麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

あなたの御名前なんてぇの

2018年12月13日 | 身辺雑記
あなたのおなまえなんてーの?

視聴者参加の歌番組でトニー谷が
軽快なリズムとともに、出場者の
名を聞いたフレーズで、一世風靡。
遠い昔のことだけれど、語り継がれて、
当事を知らずとも多くの日本人が
「あなたのお名前なんてえの?」
と、歌えるはずである。



山手線の新駅の名称が発表されて
一週間ほどになるかしらん。
「高輪ゲートウェイ」。
2020年に暫定開業する30番目の
「おなまえ」は、ある調査によれば
反対が90%超え。
ついに反対署名が始まり、
その数は早くも15000オーバーとか。

ひとえに山手線だからだろう。
他の路線であれば「何それ」とか
「変な名前だね」と声は出ても
ここまでの「事件」にはならなかった。

JR東日本が、国鉄分割民営化の際に、
それまで慣れ親しまれた「国電」の
かわりに発表したのが「E電」。
「イーでん」と読ませるのだが、
まったく定着しなかった前科がある。

この時も公募を行い、E電は20位。
「新駅」も15位だった由
前回は愛称だったから、まだいいが
今回は正式名称だからな~



と。ここで僕だったら……って
提案をするわけではない。

〈山手線だから〉から学ぶというか、
我々演劇界も、劇団やカンパニーに
目には見えない色があって、
そこを外さずに、かつ居座りもせず、
チャレンジもしなきゃなわけで……。

では果たして、そのミッションは
クリアされているのか?と。
今回の「騒動」を揶揄して笑うのは
容易い。けれど我が胸に手を当て、
考えてみなきゃな。そう思った。

奇しくも只今公演中なのは、
「俳優座LABO」と銘打った
文字通り「実験室」として
伝統のあるナンバー公演とは
一線を画したレパートリー、
斬新な演出、或いは大胆な配役
などなどを標榜した芝居。
その36本目なわけである。

世間を騒がすニュースから
手前の仕事にレールのポイントを
一気に切り替えてはみたものの……。
まだ籍を置いて43日、いわば
ゲートウェイをくぐったばかり。
大きなことは言えません。
ただ。
芸と飢え・・・芝居道に貪欲に、
これまで以上に精進しちゃお!
と、小さく呟いてみる。

あなたのおなまえなんてえの?
「劇団俳優座演劇制作部
高橋俊也でございます」と
肚の底から答えられるように……。
少なくとも。
高輪ゲートウェイ開業の頃には。
コメント
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