一昨日幕をおろした
J-Theater公演
『風に立つライオン』
(演出/宇井孝司)と
「近代作家コレクション」
(演出/小林拓生)の
変則二本立て(12/1~4)。
前者は、さだまさしの長編小説
の朗読劇。後者は岸田國士、
菊池寛、森本薫の短編で、
小劇場楽園にて10ステージを
下掲スケジュールでお届け!
12/1(月)15:00、19:30
近代作家コレクション
12/2(火)15:30、19:30
『風に立つライオン』
12/3(水)12:30
近代作家コレクション
同日15:30、19:30
『風に立つライオン』
12/4(木)12:30
近代作家コレクション
同日15:30、19:30
『風に立つライオン』
後半は昼12時半開演で始まる
一日三本回し。……とはいえ
前半も各々のGPがあったから
実質all3st、怒涛の4daysでした。
アフリカで命を賭した医師
日本人の航一郎と、彼に憧れ
医学の道に進んだケニヤ人
ミケンジョダロ・コイチロ・ンドゥングが、
未曾有の災害に見舞われた
東北に降り立ち、そこで
新たな希望を芽吹かせる物語を
豊かで美しい日本語で描かれた
『風に~』を演出した宇井は、
スケールの大きな世界に留意しつつ、
言の葉にも極めて繊細にアプローチし
役者個々の力量も汲んで、
下北沢の「楽園」に「ライオン」を
見事に立たせてみせた。
さて、宇井はライオンと縁が深く、
レオが主人公の『ジャングル大帝』の
ディレクターでもあった。
また、作者との交流もあり、
劇場にはまっさんから花も届いた。
当初、平日のみの公演に加え、
12:30という、余りに早い開演に
不安はなくはなかった。
勿論、午前中から始まり、
お昼ご飯を食べ、後半に臨む
歌舞伎や商業演劇などの
興行スタイルがあることはある。
そして「近代~」は満員とまでは
いかなかったが、恥ずかしくない
集客で終幕を迎えることができた。
多様なライフスタイルを、演劇人は
もっと精査する必要があるようだ。
【つづく】