殺人出産 村田沙耶香

読んで思ったのは、村田女史の頭は大丈夫か？　いかれてんじゃねえのか？


というものだ。


「殺人出産」の問題点は、産まれたその子が明らかに「犯罪者」の子であると


言う点だ。殺人が正当化された世界といえど、殺人は殺人だろう。


犯罪病質者の子がいるか、と問われれば、いらない、となるだろう。


「清潔な結婚」は、ボクは女の粘膜とか、他人の粘膜とかダメなのでよく分か



るが、「受精」場面はコントになってしまっている。「トリプル」でもコント


になってしまっている場面がよくある。コントがダメと言ってるわけではないが


笑劇ですね。


けど、一気読みさせるところは、さすがいま一番とがってる作家ってだけあり


ますね、脱帽です。

星吸う水 村田沙耶香

ボクはエロス文学はもっぱら、バタイユ、アポリネールに教授


してもらったが、この村田女史もなかなかエロい。頭の中が勃


起状態ですな、ほほほっ、と含み笑いしてしまいそうである。



女にエロを書かすと、無限にエロだぞ、とは思っていたが、ここ


までエロで（いや、正確にはエロスだが）押し切られると、いさ


ぎ良い、ご本人は、先日のテレビ対談では、まだ、コンビニに勤め


ていらっしゃるとか。いや、こんなのを書いた人がいるコンビニなん


て畏れ多くて入れませんよぉ。


いや、マジで、フツーにこんな人が働いてる東京って怖ぇとこだな。