麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

人間国宝

2023年08月07日 | 鑑賞

「人間国宝」と聞けば、ただただ凄いと。

近いところにも、そんな方は居りませんしね。

 

という流れのなか、直ではない関連性で

無理矢理つなげるのであれば・・・

落語家の五街道雲助師匠が「古典落語」で

僅か四人目の認定(現役はたった一人のみ)。

と耳にしたのが先月の終わり頃。

 

長編の人情ばなしに定評があり、

それに憧れて弟子になったのが、佐助。

……おっと、今は真打ちの隅田川馬石。

 

役者から咄家に転じて、二つ目になり、

けれども芝居に「も」出ていた頃に出会い、

当時、筆者のいた劇団の養成所や

筆者が事務局を務めた神奈川県主催の

時限演劇講座に「古典芸能のさわりを」

と口説いて講師に来てもらった。

まだ20世紀のこと

 

そんな馬石師匠にも是非、

人間国宝になってもらいたいものだ!

・・・ってのが本日の主題である。

 

 

認定を受けた雲助師匠が謙虚に語ったのは

「文字通り、身に余りすぎるほど光栄なこと。

落語界にとっても栄誉なことなので、

力不足ながらもお受けしました」と。

 

名人・五代目古今亭志ん生の子、

十代目金原亭馬生に弟子入り。

前座名は金原亭駒七。

1972年11月に二ツ目に昇進の際、

六代目五街道雲助に改名。

文化庁芸術祭優秀賞(2009年) 、

芸術選奨文部科学大臣賞(2014年) 、

紫綬褒章(2016年)などを受賞して

こたびの人間国宝認定となった。

 

謙遜の言葉のあとには「ただ落語の

アウトローの気持ちで気負いなく」と、

自分らしい高座を続ける覚悟が続いた。

 

読売新聞では「桃月庵白酒、隅田川馬石、

蜃気楼龍玉の弟子三人とも中堅の実力派として

活躍(後略)」とも書かれていた。

後進の指導においても巧みということだろう。

 

気づけば寄席から足が遠退いている。

いろものの寄席「東洋館」には

昨年1月におもむいているけれど、

落語小屋となるとCOVID-19禍もあって、

はて? 随分とご無沙汰だ。

木戸銭を握って浅草、上野、新宿か?

お膝元の池袋ならサンダル履きでいい。

 


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