昨日もちょいと書きましたが、
僕のちっさい頃は、ラジオから
浪曲が四六時中流れていて、
おじいちゃんが熱心に聞いていた。
昭和生まれには、落語も講談も
浪曲も同じ着物を着た芸だから、
歴史に違いはないように思うが
調べてみると、明治初期に始まる
浪曲だけが新興の芸能だとわかる。
へえ~。
別称は浪花節。広沢虎造って名前や
『岸壁の母』で一世を風靡した
二葉百合子、最近でいえば
テレビなどの露出も多い国本武春
・・・と固有名詞は挙げられる。
けど、それほどの親しみはない。
そんな浪曲を初めて生で聴きました。
浪曲チームHAIDAKO-vol.2
~今年は忠臣蔵~
12月6日(土)、国立演芸場
「HAIDAKO」……澤勇人(はやと)、
東家一太郎、玉川太福(だいふく)、
東家孝太郎の頭文字から命名。
そして、東京の浪曲界において、
三十代の男性浪曲師は、なんと
この四人のみなのだと言う。

そんな絶滅危惧種(枕で本人談)が
「演芸の殿堂」で唸ったのは、
孝太郎『赤馬の殿様』
~吉良上野介は名君という話。
ホーメイ・口琴のアーティストから
転じただけに、ここでも妙技を
取り入れて先陣を切った。
太福『陸奥間違い』~後述。
勇人『岡野金右衛門の恋』
~吉良邸の地図を手に入れる任を
与えられた義士の悲話。
いわゆる浪花節で連想する濁声
(だみごえ)での名調子。
一太郎『大高源吾-腹切魚の別れ』
~仇討を秘さねばならぬ源吾と勘助。
親友・水沼との友情談。
こちらは一転軽やかな語り口。
と四者四様で大いに楽しめた。
昭和中期まで日本の津々浦々まで
人気を博した「浪曲」って、
やっぱパワーありますね!!
中でも太福は貫禄十分。
一人だけマイクを使わずの堂々。
ただ、噺はお題の「忠臣蔵」とは
ちょいと遠く……
大晦日。金策に窮した御家人が
旗本の松野陸奥守に使いを出すが、
下僕の勘違いで大名・松平陸奥守に
借金の手紙が渡るという筋。
ほぼ登場しない松野陸奥守が、
のちに赤穂に助力した商人・
天野屋利兵衛の取調べをした
……という落ち(?)。
それも含めて面白かった
さて、そんな浪曲の数少ない
「定席」が浅草・木馬亭だ。
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』で
ここ三年お世話になっている。
なにか繋がりは持てないかしら、
思いながら帰路につきました。
僕のちっさい頃は、ラジオから
浪曲が四六時中流れていて、
おじいちゃんが熱心に聞いていた。
昭和生まれには、落語も講談も
浪曲も同じ着物を着た芸だから、
歴史に違いはないように思うが
調べてみると、明治初期に始まる
浪曲だけが新興の芸能だとわかる。
へえ~。
別称は浪花節。広沢虎造って名前や
『岸壁の母』で一世を風靡した
二葉百合子、最近でいえば
テレビなどの露出も多い国本武春
・・・と固有名詞は挙げられる。
けど、それほどの親しみはない。
そんな浪曲を初めて生で聴きました。
浪曲チームHAIDAKO-vol.2
~今年は忠臣蔵~
12月6日(土)、国立演芸場
「HAIDAKO」……澤勇人(はやと)、
東家一太郎、玉川太福(だいふく)、
東家孝太郎の頭文字から命名。
そして、東京の浪曲界において、
三十代の男性浪曲師は、なんと
この四人のみなのだと言う。

そんな絶滅危惧種(枕で本人談)が
「演芸の殿堂」で唸ったのは、
孝太郎『赤馬の殿様』
~吉良上野介は名君という話。
ホーメイ・口琴のアーティストから
転じただけに、ここでも妙技を
取り入れて先陣を切った。
太福『陸奥間違い』~後述。
勇人『岡野金右衛門の恋』
~吉良邸の地図を手に入れる任を
与えられた義士の悲話。
いわゆる浪花節で連想する濁声
(だみごえ)での名調子。
一太郎『大高源吾-腹切魚の別れ』
~仇討を秘さねばならぬ源吾と勘助。
親友・水沼との友情談。
こちらは一転軽やかな語り口。
と四者四様で大いに楽しめた。
昭和中期まで日本の津々浦々まで
人気を博した「浪曲」って、
やっぱパワーありますね!!
中でも太福は貫禄十分。
一人だけマイクを使わずの堂々。
ただ、噺はお題の「忠臣蔵」とは
ちょいと遠く……

大晦日。金策に窮した御家人が
旗本の松野陸奥守に使いを出すが、
下僕の勘違いで大名・松平陸奥守に
借金の手紙が渡るという筋。
ほぼ登場しない松野陸奥守が、
のちに赤穂に助力した商人・
天野屋利兵衛の取調べをした
……という落ち(?)。
それも含めて面白かった

さて、そんな浪曲の数少ない
「定席」が浅草・木馬亭だ。
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』で
ここ三年お世話になっている。
なにか繋がりは持てないかしら、
思いながら帰路につきました。