公益社団法人「全国有料老人ホーム協会(有老協)」が、2001年に、設立20周年を記念してスタートさせた「シルバー川柳の公募」と「入選作品発表」。毎年、楽しみにしている類であるが、22回目となる今年も、9月に、「入選作品」が 同協会のホームページ上で発表され、当ブログでもご紹介させていただいた。
過去の「入選作品」も、同協会のホームページ上で、いつでも閲覧出来、これまで、毎年のように、繰り返しご紹介しているが・・、
何度でも笑えてしまう「シルバー川柳」
いずれも、川柳の「才能有り」の人達の傑作揃い、思わず吹き出してしまったり、有る!、有る! 頷いてしまったり、上手い、座布団2枚!・・等と膝を打ってしまったりする句ばかり。
頭カチカチ、ユーモアセンスゼロ、川柳の才まるで無しの爺さん。
2022年も終盤、今年も川柳で笑って締めたいものだ等という気になり、過去のブログ記事をコピペ、リメイク、「入選作品」に、再登場してもらうことにした。
(注)「シルバー川柳入選作品」を、当ブログ上でご紹介することについては
同協会のご承認をいただいている。
「第15回シルバー川柳入選作品」(全20作品・順不同)
2015年(平成27年)、11,899句の応募作品から選ばれた作品
お互いにボケかトボケか気がつかず (男性・74歳)
(とぼけているんだか?、ほんとに呆けてしまったのか?)
想い出が身辺整理の邪魔をする (女性・92歳)
(あれも、これも、なかなか捨てられません)
人生に迷いはないが道迷う (男性・47歳)
(しっかり生きてきたのに、最近、東西南北、右左間違って、道に迷うようになり・・・)
ハイタッチ腕が上がらず老タッチ (男性・48歳)
(若ぶってカッコつけようと思ったが・・・、イタタ!、カッコ悪!)
浪花節何のだしかと嫁が聞き (男性・74歳)
(「浪花節(浪曲)」・・・、平成生まれにゃ、ワッカルカナー、ワッカラナイダロナー)
年賀状出さずにいたら死亡説 (女性・47歳)
(私、まだ生きてますけど・・・、)
アルバムに遺影用との付箋あり (男性・65歳)
(そろそろ、お気に入りの写真、準備しとかなくちゃね)
三度目は聞こえたふりの半笑い (男性・69歳)
(有る!有る!・・、ほんとは何言われているか分からないけど、とりあえず話に合わせて・・)
長生きをほめる世間に子は疲れ (女性・63歳)
(「おばあちゃん、お元気でいいですねぇー」・・・、「ええ、まあ・・」)
徘徊もタスキかければパトロール (女性・59歳)
(ボケて等いません。防犯パトロールしてるんです・・・、てか)
老犬とこぼしたおかず奪い合い (女性・68歳)
(これ、俺がこぼしたおかずだぞ、いや、俺のだ・・・)
上向いて歩こう今では下見よう (男性・69歳)
(「したをむーいて あるこうおぉぉー、けつまづかないよおぉぉーに ♪」)
マイナンバーナンマイダーと聴き違え (男性・67歳)
(おじいちゃん、いきなり、「マイナンバー」等と、言われて、???、「南無阿弥陀仏」)
老いるとはふえる薬と減る記憶 (女性・68歳)
(そのとおーり・・、朝昼晩、薬薬薬です)
老人会みんな名医に早変り (男性・82歳)
(病気の知識、情報、詳しい!、詳しい!、医者顔負けの人が多くなっています)
もったいない気づけば我が家はゴミ屋敷 (女性・63歳)
(貧しい暮らしで育った昭和人間、もったいない精神、いまだ健在なり)
俺だって死ねば弔辞で褒められる (男性・72歳)
(確かに、弔辞で悪く言われることは、まずありませんからね)
脳トレで信じたくない老いを知り (女性・67歳)
(思い出せない、閃かない、イライラ、確実に脳は退化してます)
壁ドンでズボンの履き換えやっとでき (男性・69歳)
(気合を入れれば、まだまだ出来るんですよ)
うす味を愛だと知った四十年 (男性・80歳)
(病院食のような食事?、お陰で長生きしていまーす。有難う!)
(ネットから拝借イラスト)
五七五、わずか17文字に
作者の人柄や夫婦家族の情景、世相までが詰まった川柳、
作者それぞれの鋭い着眼点、ユーモアセンスに感じ入りながら
思わず吹き出してしまったり
有る、有る・・・頷いてしまったり、
うまいなぁー、膝を打ったりしている
ユーモアセンスゼロ、頭カチカチ、
川柳の才まるで無しの爺さんである。
(つづく)