たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

武蔵陵墓地

2019年12月03日 20時51分16秒 | 暮らしの記録

当地 今日はまた 昨日と打って変わって 快晴の1日だった。
午前中 市内の図書館まで足を運んだ際、
主に甲州街道を中心に おびただしい数の私服警察、警備員等の姿が有り、びっくり。
何事か?と思いきや 
天皇・皇后両陛下が 「即位の礼」と「大嘗祭」を終えたことを告げる「親謁(しんえつ)の儀」を執り行うため 「武蔵陵墓地」を訪れる時間帯だったのだ。
沿道には 多くの市民が参集し歓迎したようである。

雪化粧の富士山も歓迎・・・、、
上空、報道ヘリコプターから撮影された映像と思われる。

東京都八王子市に有る「武蔵陵墓地」には 大正天皇陵の多摩陵(たまのみささぎ)、貞明皇后陵の多摩東陵、昭和天皇陵の武蔵野陵(むさしののみささぎ)、香淳皇后陵の武蔵野東陵の4陵が有り、「多摩御陵」、「武蔵野御陵」と 別々に呼ばれているが 一般的には 総称して「多摩御陵」と呼ばれることが多い。
御陵内には 玉砂利が敷き詰められた広く長い参道が有り ケヤキや北山杉の並木が続いている。
皇室の行事等が有る場合を除いて 基本的には 年間を通して 一般の参拝も出来る。

参照 → 八王子市ホームページ「武蔵野陵」


畠山健二著 「本所おけら長屋」(六)

2019年12月03日 08時06分18秒 | 読書記

図書館から借りていた 畠山健二著 「本所おけら長屋」(六) (PHP文芸文庫)を 読み終えた。
「本所おけら長屋シリーズ」第6弾の作品である。
記憶力減退後期高齢者、本を読んでも読んでも、読むそばから忘れてしまう。
しばらくする内に すでに読んだ本の題名まで忘れてしまい また同じ本を借りてきてしまうような失態も何度か有る。
そんな失態を繰り返さないためにも 備忘録としてブログに書き込んで 後日確認出来るようにしているのである。

畠山健二著 「本所おけら長屋」(六)

(目次)
その壱 しおあじ
その弐 ゆめとき
その参 とうなす
その四 やぶへび
その五 だきざる

お江戸、本所亀沢町に有るおけら長屋には 貧しいくせに、お節介、人情厚い住人達が 次々巻き起こる騒動に 笑いと涙で体当たりし まーるく収めて暮らしている。ことが有ろうが無かろうが まるでひとつの家族のように関わり合い、繋がり合い、肩を寄せ合う長屋の住人達、人の優しさが心に沁み込んでくる物語である。
まるで 江戸落語さながらのテンポの良い会話が飛び交い、思わず笑いを堪えられなくなったり、涙を誘われてしまう作者の作風に 魅せられている。
周りに人が居ないところで読んだ方が良さそうだ。

「しおあじ」
南本所石原町の弁天長屋に住むお恵の亭主大工の又造とおけら長屋の住人お染との意外な関わりとは?

「ゆめとき」
おけら長屋の大家徳兵衛が「どうだい、今年はみんなで花見に繰り出さないか」と言い出す。浮かれる長屋の連中をよそに、一人沈む万造。その訳は?
落語の長屋の花見を彷彿する物語だ。

「とうなす」
おけら長屋には 5人の独り者が住んでいる。浪人島田鉄斎、米屋奉公人の万造、酒屋奉公人の松吉、魚屋の辰次、八百屋の金太という顔ぶれ。八百屋の金太に嫁取りの話が持ち上がったことからてんやわんやの大騒動。

「やぶへび」
左官の八五郎、お里の娘お糸文七の祝言が近づき、長屋のあちこちで難事が発生、てんやわんや。

「だきざる」、
聖庵堂のお満が 西方から江戸にやってきた流行病に罹ってしまうが 万造の活躍と医学本草学を学んだおけら長屋の大家の一人息子由兵衛のお陰で助かり、おけら長屋中すったもんだの挙句、左官の八五郎、お里の娘お糸文七の祝言の日を迎える。

八五郎は懸命に涙を堪えたがそれは無駄だった。「おとっつあん、おっかさん。私と文七さんに子供が出来たら、おとっつあん、おっかさんみたいな親になるからね」「馬鹿を言うねえ。こんな親になんかになっちまったら世間の笑いもんじゃねぇか」(中略)
お糸の着物の帯には 親猿が胸に子猿を抱いた根付がぶら下がっている。お糸はその根付をそっと握り締めた。(文中より)

ほぼ1話完結なので 読み易い。
笑って泣ける人気連作時代小説「本所おけら長屋シリーズ」は 13巻まで発刊されているようで 続編も楽しみになってくる。