1871年だから年号でいえば、
まだ明治のはじめの頃に
大阪で商いを始めた鴻池組。
150年超えの歴史があることまでは
知らなかったけれど、
「こうのいけぐみ」と読めるし、
中堅のゼネコンと知っている。
せやけど。
鴻池組自身は「ただ残念なことに、
事業内容だけでなく社名自体も
社会ではあまり知られていません。
その思いをストレートに広告に表現」
したかったよーで、
こんなんを街中に。いや街中は大袈裟
私が目にしたのは地下鉄の
長いエスカレータの斜めの壁に、
幾つも連ねて掲示していたもの。
きっと映像展開もしてるんだろうな。
さて、目にした私は「残念です」と
縦に読むわけだから、
左脇の縦書き〈ゼネコンの〜〉じゃなく
下の横書きの方に読み進んで、
〈株式会社鴻池組は、大阪・関西万博を
応援しています。〉を取り込んじゃう。
そうなると阿呆な私の脳味噌は
《鴻池組が万博応援してることが残念》
と脳内で文章を構築し、
地元の一大イベントを老舗企業は
応援しなきゃなポジションに違いないが
世の中のムードはまるで歓迎してない祭。
企業イメージ的にはプラスじゃないから
残念です・・・と考えるねん。
戎橋、六甲トンネルを造った会社の
想いとはまるで違うイメージが!
広告を見る前に、駅のコンコースに
ガチャポンを認めたことも影響して?
ノーマークでしたが、開幕まで
160日余りになっているから、
コマーシャルだのコラボ企画
(チケットプレゼントもあったり)が
だんだん鼻につく……もとい、
目につくようになってきました。
一度深呼吸し、心を無にして。
開催側に立ってみれば、
この時期にチケットも動いてないし、
そもそも会場が間に合ってないから、
めちゃ精神的にはキツいぞ、と。
現場で働く方々は悪くないから
〈鼻につく〉とか言っちゃ駄目だ
せやけど、規模縮小もなく、
粛々と進んでいくのは
〈本当に残念です〉。