワゴン車を借り、
彼女の姉(僕の母)と妹、その子供たち。
子供といっても皆家庭を持ち、
僕以外は皆子持ちである。
さて、ここで少し時計を巻き戻す。
僕のように車のない者が
「横浜北部斎場」に行くには、
長津田駅からタクシーか
青葉台駅または十日市場駅からバス。
で、青葉台始発の55系統に乗るのだが、
念のために運転士に「斎場行きますか?」と
確かめたら、首を振られた。
55系統でも行かないのがあるのかと見逃す。
次に来たのは65系統……ちなみに
どちらも行先は若葉台団地。
「斎場行きますか?」
「55系統に乗ってください」
「今行った運転士さんに聞いたら行かないって」
答える僕に、運転士は申し訳なさそうな顔をした。
「次まで時間空いちゃうから、これ乗ります。
近くまで行きますよね、あと歩きます」
と現金を入れようとしたら、
投入口を手でふさいで
「前のバスに追いつくかもしれないので」と
ゆっくりと車を走らせた。
系統の異なる二台がルートを分かつバス停で
見事追いついて、運転士は僕に
「早く前のに乗り換えなさい」と
表情で言って、本来乗車専用の
前のドアから降ろしてくれた。
あえて名前を出すと「神一信」さん。
行動と合致した名前の持ち主だ。
本来なら、そのバスの乗車料金も払うのが、
ルールなのは重々承知だが……
前段のような不手際もあっての措置だ。
一見意地悪にみえる運転士の立場で言えば、
そのバスは「北部斎場前」という
バス停には停まるが斎場には行かない。
ただ。
路線バスで斎場の中へ入るものはないから
「中まで行きませんが、これが一番便利です」
と言うのが普通ではないのか?
てなわけで。告別式にぎりぎり間に合った。
長くなったから一度ペンを置く。
その後、徹夜仕事になって、
そのまま告別式に向かった。
市営ながら贅を尽くした感の
きれいな斎場である。
告別式から火葬、骨あげ。
そして富士山を望む霊園へ。
先月、伯母の夫の納骨を終えたばかり。
最愛の人が眠る場所に少しでも早くと、
遺った者たちで決めた。
二人に子供がないこともあった。
14人乗りのワゴン車を借り、
彼女の姉(僕の母)と妹、その子供たち。
子供といっても皆家庭を持ち、
僕以外は皆子持ちである。
さて、ここで少し時計を巻き戻す。
僕のように車のない者が
「横浜北部斎場」に行くには、
長津田駅からタクシーか
青葉台駅または十日市場駅からバス。
で、青葉台始発の55系統に乗るのだが、
念のために運転士に「斎場行きますか?」と
確かめたら、首を振られた。
55系統でも行かないのがあるのかと見逃す。
次に来たのは65系統……ちなみに
どちらも行先は若葉台団地。
「斎場行きますか?」
「55系統に乗ってください」
「今行った運転士さんに聞いたら行かないって」
答える僕に、運転士は申し訳なさそうな顔をした。
「次まで時間空いちゃうから、これ乗ります。
近くまで行きますよね、あと歩きます」
と現金を入れようとしたら、
投入口を手でふさいで
「前のバスに追いつくかもしれないので」と
ゆっくりと車を走らせた。
系統の異なる二台がルートを分かつバス停で
見事追いついて、運転士は僕に
「早く前のに乗り換えなさい」と
表情で言って、本来乗車専用の
前のドアから降ろしてくれた。
あえて名前を出すと「神一信」さん。
行動と合致した名前の持ち主だ。
本来なら、そのバスの乗車料金も払うのが、
ルールなのは重々承知だが……
前段のような不手際もあっての措置だ。
一見意地悪にみえる運転士の立場で言えば、
そのバスは「北部斎場前」という
バス停には停まるが斎場には行かない。
ただ。
路線バスで斎場の中へ入るものはないから
「中まで行きませんが、これが一番便利です」
と言うのが普通ではないのか?
てなわけで。告別式にぎりぎり間に合った。
長くなったから一度ペンを置く。