鳥にも疎い爺さん、子供の頃から目の当たりにしていた スズメ、ツバメ、カラス、ハト位は、パッとみて直ぐに分かるが その他の野鳥については、実際に見ても 以前は、ことごとく「君の名は?」だった。
それが ブログをやるようになってからのこと、数多の方々の鳥の写真等を見て、次第に興味関心が湧き、散歩・ウオーキング途中、やたら写真を撮ってきたり、教えて貰ったり、自分で調べたりして、少しずつ分かる鳥が増えてきている。ただ、一度分かっても、そのそばから忘れてしまう老脳。ネット等から参照した情報を、記憶力減退老脳に代わる記憶補助として、ブログ カテゴリー 「爺さんの備忘録的鳥図鑑」に 書き留め置こう等と思っているところだ。鳥に詳しい方からは 「なーんだ、そんな鳥も知らなかったの?」と笑われそうだが 爺さんにとっては新知識、新情報、備忘録的鳥図鑑になる。(以上 コピペ文)
子供の頃から、最も身近に感じてきた鳥のひとつに「ツバメ(燕)」がある。現住の都市郊外でも、この時期、盛んに飛んでおり、近所のお宅等で、毎年、玄関に巣造りの情景も見られるが、周辺には田んぼ等は全く無い住宅地、子供の頃に見ていた、田んぼの上をスイスイ飛び交うツバメの原風景に重ならず、やや違和感を覚えている類だ。
昭和20年代、30年代、北陸の山村で子供だった頃、ツバメは 毎年必ずやってきて、作納屋の建物の中に巣造りしていた。屋内にツバメが出入りするため、外の戸は締め切るわけにいかず、日中は開けっ放し、泥棒等を全く意識しない暮らしだった気がする。どこの家も同じで、のんびりしていた時代だった。
「ツバメ(燕)」は 「玄鳥」「乙鳥」等とも書かれるのだそうだ。古くは 「ツバクラメ」「ツバクロ」等とも呼ばれていたという。
「ツバメ」という語感からは、かっての東海道線の特急「つばめ」が思い浮かんでしまったり、「ツバクロ」という語感からは、「燕岳(ツバクロダケ)」、「燕山荘(エンザンソウ)」が パッと浮かんでしまう後期高齢者である。
畑地に降りたツバメ
(2019年5月23日)
雨上がりの畑地の水溜りに、
数羽のツバメが 入れ代わり立ち代わりやってきて、
巣造りの材料、泥や枯れ草等を運んでいた。
(2018年4月18日)
ZUISO 「雨上がりの畑地に出来た水溜りに通う燕」 → こちら
ツバメ(燕)
スズメ目、ツバメ科、ツバメ属、
形態 全長 約17cm、翼が大きく、飛行に適した細長い体型。
背は光沢の有る藍黒色、喉と額が赤い。
腹部は白く、胸は黒い横帯が有る。
尾は長く切れ込みが有り二股形、この形は燕尾形と呼ばれ
燕尾服の由来になっている。
巣造りの材料を調達する以外は 滅多に地上に降りない。
分布 北半球の広い範囲で繁殖する鳥類、
日本では 台湾、フィリピン、ボルネオ島、マレーシア半島等で
越冬するツバメが多く、渡り鳥とされているが、一部には
国内に越冬するツバメもいる。「越冬ツバメ」
生態 飛翔しながら空中で昆虫等を捕食し、水も水面上を飛行しながら飲む。
他の野鳥と著しく異なり、民家の軒先等、人が住む環境と同じ場所に、
泥と枯れ草等を唾液で固めて巣を造る傾向のある鳥。
繁殖期、オスは 「チュビチュビチュビチュルルルルル・・」等と囀るが
日本語で 「土食て虫食て口渋い」等と聞きなしされているという。
日本では 古くから 穀物を荒らす害虫を食べてくれる益鳥として
特に農村部では 大切にされてきたツバメ、
ツバメの巣の有る家は安全等という言い伝えも有った程だが
近年では 住宅環境も変わり、防犯上の問題、糞落下の問題等で
必ずしも歓待されていない面も出てきているようだ。