生まれて初めて津に行った。
三重県の県庁所在地である。
これまで『池袋わが町』で名張、
『山彦ものがたり』で尾鷲と、
三重は何度も訪れていたけれど、
津の地にようやく降り立った。
名古屋から近鉄急行で約一時間。
あっという間だ。
(特急つかえがもっと速いっす)
ジャブジャブサーキットが公演する
三重県文化総合センターは、
その近鉄側にあるという表示。
非常にこぢんまりした駅前だった。
もちろんJRも走っていて、
反対側には大きなビルも見えていた。
芝居が十四時開演なのに
駅着は十三時四十六分。
バスで五分と聞いてはいたが、
そう頻繁にも出ていないと踏んで
タクシーを選択した。
僕の前にも三十代前半の女性が乗る。
もしや、と思ったが案の定・・・
「運転手さん前の車を追ってください」
という二時間ドラマの決まり台詞よろしく
ずっと追尾する形で開演五分前に到着。
いやあ~文化センターのでかいこと。



靴三足でいっぱいになる玄関をあがり
ドアを開けたら七十畳の居間が出てきた。
やや大袈裟だが、駅前とセンターの
余りに異なる印象を例えるとそうなる。
観劇後に少し探索したのだけれど、
なんたって「総合」と冠するだけあって、
大中小に加え多目的ホールを有する
三重県文化会館のほか、
県立図書館、生涯学習センター、
「フレンテみえ」の別称を持つ
三重県男女共同参画センターなどが
それぞれ独立した建物としてあり、
その中央には約1,100㎡の知識の広場。
そんな巨大施設の総称が
三重県総合文化センターだ。
ただいま二十周年記念事業も展開中。



さらに道路の反対側には
今年オープンした県立博物館も。
ただ回廊で結ばれてはいますが
こちらは「総文」ではないよーです。
そんな文化会館の小ホールで
二十日、二十一日上演された
劇団ジャブジャブサーキット
『非常怪談2014』
(作・演出/はせひろいち)
傑作は錆つかない。
いや美味しいお酒を寝かせると
味が豊穣になるように、
通夜の数時間を描いた名作は
新たな輝きを増して客席に届いた。
役者たちの演技だけではなく、
仕掛けなどのスタッフワークも
歳月を経て「面白く」なっていた。
括弧書きしたのは単純なそれでなく
もっと複雑な意味をこめて……。
当日リーフレットにいわく、
≪岐阜を拠点に名古屋・大阪・東京の
「大都市に見せに行ってやる」を
続けてきた中で「大胆な遊び方」から
遠ざかっていたことも事実。
そこで三十周年を言い訳に、
大垣と津でのみの上演を
「大都市から見に来たまえ!」と
企んだ公演≫と、はせ氏は書いていた。
(原文ままでなく、かいつまんでます)
そこに乗ったのは僕ばじゃりじゃなく、
会場はほぼ満席でした。
そんな贅沢な週末の話はまだ続く
三重県の県庁所在地である。
これまで『池袋わが町』で名張、
『山彦ものがたり』で尾鷲と、
三重は何度も訪れていたけれど、
津の地にようやく降り立った。
名古屋から近鉄急行で約一時間。
あっという間だ。
(特急つかえがもっと速いっす)
ジャブジャブサーキットが公演する
三重県文化総合センターは、
その近鉄側にあるという表示。
非常にこぢんまりした駅前だった。
もちろんJRも走っていて、
反対側には大きなビルも見えていた。
芝居が十四時開演なのに
駅着は十三時四十六分。
バスで五分と聞いてはいたが、
そう頻繁にも出ていないと踏んで
タクシーを選択した。
僕の前にも三十代前半の女性が乗る。
もしや、と思ったが案の定・・・
「運転手さん前の車を追ってください」
という二時間ドラマの決まり台詞よろしく
ずっと追尾する形で開演五分前に到着。
いやあ~文化センターのでかいこと。



靴三足でいっぱいになる玄関をあがり
ドアを開けたら七十畳の居間が出てきた。
やや大袈裟だが、駅前とセンターの
余りに異なる印象を例えるとそうなる。
観劇後に少し探索したのだけれど、
なんたって「総合」と冠するだけあって、
大中小に加え多目的ホールを有する
三重県文化会館のほか、
県立図書館、生涯学習センター、
「フレンテみえ」の別称を持つ
三重県男女共同参画センターなどが
それぞれ独立した建物としてあり、
その中央には約1,100㎡の知識の広場。
そんな巨大施設の総称が
三重県総合文化センターだ。
ただいま二十周年記念事業も展開中。



さらに道路の反対側には
今年オープンした県立博物館も。
ただ回廊で結ばれてはいますが
こちらは「総文」ではないよーです。
そんな文化会館の小ホールで
二十日、二十一日上演された
劇団ジャブジャブサーキット
『非常怪談2014』
(作・演出/はせひろいち)
傑作は錆つかない。
いや美味しいお酒を寝かせると
味が豊穣になるように、
通夜の数時間を描いた名作は
新たな輝きを増して客席に届いた。
役者たちの演技だけではなく、
仕掛けなどのスタッフワークも
歳月を経て「面白く」なっていた。
括弧書きしたのは単純なそれでなく
もっと複雑な意味をこめて……。
当日リーフレットにいわく、
≪岐阜を拠点に名古屋・大阪・東京の
「大都市に見せに行ってやる」を
続けてきた中で「大胆な遊び方」から
遠ざかっていたことも事実。
そこで三十周年を言い訳に、
大垣と津でのみの上演を
「大都市から見に来たまえ!」と
企んだ公演≫と、はせ氏は書いていた。
(原文ままでなく、かいつまんでます)
そこに乗ったのは僕ばじゃりじゃなく、
会場はほぼ満席でした。
そんな贅沢な週末の話はまだ続く
