「人間国宝」と聞けば、ただただ凄いと。
近いところにも、そんな方は居りませんしね。
という流れのなか、直ではない関連性で
無理矢理つなげるのであれば・・・
落語家の五街道雲助師匠が「古典落語」で
僅か四人目の認定(現役はたった一人のみ)。
と耳にしたのが先月の終わり頃。
長編の人情ばなしに定評があり、
それに憧れて弟子になったのが、佐助。
……おっと、今は真打ちの隅田川馬石。
役者から咄家に転じて、二つ目になり、
けれども芝居に「も」出ていた頃に出会い、
当時、筆者のいた劇団の養成所や
筆者が事務局を務めた神奈川県主催の
時限演劇講座に「古典芸能のさわりを」
と口説いて講師に来てもらった。
まだ20世紀のこと
そんな馬石師匠にも是非、
人間国宝になってもらいたいものだ!
・・・ってのが本日の主題である。
認定を受けた雲助師匠が謙虚に語ったのは
「文字通り、身に余りすぎるほど光栄なこと。
落語界にとっても栄誉なことなので、
力不足ながらもお受けしました」と。
名人・五代目古今亭志ん生の子、
十代目金原亭馬生に弟子入り。
前座名は金原亭駒七。
1972年11月に二ツ目に昇進の際、
六代目五街道雲助に改名。
文化庁芸術祭優秀賞(2009年) 、
芸術選奨文部科学大臣賞(2014年) 、
紫綬褒章(2016年)などを受賞して
こたびの人間国宝認定となった。
謙遜の言葉のあとには「ただ落語の
アウトローの気持ちで気負いなく」と、
自分らしい高座を続ける覚悟が続いた。
読売新聞では「桃月庵白酒、隅田川馬石、
蜃気楼龍玉の弟子三人とも中堅の実力派として
活躍(後略)」とも書かれていた。
後進の指導においても巧みということだろう。
気づけば寄席から足が遠退いている。
いろものの寄席「東洋館」には
昨年1月におもむいているけれど、
落語小屋となるとCOVID-19禍もあって、
はて? 随分とご無沙汰だ。
木戸銭を握って浅草、上野、新宿か?
お膝元の池袋ならサンダル履きでいい。
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