麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

『仮名手本忠臣蔵』十段目~討入

2013年12月13日 | 制作公演関連
長かった粗筋紹介もいよいよ最終回。
四段目でやっと出たあと
もっとも内蔵助らしい……もとい、
『仮名手本』では由良之助、が
放蕩を演じる場面(七段)で
二度目の顔見世。そして、
九段目からは出ずっぱりです!
でも。
前場の中心は本蔵、その妻と娘。
そして次段の主役は「あきんど」。

【十段目/天河屋】

堺の商人・天河屋義平が由良之助から
内密で依頼された武器調達を、
息子の命とも引き換えんという
男気で約束を守り、仇討の合言葉が
この豪気の姓を割った「天」「河」に、
と由良之助が高らかに告げる場。

思えば、おかるとの情事が発端で
最後は義父を殺したと勘違いして
自刃する早野勘平や、
主君の為の賄賂から転がり出た
一連の事件の責任を自らの命と
引き換える加古川本蔵、
そして前述の天河屋義平などの
サイドストーリーにこそ面白みがある、
それが『仮名手本忠臣蔵』。

奇しくも赤穂事件から四十七年後に
生まれた物語。ほかにも多くの
「忠臣蔵物」があって、恐らく作者達
(竹田出雲、三好松洛、並木宗輔)は
それまで世に出たものとは違う
スピンオフとでも言うような作品を創り、
それを観客が、或いは時代、
或いは歴史が受け入れたのでしょう。

あれれ脱線しすぎました

【十一段目/討入】

九段目で手に入れた屋敷図を手に、
これまでに登場した浪士達が
いよいよ高師直宅へ!
見事本懐を遂げ、一番焼香は
師直を見つけ出した千崎弥五郎。
そして次に指名されるのは・・・



いよいよ来週の金曜日
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』開幕。
「おのおのがた浅草木馬亭でござる」
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