麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

読書とクリスマス

2013年12月25日 | 鑑賞
親父が逝って、歩いていても、
地から僅かに浮いてるような
違和感に暫く囚われていた。
無理苦理、平常を保とうと
古本屋で文庫本など買ってもみた。



内容など見ないで数冊選んだ中の
最初に手にした小説は、
《ふるさとを離れて東京で暮らす
咲子に徳島から連絡が入る。
母が余命短いと知らされる娘。
しかもその母は献体を
希望していると言う》
ざっくり書くとそんな内容。

母と娘の設定に対して
こちらは父と息子。
舞台は徳島ではなく神奈川だが
末期癌の親とそれを送る子の話
を、このタイミングで読む偶然に
……思わず頁を閉じた。

本は、さだまさしの『眉山』

眉山は標高290M、
徳島のシンボルともいえる山。

さて、さだの本格小説デビューは
2001年、自伝的書下ろし『精霊流し』。
翌年には短編集『解夏(げげ)』を
ともに幻冬舎から刊行。
どちらも新刊で既読していた。
が、第三弾の本著は未読だった。

そもそも「まっさん」の紡ぐ歌が
大変「小説的」なわけだが……、
実際ライナーノートや会報に
掲載した短編作品をまとめて
発表もされている。しかも何冊も。

続いて吉田修一の『さよなら渓谷』。
彼の作品は初めて読んだが、
『東京湾景』の作者と知る。

仲間由紀恵主演で月9で放映。
原作をかなりいじったドラマは
大コケしたけれど・・・
相手役を務めた旧知の和田聡宏の
連ドラ初出演作でもあった。



写真二葉は東京湾の朝焼けと
湾岸の高層マンション。
文中敬称は略しました。

最後に。もう一つの偶然。
さだと吉田は長崎県長崎市出身。

まるでクリスマスと関係ない
内容になりました
今年最後に読むのは、亡き父と
同郷の作家・太宰治で締め括ろう。

    
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