【文中敬称略】
18日夜、劇団桃唄309の『さよなら、おじさん3~草の子、見えずの雪ふる』(戯曲・演出/長谷基弘、12/17~23、ザ・スズナリ)を観ました。
時間が自由に飛び交うファンタスティックな芝居
「ISIS(自立不能舞台装置システム)」を駆使した……と書くとモノモノしいけれど、要は自立しないセットなので役者が持って出てくるわけだ。
これは制作者からすると大変低予算で助かるわけだが、狙いは勿論、素早い転換やスピード感溢れる演出、つまり芸術面にある。
例えば登場人物が森を歩いている。木のセットを持った役者が動くことで、登場人物は森の奥深く進んでいく、というような……。
さて、タイトルに3とあるように、シリーズの3本目。『おやすみ、おじさん』は、中学生の友貴とまじない師の「おじさん」と、妖怪に関するストーリー集なのだという。
その友貴役の
高木充子
に魅力があり、「彼」目線で、複雑なストーリーを旅することができた。
彼と既に亡くなったている父さん(浦壁詔一)、父と母(山口柚香)の出会いや、雪女ならぬ雨女(成本千枝)の恋、離ればなれになった「草」の姉弟(森宮なつめ、菅原直樹)が「おじさん」(中嶌聡)を頼ってきたり、など、かなりたくさんの入り組んだ[物語]が次から次へと疾走するのだが、惑うことなく楽しめる、高品質の舞台でした。
つまり、縁(えにし)がキーワードになっていたのが。。。僕個人としても、不思議な“一致”や“関連”が満載でした。
まず「草」。
僕は、元々小劇場畑の人間で、ひょんなことから新劇の東演に草鞋を脱いだのだが、12年前、ある著名な照明家から「お前はアングラから新劇に放つ草ダ!」と言われたのだった……。
そう、「草」とは・・・あ、これはソウと草を掛けた駄洒落ではありません。偶然です
・・・忍者の別称の一つである。
それから、本作の舞台は、JR東日本の磐越東線の「神俣駅」から深く分け入った場所にある「五島旅館」になっていたが、磐越東線は、福島県のいわきと郡山を結ぶ路線で、友貴の母が「帰りは郡山を回って新幹線で…」てな台詞も出てくる。
僕は、郡山に取材に行った話をブログにアップするタイミングを逃しているのダ。
5月にサザンで公演する芝居がらみなのだが・・・。
三つ目。演劇界には「三はせ」と呼ばれる優れた劇作家にして演出家がいます。
北から順に、弘前劇場(青森)の長谷川孝治、桃唄309(東京)の長谷基弘、ジャブジャブサーキット(岐阜)のはせひろいち※である。
【このあたりから俄に敬称あり】
※言うまでもなく、はせさんには、
弊団第126回公演『大地のカケラ』を
書き下ろしていただいていて、
また、この秋に上演を終えた
『空ゆく風のこいのぼり』(No.130)の
作者・藤井さんと僕との
縁結びの神(?)でもあった。
長谷氏の戯曲・演出作品を観る前日、下北沢演劇祭結団式で長谷川氏にお会いしたハセつながり。
最後はウインドミルつながり・・・。
桃唄309の製作を手掛けるのがウインドミル・オフィスで、観劇の翌日に観た芝居が『ウインドミル・ベイビー』だった。
明日は、そちらについて書きます。
あくまで予定ですが・・・。
18日夜、劇団桃唄309の『さよなら、おじさん3~草の子、見えずの雪ふる』(戯曲・演出/長谷基弘、12/17~23、ザ・スズナリ)を観ました。
時間が自由に飛び交うファンタスティックな芝居
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「ISIS(自立不能舞台装置システム)」を駆使した……と書くとモノモノしいけれど、要は自立しないセットなので役者が持って出てくるわけだ。
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例えば登場人物が森を歩いている。木のセットを持った役者が動くことで、登場人物は森の奥深く進んでいく、というような……。
さて、タイトルに3とあるように、シリーズの3本目。『おやすみ、おじさん』は、中学生の友貴とまじない師の「おじさん」と、妖怪に関するストーリー集なのだという。
その友貴役の
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彼と既に亡くなったている父さん(浦壁詔一)、父と母(山口柚香)の出会いや、雪女ならぬ雨女(成本千枝)の恋、離ればなれになった「草」の姉弟(森宮なつめ、菅原直樹)が「おじさん」(中嶌聡)を頼ってきたり、など、かなりたくさんの入り組んだ[物語]が次から次へと疾走するのだが、惑うことなく楽しめる、高品質の舞台でした。
つまり、縁(えにし)がキーワードになっていたのが。。。僕個人としても、不思議な“一致”や“関連”が満載でした。
まず「草」。
僕は、元々小劇場畑の人間で、ひょんなことから新劇の東演に草鞋を脱いだのだが、12年前、ある著名な照明家から「お前はアングラから新劇に放つ草ダ!」と言われたのだった……。
そう、「草」とは・・・あ、これはソウと草を掛けた駄洒落ではありません。偶然です
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それから、本作の舞台は、JR東日本の磐越東線の「神俣駅」から深く分け入った場所にある「五島旅館」になっていたが、磐越東線は、福島県のいわきと郡山を結ぶ路線で、友貴の母が「帰りは郡山を回って新幹線で…」てな台詞も出てくる。
僕は、郡山に取材に行った話をブログにアップするタイミングを逃しているのダ。
5月にサザンで公演する芝居がらみなのだが・・・。
三つ目。演劇界には「三はせ」と呼ばれる優れた劇作家にして演出家がいます。
北から順に、弘前劇場(青森)の長谷川孝治、桃唄309(東京)の長谷基弘、ジャブジャブサーキット(岐阜)のはせひろいち※である。
【このあたりから俄に敬称あり】
※言うまでもなく、はせさんには、
弊団第126回公演『大地のカケラ』を
書き下ろしていただいていて、
また、この秋に上演を終えた
『空ゆく風のこいのぼり』(No.130)の
作者・藤井さんと僕との
縁結びの神(?)でもあった。
長谷氏の戯曲・演出作品を観る前日、下北沢演劇祭結団式で長谷川氏にお会いしたハセつながり。
最後はウインドミルつながり・・・。
桃唄309の製作を手掛けるのがウインドミル・オフィスで、観劇の翌日に観た芝居が『ウインドミル・ベイビー』だった。
明日は、そちらについて書きます。
あくまで予定ですが・・・。
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