図書館から借りていた 藤沢周平著 藤沢版新剣客伝 「決闘の辻」(講談社)には 「二天の窟(宮本武蔵)」、「死闘(神子上典膳)」、「夜明けの月影(柳生但馬守宗矩)」、「師弟剣(諸岡一羽斎と弟子たち)」、「飛ぶ猿(愛洲移香斎)」の剣豪もの短編時代小説5作品が収録されているが その最後の作品「飛ぶ猿(愛洲移香斎)」を 読み終えた。
藤沢周平著 藤沢版新剣客伝 「決闘の辻」
とぶさる あいす いこうさい
「飛ぶ猿(愛洲移香斎)」
主な登場人物 住吉(波四郎の父親)(兵法者)
住吉波四郎
おふく
中条満秀(中条判官)
貝坂丹後
宇治藤九郎
犬上百度(いぬがみひゃくど)
愛洲移香斎(あいす いこうさい)(影ノ流兵法者)、
住吉波四郎は 幻の敵と対峙していた。・・・・。
亡き母親から聞かされていた父親の仇、兵法者愛洲太郎左衛門(のちの愛洲移香斎)。
波四郎は 兵法修行を重ね、父親の敵を討つべく西国へ旅に出る。近江路、堺、丹波、出雲、吉備路、訪ね歩いた先は 日向の人間より神が棲む領域に近い山奥。東国一と言われた住吉(波四郎の父親)と立ち合ったことを覚えていた移香斎は 波四郎と立ち合う。波四郎は敵わず、敵を討つという感情とは別の感情が芽生えた。
「そうか、国にもどるか。それもよい」、移香斎はくるりと背をむけた。神速の技を見せた兵法者とは思えず、にわかに年寄って見えた。波四郎は 長い旅が終わったことを感じる。
今回初めて知った剣豪愛洲移香斎(あいす いこうさい)、
ネットでちょこっと調べてみた。
いくつか参照させていただいたが その中の一つ ⇨ 「愛洲移香斎」
「へー!、そうなんだ」
目から鱗である。