〈キュ〉と〈グッ〉のあいだの、
でありながら〈ギュッ〉とも違う
文字で表現するには難しい音を
私の左靴が奏でて数日になる。
いつからかしら?
僕は足を上げずに擦るように歩く。
中学時代にはもぅ意識していたけれど、
生まれてからずっとなのか、
小四から小五にかけての春休みに
突如身長が伸びた頃からなのか、
始まりは解らない。
いずれにしろ、そういう癖があり、
靴の左の踵部分が削れて、
文頭の音が発生したわけである。
まぁ本人は、それを自覚しているから
気に止めながらも歩くわけだけれど。
と同時に・・・
第三者は「なんかドラえもんが
ケンケンしながら近づいてくるぞ」
と思ったりしているのかな、とか、
いや、そりゃ自意識過剰で
なんならさほど聞こえてないのかも
・・・等々キュというかグッというか、
さりとてギュッではない靴音を響かせ、
2024年の初空月から雪消月にかけての
暖冬を過ごしている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます