その5
「鋸(のこぎり)の目立て」
昭和20年代、M男が小学生だった頃の話である。
M男は、一緒に住んでいた祖父のことを、「ジイチャ」と呼んでいたが、その「ジイチャ」が、天気の良い日等、やはり 玄関先に莚(むしろ)を敷いて、どっかと腰を下ろし、自作の固定治具に、いろいろな形の鋸(のこぎり)を挟み込んで、その歯を、1本、1本、何種類もの鑢(やすり)で、ギー、ギー、嫌ーな音を立てながら、「鋸の目立て」に精を出している姿を見ていた。
当時は、電動工具等というものは、一般家庭には普及していなかった時代、山林の伐採、下刈り、薪作り、樹木の剪定、小屋作り等には、鋸は、欠かせない道具の一つだった。用途によって、何種類かの形の鋸を保有し、大事に扱っていたものだが、極めて、使用頻度が高く、刃こぼれしてしまったり、切れ味が悪くなってしまうことも多々有ったはずで、現在のように、簡単に、ホームセンターで代替品を買う等ということ等、考えられない時代、どこの家でも、目立てをしながら、長年、大事に使用するというのが常識だった。
「ジイチャ」が、本当に、鋸の目立ての技術を習得していたのかどうかは定かではなかったが、出来栄えが良かったのか、親戚や近所隣りから、次々と依頼されていたように思う。何らかのお礼の金品を受取っていたのかも知れないが、人を寄せ付けない雰囲気で、黙々と作業している姿が妙に脳裏に焼き付いている。記憶は曖昧になっており、もしかしたら、そんな「鋸の目立て」をしていたのも、ほんの1~2年間だったかも知れないのだが・・・。
YouTubeで、「ジイチャ」がやっていたような、「鋸の目立て」の動画を見付け、参考までに共有させていただくことにした。
池田目の のこぎり大将実演 (YouTubeから共有)
(つづく)
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