昭和20年代から30年代前半、幼少期を北陸の山村で過ごした爺さん、当時 聞いたり、話したりしていた言葉(方言)も、ほとんど思い出せなくなっている。根っからの地元民ではなかった家族の中で育ったこともあり、身に染み込んでいなかったからだと思う。それでも 時々 何かのきっかけで ふっと思い出すことがある。記憶曖昧、多少ニュアンスが違っていたり、勘違いだったりの可能性も有りだが またすっかり思い出せなくなる前に 爺さんの引き出し(ブログ カテゴリー)「懐かしい故郷の方言」に 書き留め置くことにしている。
当時の近所の雪景色
子供の頃は 珍しい光景ではなかった。
除雪車両等無かった時代、雪上、かんじきで踏み固めた一本道を
長靴でズブズブ埋まりながら 登校したものだ。
No.69 「はかいく」
「順調にいく」「捗る」「能率が上がる」という意味合いで、使われていたような気がする。
例えば
「オマンタ、テツドウテクレタソイ イネカリ ハカイッタワネ」
(あなた方が 手伝ってくれたので、稲刈りも順調に進みましたよ)
「ユキワリモ オオゼデヤリャー ハカイクノー」
(雪割り(除雪)も 大勢でやれば 捗りますね)
「シャベッテバッカリデ ハカイカンネ」
(おしゃべりばかりしていて、ちっとも捗りませんね)