麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

マルタのタカ

2006年06月05日 | 身辺雑記
 『マルタの鷹』はダシール・ハメットの探偵小説の傑作。
 ジョン・ヒューストン監督による映画『マルタの鷹』は1941年製作、主演はハンフリー・ボガード。このハードボイルドの先駆けが日本で封切られたのは51年。実は小説はその後に翻訳されたのだとか…。

 さて、タイトルの“タカ”は日本代表の高原のことで、“マルタ”は対戦相手だ!
W杯本番前最後の試合が昨夜あったのだから、当然今日はサッカーの話だ(いよいよ開き直りか…)。

 その大事な試合のFWが二人とも控えだった。
 ・・・高原は良いとして「もう一人はいらないと考える会」
    三億人の一人なので、結果的に玉田大黒は決して否定
    はしないし「むしろ玉田巻で良くて、後半大黒でしょ
    と考える会」一億七千人の一人でもあり、気持ちは複
    雑なのだが、監督が高原柳沢というのだから仕方ない。
    閑話休題

 兎にも角なも3-5-2でスタート!!
 ヒデがキレまくりで、まさに本番でイチローになる確信が持て、能活には今回も助けられました。駒野の健闘も光ったが、結局相変わらずの決定力不足で1-0で折り返した。
 その後半がオモシロカッタ。肯定否定ないまぜで…。
 小野を投入して4-4-2。守備力0の三都主が再三ヘボると中田浩二へ。正解だけど、同時じゃないと危ないですヨ。さらに小笠原、稲本・・・4-5-1に。
これってば、就任早々ジーコが掲げ、日本中を沸かしながら、まぁケガとかもあってジーコも苦汁の選択ではあったのだろうが…、結局「捨てたサッカー」をさ、この期に及んでやるの???
「どうもしっくりきませんネ」って実況も解説も言ってたが、そりゃタレント揃いだから、ある程度までいきますよ! で、なんつっても世界を相手に「最後のツメ」の部分を実戦の中で固めるしかなく、いくら練習でこのパターンもやりましたって言っても上手くいくほど甘くないのヨネ・・・。

 稲本が上がって、俊輔が下がる…。今右にいた小野が大きく左にサイドチェンジと……見ててワクワクするサッカーでしたが、前述の理由でまるで完成度はなく、まあオールスター戦みてるよーなもんだわな・・・。
 実際、客席にも日本人多数で、アナウンスも日本語、あげく迷子の放送までかかる有様で

 そして高原はベンチ。柳沢もネ。
 さて前日3日Jナビスコ杯で、久保は磐田相手に後半66分から投入されると見事88分に逆転決勝ゴールを挙げた。
 あくまで結果論だが、同じ手負いなら、僅かな時間でも確実に点の取れる嗅覚を持つ選手が、とくにW杯のような短期決戦には求められるのだ。
 ちなみに同点ゴールを挙げたのは松田でした!

   ここまで書いて、ちらっとネットのニュースを見たら
   三都主が捻挫とな・・・あれはケガで退いたの???
   軽いのか……残念。 
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門さんおめでとう!

2006年06月04日 | 東演
 昨年の今頃は自主公演『子宝善哉』の稽古をしていた。
(唐突になんだ?)
 その作家・門肇(カドハジメ)氏が戯曲を担当した「SPIRAL MOON」の『みちかける』という作品が、今年の愛知県芸術劇場演劇フェスティバルのグランプリに輝いた、というのをつい最近知った。
 この場をかりておめでとうございます

 現在、門さんは6/29~7/2王子小劇場でのスキマニ公演『おひっこし』の作演出に当たっているらしい。

 また、前述のフェスティバルには、秋の東演公演に書き下ろしいただく、はせひろいち氏率いるジャブジャブサーキットも参加していた。

 参加作品『亡者の手紙』は名古屋公演を終え、間もなく大阪公演(6/14~18)に臨み、いよいよ7/5~9はザ・スズナリにて東京上陸です!

 『みちかける』も8/9~13、「劇」小劇場にて。
 偶然にも同じ愛知芸術劇場でのフェス参加作品が下北沢に登場だ

      ※       ※       ※

 さて昨日今日、全国演鑑連は「多様化する演劇創造と鑑賞運動は今…」という研究集会を日本劇団協議会の協賛で行った。土曜日は池袋、日曜日は神楽坂・・・いやあ神楽坂、良い街ですね!
 新劇系の劇団とプロデュース集団の、主に制作者が多数詰めかける中、僕も末席で色々考えました。
いやあ本当に沢山考えたし、金曜夜、文化座さんの芝居のあとの「前夜祭(?)」から…この週末は、たくさん呑んだなぁ・・・。





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サーターアンダギー

2006年06月02日 | 東演
 役者のブログの、稽古日誌に詳しいけれど、三百人劇場で来月の12-17日に上演する『いちゃりば兄弟』の稽古が先月末からスタート! 順調に進んでいます。稽古場の隣の談話室ではエイサーのビデオが流れ、テーブルの上にはサーターアンダギー
サーター(砂糖)をアンダ(油)でアギー(揚げ)た沖縄風ドーナツは、今はすっかりポピュラーになりましやよね。中国伝来らしく、中国では「開口球」、台湾では「開口笑」というそうです。
 今回、琉球舞踊の振付で参加される野原千鶴先生の差し入れのサーターアンダギーは、甘さ控えめの上品な味で大好評!!
                   (ごちそうさまでした

 ちなみにエイサーは、沖縄の盆踊りともいわれ、04年から始まった「新宿エイサー祭り」(今年は7/29開催)の定着を見るまでもなく、これまた多くの人に知られていきましたが、本場(?)沖縄では最大規模の「全島エイサーまつり」をはじめ、旧暦の7/15前後に様々な場所で盛大に行われます。
 エイサーはもとより、呑みの席などで興に乗った時に出る手踊りが「カチャーシー」で、かきまぜる=カチャースンという語があるように、喜びの感情をかきまぜることから、沖縄の結婚式には欠かせないものらしい。
 東演が『アンマー達のカチャーシー』を上演したのは85年11~12月(作/謝名元慶福、演出/松川暢生)で、87年5月には再演をしています。
今日は「沖縄雑学メモ」的なブログになりましたネ・・・。
  機会があれば、これからもチョコチョコ書こう!っと。
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5月の観劇を振り返る

2006年06月01日 | 鑑賞
                            【文中敬称略】
今月は公演が14日迄あって、ようやく20日に観たのが最初だったが、そこから巻き返して(?)7公演に足を運んだ(+コンサート1)。
 が、作品で言えば20編観た。しずくまちが短編集=土日で14編(重複作品は一編とカウント)で青年座は二本立てのため。
 さらにコントオムニバスのおっせるずのそれまで数えれば大した数になる…がもとより多い少ないを競うつもりはない。
 
 しずくまちと青年劇場については既に書いた(5/23と 5/29)。29日にもちょいと触れた『衣装/薔薇』・・・これがすこぶる素晴らしかった!
 青年座の未来を担う女性演出家の競演となったが、『衣装』の千田恵子は今春、幣団の星野が客演した作品の演出家であり、今年10月から始まる下北沢演劇祭区民上演グループAでもお世話になる、また『六十年目の夏』の青年座作品『明日』の演出助手として暑くて長い道程をパラータまで毎日通っていたのが『薔薇』の須藤黄英だったりと、東演とは縁浅からぬ二人だった。

 森本薫の豊かな日本語はやはり永遠で、シェイクスピアやチェーホフも良いけれど、まずこっちでしょと思ってしまう力がある。今の日本人が演じてもなかなかあの時代の空気は出せないけれど、それはそれとして見応え十分の“劇世界”である。
 それを若い二人が体当たりでみせて、清々しい舞台になっていた。

 とある家の一室(廊下や玄関なども出てはくるが…)のみの『衣裳』と、多場面の『薔薇』…という作品のチョイスも良かった。繰り返しになるが、二つの空間を美術が面白く創っていたことも大いに作用したし、かたや小道具で、かたや照明でアクセントをつけた演出も楽しかった。
 「次世代を担う演劇人育成」を謳った公演なのだが、対象俳優含め演出家にも大きなチャンスが与えられ、それをそれぞれが活かした舞台だった。
層の厚さ、羨ましい限りだ・・・。 

 同時期に中目黒ウッディシアターではラヴィニアの『A列車で行こう!』(5/25~28)。4年前好評を博した作品の再演。キャストは大幅に変更され、仕掛けも増え洗練されていた。
 前回は若いカンパニーの面々とのジョイントの色合いが強く、そこから生まれた勢いやパワーで駈け抜けたステージだった。今回は、看板のコーラス3人(宮内彩地、辻奈緒子、橋本千佳子)にウエイトをかけ、めりはりを効かせた構成になっていた。一言でいえば「大人」の芝居・・・まあ芝居といっても台詞はなく、歌とダンスとマイムで展開するのだが・・・に見事に変貌を遂げていた。
 劇中、おかまが一瞬にして(?)美女にかわるシーンのごとく・・・。

 さ。6月は頑張っていっぱいみよっと!

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